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カスタムROM導入済みNexus 6Pのスピーカー通話でハウリングが発生する

カスタムROMを導入したNexus 6Pのスピーカー通話でハウリングのようなノイズが発生するトラブルに見舞われたので、その解決策を書いておきます。

Nexus 6Pのスピーカー通話でノイズ発生

症状:カスタムROMで発生

カスタムROM(AICP)を入れて使用しているNexus 6Pですが、スピーカー通話時にハウリングのようなノイズが発生し、まともに会話できない状態となってしまいました。

具体的には、こちらの声(もしくは相手の音声)が反響し、"ビッビッビッ"と大きく音を立てて声が聞き取れなくなってしまうというものです。

通話環境にもよりますが、基本的に常に発生。酷いときは全く通話することができません。

なお、通常通話(Bluetooth含む)では全く問題ありません。また、Google公式ROM(ストックROM)でも問題ありませんでした。

"カスタムROMを導入した状態"の"スピーカー通話"でのみ問題が発生します。

原因:build.propの記述

「/sysytem/build.prop」の「persist.audio.fluence.voicecall」が「false」になっていたのが原因でした。

解決策:build.propを書き換える

「/sysytem/build.prop」の「persist.audio.fluence.voicecall」を「true」に書き換えることで解決できます。

書き換えは手動でも問題ありませんが、「BuildProp Editor」等のアプリを使用するのが一番簡単だと思います。
build.propの一部を書き換えて修正

問題の背景

調べてみると、Nexus 6Pの発売当初にも同様の事象で騒がれていたようで、海外では"ヒスノイズ(Hiss noise)"問題として話題となっていました。

その解決策として挙げられていたのが、build.propの改変。build.prop中の「persist.audio.fluence.voicecall」を「false」にするというものです。当時はこれで解決できたようです。

これはカスタムROMにも取り込まれており、AICP(aicp_angler_mm-11.0-NIGHTLY-20161009)を導入した私のNexus 6Pでは既に「false」になっていました。

ところが、確認してみると正常にスピーカー通話が可能なストックROMでは「true」になっていました。

もしかして……と思い「true」にしてみたところ、今回の通り見事解決。ノイズは全く発生せず、問題なくスピーカー通話することができました。

どうやらヒスノイズは別の形で既に修正されており、当時の解決策が逆に悪影響を及ぼしていたようです。

恐らくCyanogenModベースのROMは全て「false」になっているので、早急に修正して欲しいところですね。
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