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【レビュー】超大容量で急速充電も可能な「EC Technology 22400mAh 第2世代 モバイルバッテリー」

超大容量で急速充電も可能な「EC Technology 22400mAh 第2世代 モバイルバッテリー」のレビューです。

EC Technology 22400mAh 第2世代 モバイルバッテリー

コンパクトなUSB充電器Qi充電器折りたたみ式キーボードなどを販売しているEC Technologyさんから超大容量な「EC Technology 22400mAh 第2世代 モバイルバッテリー」をご提供頂いたのでレビューしたいと思います。

本製品はAmazon.co.jpの売れ筋ランキングでTOP10に入っており、評価も結構高いようです。

超大容量で3ポート同時出力、2.4A急速充電も

今回レビューするのは「ブラック&レッド」。他のカラーは「ブラック&ブルー」「ホワイト&ブラック」があります。

パッケージに書かれている通りバッテリー容量は22,400mAh。単純計算でスマホ(Nexus 6P)はなんと約6.5回、タブレット(Nexus 9)ですら約3.3回もフル充電できます。
出力ポートは3つあるので複数同時充電も可能です。最大出力2.4Aで急速充電にも対応です。
大容量&3ポート出力が特徴
保証は12ヶ月(1年間)と長期で安心。
12ヶ月保証あり
開けると本体がお目見えです。
内容物はバッテリー本体、microUSBケーブル、説明書の3点だけと非常にシンプル。必要最低限といった感じですね。
付属のmicroUSBケーブルは約50cmほどでした。
ブラックを基調とし、中央にレッドのラインが入ったデザインです。
表面はマットな質感で指紋が残りにくくなっています。
大きさは160mm x 80mm x 23mmで、厚さ以外はNexus 6P(5.7インチ)とほぼ同一です。
Nexus 6Pと同じようなサイズ感
重さは462gでペットボトル1本分程度。大容量だけあって結構ずっしりです。
片手でも持てますが、少々重いのでカバンなどに入れたまま充電するといった使い方が中心になりそうです。
片手でも持てるが結構重い
各種ポートなどは全て本体の右側に集約
残量確認LED(上面)、USB出力ポート x 3(右面)、microUSB入力ポート(サイド)があります。
前述の通り、充電はmicroUSBなのでスマホの充電器などが使いまわせるのが良いですね。
ポート類は本体右側に集約
反対側のサイドには電源ボタンがあります。
また、中央のUSBポート上にはLEDフラッシュライト。電源ボタンを2回短押しで点灯します。手元や足元を照らすのに便利な機能です。
電源ボタンとLEDフラッシュライト
点灯モードは3通り。各モードは電源2回短押しで切り替え可能です。SOSが付いているのは面白いですね。
  • 明るさ(弱)→明るさ(強)→SOS点滅→OFF
    ※SOS点滅:・・・---・・・
電源ボタン2回短押しで点灯、モード切り替え
残量確認LEDは4つの青色で表示。電源ボタンを1回押すと点灯し、どの程度残っているかわかります。(画像は残り3/4程度)
青色に光る残量確認LED
出力ポートは3つ最大2.4Aの急速充電が可能。
各ポートにはiPhone/Samsung Tab/iPadと表示されています…が、実はポートの種類に意味はなく、全て同じです。
後ほど詳しく説明しますが、どのポートでも最大2.4A出力されます。気にせず接続して問題ありません。
表示に関わらずポートはどれでも同じ
裏面にはスペックや認証表示があります。PSEマークがありきちんと電気用品安全法に適合しているようです。
付属の説明書は日本語の記載もあり。
説明書は日本語での記載も

実際のスペックはどのくらい?充電/放電効率を測定してみた

本製品の定格容量は22,400mAhですが、どのくらい使えるのか気になったためスペックを測定してみました。

充電にはこちらの記事で紹介したUSB充電器、積算電流/電圧計は下記のものを使用しました。

バッテリー自体の充電効率

まずはバッテリー自体の"充電時"の検証です。どの程度バッテリーに充電できるのか試してみました。

適当な機器に接続しバッテリーを空にした後、充電しながら積算電流/電圧計で充電容量と電流を計測しました。

充電時の容量と効率
回数実測容量@5V [mAh]換算容量@3.7V [mAh]5V→3.7V降圧ロス [mAh]充電効率 [%]
1回目1856425086.52686.588.0
2回目1869725266.22866.287.2

実測容量が約19,000mAhと定格容量より少ないですが、これは5Vでの値。
製品内部に搭載されているバッテリーは3.7Vなので、換算すると約25,000mAhとなります。
  • 内部バッテリー容量=(実測容量 × 5V)÷3.7V
定格を約2,700mAh上回っていますが、こちらは充電時のロス(5V→3.7V)です。
計算すると充電効率は約88%となり、高い効率で電力をバッテリーに貯められていることがわかります。

また、表には記載していませんが充電は約10時間で完了しました。
長いと感じるかもしれませんが、最初から最後までほぼ2Aで充電出来ており容量の割には短いのではないでしょうか。

他の機器への充電効率(バッテリーの放電効率)

続いて"放電時"の検証です。他の機器をどの程度充電できるのか試してみました。

こちらも充電時と同様に積算電流/電圧計で計測しました。

放電時の容量と効率
回数実測容量@5V [mAh]換算容量@3.7V [mAh]3.7V→5V昇圧ロス [mAh]放電効率 [%]
1回目1307817673.04727.078.9

実測容量は約13,000mAhとこちらも少なめですが、3.7Vに換算すると約18,000mAh。定格は22400mAhなので、放電効率は約79%です。

一般的にモバイルバッテリーの放電効率(機器への充電)は60~80%と言われているので、79%である本製品はなかなか優秀ではないでしょうか。

※受電機器側の効率(5V→3.7V)があるため、実際にはもう少し悪くなります。


2つの結果をまとめると、

  • 高速(2A)・高効率(90%)で充電
  • 高効率(79%)で放電(他の機器への充電)
が可能な優秀なモバイルバッテリーであると言えそうです。

表示は関係ない?全ポートで2.4A出力可能

そして、「iPhone/Samsung Tab/iPad」という表示は関係あるのかを検証しました。

先ほどの電流計を使って他の端末を充電したところ、それぞれのポートでの電流はこのようになりました。

ポート別の電流と電圧
ポート表示iPad (Max 2.4A)Samsung Tab (Max 2A)iPhone (Max 1A)
電流 [A]1.791.791.79
電圧 [V]4.864.924.89

充電中は値が変動するため電圧が多少ブレていますが、どのポートでも全く同じで違いが無いことがわかります。

商品説明には記載がありませんが、どうやら全ポートに接続機器を判別するICが搭載され適切な電流を出力するようになっているようです。(下位モデルには搭載の旨記載あり)

どのポートでも高速に充電できると言えそうです。

ちなみに、電流値は端末側の能力に左右されます。
そのため、最大1A対応な端末を接続しても最大1Aしか流れないので、故障することはありません。

※表では端末が2.4A入力に対応していないため、1.79Aとなっています。対応端末ではバッテリー能力をフルに活かした充電が可能です。
"Max 1A"と記載のiPhoneポートでも1.79A出力されている

コスパの高いハイスペックなモバイルバッテリー

なんといっても本機の魅力は22,400mAhという超大容量。検証の通り効率も高いのでかなり持ちます。
数日程度の旅行では充電器要らずですし、普段使いでもカバンの中に入れっぱなしで気にせずしばらく使えます。
実際、ここ1週間くらいちょくちょく使っていますが、まだまだ残量は十分です。

また、2.4A急速充電対応で短時間でサクッと充電できるのもポイント。
長時間ケーブルを端末に繋がなくて済むので使いやすく、3ポートあるのでタブレットとスマホの同時充電が出来るのも便利です。

気になる点をあえて言うとすれば、付属のUSBケーブルがちょっと残念かなと感じました。約50cmしかないので、カバンの一番奥に本製品を入れておくと長さがギリギリになってしまうことがあります。
また、3ポートあるので折角ならあと1本か2本付属していると良かったですね。

このようにハイスペックな本機ですが、価格は3,299円(2016/3/4時点)とこのクラスにしては割安。
コストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。

大容量なバッテリーが欲しい方、旅行や出張などに持っていくバッテリーを探している方にはオススメです。

「EC Technology 22400mAh 第2世代 モバイルバッテリー」(製品サイト)はAmazon.co.jpにて3,299円(2016/3/4時点)で販売中です。購入は以下のリンクから。

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