円形画面が特徴なAndroid Wear搭載スマートウォッチ「LG G Watch R」(W110)の購入レビューです。
実際の製品外観や初期設定方法、使用感などを書いています。
※Android Wear自体はエミュレータですぐに試すことが出来ます。詳しくはこちらの記事を参照して下さい。
実際の製品外観や初期設定方法、使用感などを書いています。
Android Wearについて
Android Wearとは、Googleが開発している腕時計型ウェアラブル端末向けのOSです。Android Wearの名の通り、Androidがベースになっています。
このAndroid Wearは、腕時計型端末での使用に特化されているため、普通のAndroidとは大きく異なります。
Android Wear搭載端末は2014/7/4から日本でも発売されています。
自由に変更可能なウォッチフェイス
Android Wearの盤面は、全面タッチパネル画面になっています。そのため、盤面のデザイン(ウォッチフェイス)を自由に変更することが出来ます。
OSの迅速な更新
Android Wearは、Androidとは異なりメーカーのカスタマイズが最小限に抑えられているため、キャリア端末のように更新が遅かったり受けられなかったりすることはありません。新しいバージョンのOSがリリースされると、すぐに更新されます。いわば、Nexus端末のようなものです。
LG G Watch R
LG G Watch Rは、韓国のLG Electronicsが製作した円形画面のスマートウォッチです。LG Electronicsとして、初代「LG G Watch」に継ぐ2代目のスマートウォッチになります。
OSは、最新のAndroid Wear 5.0.1を搭載しています。
OSは、最新のAndroid Wear 5.0.1を搭載しています。
現状、円形画面のAndroid Wear端末は世界で2機種しか販売されていません(LG G Watch RとMotorola moto360)。その内、moto360は日本では正式販売されていないため、G Watch Rが日本で購入できる唯一の円形画面端末になります。
前述のとおり、画面は完全な円形(P-OLED:有機EL)で、moto360のように下部が切れていません。その代わり、ベゼルがmoto360より太く、数値とメモリが刻まれています。(恐らく、ディスプレイ駆動部が格納)
バッテリーは410mAhあり、通常ならば余裕で丸一日使用することが出来ます。
また、PPG(光学式心拍センサー)が搭載されており、心拍数を計測することが出来ます。
詳しいスペックは「主要スペック」の項を参照して下さい。
購入
以下の販売元から購入することが出来ます。
- Google Play ストア 日本
価格:33900円(税込)※購入から14日以内ならばいかなる理由でも返品可能
- au Online Shop
価格:36612円(税込)
※全国のauショップでも購入可能
今回は、Google Playで購入しました。土曜日の夜に注文し、月曜日に香港から発送され、水曜日の午前に届きました(約4日)。
余談ですが、販売元(依頼主)が「Google Ireland Limited」となっており、Googleの税金対策の一端が垣間見えます。(アイルランドは租税回避地としてよく利用される)
主要スペック
主要なスペックは以下の通りです。
メーカー | LG Electronics | |
モデル | W110 | |
価格 | 33900円(税込:Google Play) / 36612円(税込:au) | |
OS | Android Wear 5.0.1(2014/12/17時点) | |
SoC | CPU:Qualcomm Snapdragon 400 Cortex A7 1.2GHz(動作コア数不明) / GPU:Adreno 305 | |
RAM | 512MB | |
ROM | 4GB eMMC | |
サイズ | 高さ:9.7mm / 幅:46.4 mm / 厚さ:53.6mm | |
重さ | 62g | |
画面 | 1.3インチ / 320×320 / 1:1(完全円形) / 348ppi / P-OLED(有機EL) | |
バッテリー | 410mAh(約2日間使用可能) | |
microSD | なし | |
接続端子 | microUSB 2.0(充電クレードル経由) | |
無線通信 | Bluetooth 4.0 LE | |
スピーカー | なし | |
センサー | 加速度計 / ジャイロ / 磁力計 / 気圧計 / 心拍計(PPG) | |
色 | ブラック | |
備考 | 防水対応(IP67) / ベルト交換可能(22mmバンド) / ステンレス製 |
製品外観
包装・同梱物
下に敷いてある梱包材と一緒に、一回り大きなダンボール箱に入れられて届きました。
化粧箱の表には、製品ロゴと「POWERED BY android wear」という文字が書かれています。
裏には、メーカーや認証などのロゴと簡単なスペックが表示されています。
右側面下部にあるシールを剥がして開封します。
上下2つにわかれるタイプではなく、右から巻物を広げるように開封するタイプです。
シールが付いている側の端部にはマグネットが仕込まれており、箱本体と引き合うことでピッタリ閉まる仕組みになっているという工夫が凝らされていました。
そのまま展開するとこのようになります。
まず目にはいるのはG Watch R本体と説明書(クイックスタートガイド)です。
端末本体と説明書を取り、更に台紙を取るとACアダプタ・充電クレードル・microUSBケーブルが入っています。
その下には、日本語の注意書き(安全上の重要な情報)が入っています。
これが箱に入っていたもの全てです。
その下には、日本語の注意書き(安全上の重要な情報)が入っています。
これが箱に入っていたもの全てです。
ACアダプタ・充電クレードル
ACアダプタは、出力5V/0.85Aのごく一般的なものです。
充電クレードルは、端末本体を上に載せる形で使用し、ピンを端末側と接触させてmicroUSBケーブルを接続して充電します。ちなみに、PCと接続することで有線でADBデバッグを行うことが出来ます。(Bluetooth接続でも可能)
裏面はゴムですべり止め加工がされています。
裏面はゴムですべり止め加工がされています。
端末本体
※以下の画像には、本体に付いている保護フィルムを剥がしていない状態で撮影したものがあります。そのため、素材がプラスチックのように見える場合がありますが、実際はマットな質感のステンレスです。
本体右側には、竜頭を模した電源ボタンがあります。電源ボタンでは、電源のON・OFFの他に画面の点灯・消灯を行うことが出来ます。
同じ円形のmoto360とは異なり、無骨なデザインです。CASIO G-SHOCKのようなカッコ良さを意識して設計されているようです。
ベゼルの高さは見た目より低く、割とスッキリしています。
裏面には、充電クレードルとの接続接点とマイク用の穴があります。
このように、保護フィルムがステンレス部の全周に渡って貼られています。
※使用時には剥がすことをおすすめします。
※使用時には剥がすことをおすすめします。
剥がした状態はこのような感じになっています。
バンドは本皮製(GENUINE LEATHER)です。
反対側にはメーカーロゴが入っています。
大きさの比較
普段私が使用しているのは、CASIO G-SHOCK GW-3500D-1AJFで、一般的な時計より比較的大きなものです。
このように、G-SHOCKとほぼ同じ大きさであり、一般的な時計より大きいことがわかります。
女性や子供向けではなく、男性向けなデザインです。
初期設定・アップデート
初期設定
充電クレードルで充電を開始するか、電源ボタンを約2秒間押し続けると電源を入れることが出来ます。
電源を入れると、まずメーカーであるLG Electronicsのロゴが表示されます。
メーカーロゴのあとに、Android WearのBootAnimationが表示されます。
画像入れる
端末が起動し、言語選択画面が表示されます。
言語を選択して次へ進むと、「Android Wearを携帯にインストールしよう」と表示され、Android端末にアプリをインストールするように指示されます。
Android端末にアプリをインストールして起動すると、このようなセットアップ画面が表示されます。
画面の指示に従って進めていきます。
接続するAndroid Wear端末を選択する画面になるので、G Watch Rを選択し、ペアリングします。
画像入れる
端末が起動し、言語選択画面が表示されます。
言語を選択して次へ進むと、「Android Wearを携帯にインストールしよう」と表示され、Android端末にアプリをインストールするように指示されます。
Android端末にアプリをインストールして起動すると、このようなセットアップ画面が表示されます。
画面の指示に従って進めていきます。
接続するAndroid Wear端末を選択する画面になるので、G Watch Rを選択し、ペアリングします。
Android端末と接続してすぐに、アップデートが始まりました。
一般的なAndroid端末のように、自動的に再起動してアプリの最適化が行われます。
届いた時のソフトウェアバージョンは「4.4W.2」(画像左)でしたが、アップデート後は「5.0.1」(画像右)になりました。
アクセサリーについて
画面の保護フィルムは、Amazon.co.jpでは選択肢が数点しかなかったため、ebayにて購入しました。
配送中であるため、現在はセリア(100円ショップ)で販売されているスマートフォン用保護フィルムを適当にカットして使用しています。
使用感など
あくまでも「LG G Watch R」自体について書いています。搭載ソフトウェア(Android Wear)に関しては書いていません。
良い点
- 快適な操作性
画面が大きくベゼルが低いため、とても操作しやすいです。動作も軽快で、もたつきやカクツキを感じたことはありませんでした。 - 見やすい画面
画面がかなり明るいため屋外での視認性も良く、非常に見やすかったです。 - 長時間駆動
操作しているとバッテリーがかなり減っていくももの、普通の状態ならば1日使用することが出来ました。スクリーンOFFでは、-1.5%/h以下の時もありました。 - ステンレス製
全周ステンレスで非常に丈夫でしっかりとして作りになっており、ベゼルが出っ張っているため画面を打ち付けることもなく、多少ぶつけた程度では問題なさそうだと感じました。 - デザイン
カッコ良さを意識したデザインで、男性には非常に合っていると思いました。G-SHOCKが好きな方にはおすすめできます。
悪い点
- バンドのつけ心地の悪さ・チープさ
使用を始めたばかりなので馴染んでいないこともありますが、つけ心地がよくありません。また、本皮を使用していますが見た目がチープであり、本体デザインのカッコ良さが消されてしまっています。
革バンドではなくメタルバンドを合わせるべきだったと思いました。自分で交換することも出来ますが、是非ともメタルバンド版を販売して欲しいところです。(私はメタルバンドに交換するつもりです。) - 無骨なデザイン
良い点もありますが、やはり人によって大きく好みが分かれるのではないかと思いました。あまり考えないで購入してしまうと想像していたのと違うと感じることがあるかもしれません。
moto360のようなシンプルなデザインならばどんな場面・人でも使えるので、”シンプル”という点も意識したデザインにして欲しかったところです。
まとめ
- LG G Watch Rは日本で正式購入できる唯一の円形Android Wear搭載スマートウォッチ
- 価格は、33900円(税込:Google Play)と36612円(税込:au)
- 画面が明るく見やすい、操作しやすく動作も軽快
- 革製バンドはあまり良くない、無骨なデザインなため好みが分かれる
LG G Watch Rは初めて購入したAndroid Wear端末でしたが、期待以上のものでした。
デザイン等賛否が分かれるところもありますが、買っても後悔しない端末だと思います。
使用期間が短いため品質についてはまだわかりませんが、長く使うことが出来そうです。
au 直営店を初めとした全国各地のauショップで取り扱われているので、一度手に取って試してみてはいかがでしょうか?(少なくとも、au SHINJUKUでは展示されています)
au 直営店を初めとした全国各地のauショップで取り扱われているので、一度手に取って試してみてはいかがでしょうか?(少なくとも、au SHINJUKUでは展示されています)
※Android Wear自体はエミュレータですぐに試すことが出来ます。詳しくはこちらの記事を参照して下さい。