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心拍数も測れる多機能活動量計ウェアラブル「Xiaomi Mi Band 2」使用レビュー

心拍数も測れる多機能活動量計ウェアラブル「Xiaomi Mi Band 2」のレビューです。外観や実際に使ってみた感想などを書いています。

Xiaomi Mi Band 2

Xiaomi Mi Band 2は、中国のXiaomi(小米科技)のリストバンド型ウェアラブル端末。
歩数計測、睡眠時間計測、心拍数計測や有機ELによる通知表示などに対応した多機能活動量計です。

幅は15.7mm、重さはわずか19gと非常に小型・軽量であるにも関わらず、充電不要で20日間も駆動可能
IP67の防水性能も備えています。

このような充実の機能性を持ちながら、なんと定価149元(≒2,300円@2016/10/18)という驚きの低価格で販売されています。

今回は海外端末などを販売するGearBestからMi Band 2の実機を提供して頂いたので、外観や使用感などをレビューしていきたいと思います。
メーカーXiaomi
製品名称Mi Band 2
価格定価:149元(≒2,300円@2016/10/18)
対応OSAndroid 4.4以上 / iOS 7.0以上
サイズ
本体高さ: 40.3mm x 幅: 15.7mm x 厚さ: 10.5mm
バンド全長: 235mm / 調整可能範囲: 155mm~210mm / 熱可塑性エラストマー
重さ19g
画面0.42インチ モノクロ有機EL(タッチボタンにて表示切替可能)
バッテリー70mAh Li-Po(フル充電で20日間駆動)
接続充電用POGOピン(専用充電ケーブル同梱)
無線通信Bluetooth 4.0 BLE
センサ歩数計 / 心拍計
防水・防塵IP67
使用可能温度-20℃~70℃
本体ブラック
バンドブラック / オレンジ / グリーン / ブルー
備考Google Fitと接続可能 / SmartLock対応

シンプルでスッキリしたパッケージ

無地のダンボールに「mi」ロゴだけが書かれたシンプルなデザイン。裏面はスペックなどが書かれています。
シンプルなデザインのパッケージ

裏面にはスペックなどが記載
本体は中フタに固定されており、裏面の封止を引き切って取り出す形になっています。(切らずにスライドさせて取り出すことも可能)
ちなみにフタの裏面にはスポンジが貼られていました。地味ですが、製品保護をきちんと考えており好感が持てますね。
蓋裏のスポンジで保護
封止で固定されていた
中フタの下にはバンドと説明書。更にその下には専用充電ケーブルが入っています。
説明書はすべて中国語ですが、絵で示されているので読めなくても理解できます。
バンドと説明書
専用充電ケーブルが付属
絵が中心でわかりやすい説明書
内容物は、本体バンド専用充電ケーブル説明書の4つのみ。梱包ビニールなども無く非常にスッキリしたパッケージでした。

よく考えられた良設計

こちらが本体。高さ: 40.3mm x 幅: 15.7mm x 厚さ: 10.5mmの縦長形状で、私の薬指と大体同じ太さでした。
重さはたったの19g。持っていても全く苦にならず、装着時の負荷はほとんど感じられないと思います。
非常に小さい本体
表面には、UVコート・防指紋・耐キズ加工が施されたガラスが使用されています。エッジやラウンド面も綺麗に加工されており、とても美しいですね。
ボタンは0.05mm間隔のスピン加工&アルマイト処理が施された金属。ガラスと合わせていい雰囲気です。ちなみに、押し込み式ではなくタッチ式でした。
ボタンのスピン加工が目を引く表面
裏面には心拍数センサと「mi」ロゴがあります。
心拍センサは本体曲面から若干突出しており、装着時に腕にピッタリと密着し、正確な測定ができるように作られています。なかなか考えられていますね。
心拍センサと「mi」ロゴ
側面は下側の充電用POGOピン以外には何もなく、スッキリとしたデザインです。
また、上下左右対称な構造となっており、後述するバンドにどんな向きでも取り付け可能です。
上側
充電用POGOピンが目立つ下側
右側
左側

充電は専用ケーブル

下側のPOGOピンに付属の充電ケーブルを装着(スライドイン)することで充電可能です。反対側は普通のUSBなので、モバイルバッテリーでも充電できます。
Mi Band 2 専用の充電ケーブル
POGOピンで充電
本体をスライドして装着
この状態でUSB充電器等で充電

全体を通して、ガタツキや変な隙間などはもちろんなく、防水性能も問題無さそうです。
シンプルなデザインですが、非常にしっかりと作られています。

バンドは落下防止構造

バンド中央の穴に本体を押し込んで取り付けます。熱可塑性エラストマー製なのでちょっと硬めで押し込むのに少し苦労しますが、その分ピッタリとフィット。バンドから本体が自然に外れることは無さそうです。
なお、前述の通り本体は上下左右対称なのでどちら向きでも装着可能です。バンドの向きや腕に合わせて装着方向を変えられます。
中央の穴に取り付け
本体を押し込んで取り付け
ピッタリとフィットしており、自然には外れない
バンドは全長235mm、調整可能な範囲としては155mm~210mmになります。画像の通り、かなり細め~太めまで調整できるので、誰でも装着できるのではないでしょうか。
バンド長:最大
バンド長:最小
バンド端部には輪っかがあり、その穴を通してからピンで止めます。万が一、ピンが外れても腕から落下しない構造となっており、紛失のリスクが大幅に低減されています。
私が以前使用していたSony Smartband SWR10はピン止めのみでした。外れやすく何度も失くしかけたので、これは大変素晴らしい設計だと思いました。
穴通し構造で紛失の心配がない設計
ピンは完全に取り外し可能です。細かいところまで洗うことができるので衛生的ですね。
ピンはバンドから取り外し可能

実際に使ってみた

スマホと接続する(ペアリング)

実際にスマホと接続して使ってみました。

接続にはXiaomiアカウント登録と公式アプリ「Mi Fit」のインストールが必要になります。
アカウント登録はアプリからもできますが、今回は事前に公式サイトにて登録しておいたものを使用しました。

アプリにログインするとプロフィールの登録を求められます。その後、ペアリングするデバイスを選んで接続します。特にエラーもなく、すんなりと接続できました。
プロフィール(性別や身長、体重など)を登録し、ペアリングを行う

ファームウェアアップデートがある場合にはこの時一緒に実施されます。
ちなみに、使い始めて2ヶ月ほど経ちますが、3回程度更新されました。定期的にメンテナンスが行われているのはいいですね。

「Status」「Play」「Profile」の3画面構成

アプリは大きく「Status」「Play」「Profile」の3つの画面に分かれており、それぞれに機能がまとめられています。

アプリを起動すると自動表示されるStatus画面。歩数が大きく表示され、睡眠時間体重心拍数が並んでいます。
ちなみに、この画面を下にスワイプするとバンドとデータを再同期してくれます。
Status画面では各種データが一目で分かる
各項目をタップすることでより詳細な情報が表示されます。下の「History」では日・週・月単位の統計データを見ることもできます。
なお、睡眠時間はEditから修正することができるようです。
各データの詳細な統計を表示できる。一部データの修正も可。

続いてPlay画面。着信通知やアラーム、日々の目標設定など便利な機能を設定可能です。端末のロックを自動解除できるSmart Lockにも対応しています。
なお、アプリ通知は最大5アプリまで設定可能とちょっと少なめでした。(非公式アプリでは無制限)
通知やアラームなど便利な機能が集約。自動でロック解除できるSmart Lockにも対応。
一番の「Add accounts」ではGoogle Fitとの接続が可能。Mi Band 2で測定した歩数・睡眠時間・心拍数などをFit上で管理・表示することが可能です。
Google Fit上でMi Band 2のデータ閲覧・管理が可能

Profile画面では、自分のプロフィールやMi Band 2の設定を確認できます。「Friends」から友達と接続して、互いのデータを比べることもできるようです。
自分のプロフィールや設定が確認できるProfile画面。友達との比較も可能。
「My devices」で接続中のMi Band 2をタップすると、バッテリーの残容量や各種設定が表示されます。どちらの腕につけるか、何を表示するか、時刻の形式はどうするかなどかなり細かく設定できます。
接続中のMi Band 2をタップすると設定画面に。細かいところまでカスタマイズできる。

全体的にシンプルでわかりやすくなっていますね。
設定もそんなに難しくないので、誰にでも使いこなせるのではないでしょうか。

ボタンタップで表示を切り替え

Mi Band 2本体の操作ですが、ボタン1つだけなので非常に簡単。ボタンをタップすると、次の画面に切り替わります。
※アップデートで、モーション操作(手首を奥にひねる動作)でも画面切り替えが出来るようになりました。

デフォルトの設定ならば、時刻→歩数→距離→消費カロリー→心拍数→バッテリー残量の順に表示されます。
画像には捉えきれてませんが、数字が出る前にアイコン(足跡や炎)が表示されるため、現在どのデータを表示しているのかがわかるようになっています。
ボタンを押すごとに表示が切り替わる

心拍数表示にすると測定モードになり、そのまま数秒待つと心拍数が表示されます。
数秒待つと心拍数が表示される

手首を奥にひねることでも切り替えが可能です。一々ボタンをタップしなくていいので結構便利です。

このように極めて簡単な操作方法ですが、逆に言うとこれしかできません。単体では活動量測定&通知受信のみが可能で、設定変更や他の操作はスマホ側から行う必要があります。
サードパーティアプリを使用すればタップの組み合わせで操作可能です

サードパーティアプリで更に便利に

ここまで公式アプリについて紹介してきましたが、Mi Band 2を100%活用したいという場合にはサードパーティアプリを使用したほうがいいでしょう。
これらでは、公式アプリでは不可能なより詳細な活動量測定、通知設定などを行うことができます。

こういったアプリはいくつかあるのですが、中でも「Notify & Fitness for Mi Band」が一番オススメです。こちらは有料ですが、その価値に見合った豊富な機能・設定が用意されています。

各データは全てグラフ形式で表示されており、週・2週・月・2ヶ月など期間を指定しての表示も可能です。数値も合わせて表示されており、細かく確認するとこができます。
グラフ+数値で各データを細かく確認することが可能

また、データの測定や管理も詳細に指定することができ、計測精度Google Fitへの同期タイミング、特定のデータを除外するフィルタリングデータエクスポート機能もあります。
心拍数を指定した間隔で自動測定してくれるようにすることも可能です。
睡眠計測精度やGoogle Fitへの同期タイミング、データフィルタリング、心拍数自動測定など詳細な設定が豊富

特に、アプリ通知設定可能数の上限がない他、通知アイコンやバイブレーションの種類・長さ、語句フィルタリングなどなど非常に細かい設定が可能です。
非常に細く設定が可能なアプリ通知

運動を指定して詳細にデータを計測するワークアウトリマインダーボタンタップでの操作、睡眠状態を監視してベストな状態で起こしてくれるスマートアラームなど公式アプリには無い便利な機能もあります。
公式アプリには無い便利な機能が豊富

これら以外にもまだまだたくさんの機能が用意されています。

公式アプリのほぼ上位互換なのでこちらだけで完結することができます。自分好みに細かく設定して活用したい方は是非とも使ってみて下さい。

その他感想など

接続は非常に安定、レスポンスも良い

同じBluetooth接続のAndroid Wearではごくたまに接続が切れてしまうことがあったのですが、Mi Band 2は非常に接続が安定しており、約2ヶ月間使用した中で切断されてしまったことは一度もありませんでした。

また、ボタンタップでの操作も素早く反応しており、遅延や固まってしまうことはありませんでした。

安定性や動きの面でストレスに感じることは全く無かったです。

電池持ちが非常に良い

前述のサードパーティアプリを使用し、活動量測定ON、心拍数を10分間隔で常時自動測定、アプリ通知、毎朝のアラームONという電池消費が多い状態で約2ヶ月ほど使用してみましたが、大体10日前後持ちました。

公称(公式アプリ使用時)でのバッテリー持続期間は20日ですから、それより遥かにヘビーな状態でも10日持つのはなかなか優秀ではないかと思います。
むしろ、たった70mAhのバッテリーでどうして10日も持つんだ……と不思議なくらいです。

ちなみに、活動量測定・通知ON(モーション操作はOFF)で使用している私の友人はなんと1ヶ月以上も無充電で使用できたそうです。
電池持ちがいかに良いかがわかりますね。


0%→100%の充電時間は1時間程度と特段速いというわけではありませんが、1時間充電して(私の使い方で)10日程度持続するなら十分かなと思います。

バイブレーションが強くてハッキリとわかる

バイブレーションがかなり強く、ハッキリとわかります。テーブルの上に置いた状態だと、振動でどんどん動いてしまうほど強いです。
この手の製品のバイブレーションは弱く、振動してるかどうかわからない場合も多いですが、これだけ強ければ運動中などでも全く問題なく使用できます。

まとめ

良い点

  • 約2,300円という低価格
  • 低価格とは思えないほどしっかりとした作り
  • 防水対応
  • 落下防止構造のバンド
  • 頻繁なファームウェアアップデート
  • 優秀なサードパーティアプリ
  • 電池持ちが非常に良い

悪い点

  • 充電に専用ケーブルが必要
    (USB Type-C直挿しなどの方が便利)

総評

本体はしっかりと作られており、防水にも対応。バンドは落下防止リングが付いているなど考えられた設計です。スマホとの接続安定性や電池持ちも十分でした。
公式アプリでできることはちょっと少ないですが、優秀なサードパーティアプリがリリースされており、十分にカバーできます。
頻繁にファームウェアアップデートも行われており、サポートも期待できます。

2,300円という低価格ですが、十分すぎるほどの出来でした。現状、活動量計としては最もコストパフォーマンスが良い製品ではないでしょうか。

手頃な値段できちんと使える活動量計が欲しいという方活動量計を試してみたいという方にピッタリな製品だと思います。


Xiaomi Mi Band 2はGearBestやその他販売店にて2300円前後(時点)で販売されています。
ちなみに、専用充電ケーブルも販売されています。約100円と非常に手頃なので、失くした場合などに備えて一緒に購入しておくと良いかもしれません。
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