スマホで手軽にVRを体験できる「SoundSOUL VRゴーグル G3」のレビューです。
製品の外観や実際に使った感想などを書いています。
この「VRゴーグル G3」ですが、Samsung Gear VRのようにスマホを装着するタイプのVRゴーグルです。単体では使用できません。
Google Cardboardはダンボール製ですが、それをプラスチックでしっかりと作った製品と考えていいと思います。
これで写真を撮れば、VRゴーグルで見れる3D画像になっているというわけです。
VRの多くが全天球映像(360度映像)なので、頭を動かして見上げたり、見下ろしたりすることがどうしても多いです。
そういった時に、スマホの重さに引っ張られてレンズが前や後ろに動いてしまうのです。
結局のところ、最適な焦点距離を維持するためには手で抑える必要があります。折角バンドで頭に固定しているのに、これでは全く意味がありません。
そのため、ゲームなどの操作が必要なアプリでは全く使用できず、動画視聴など操作が不要なコンテンツしか利用できません。
しかも、動画視聴に関しても、再生ボタンを押してから始まる前に素早くゴーグルに入れて装着する必要があり、便利とはいえません。
どうしても操作が必要な場合はBluetoothマウスやコントローラなどを接続すればなんとかなりますが…ちょっと面倒です。
ダンボール製のGoogle Cardboardでさえ簡易的ですがボタンが用意されているので、何かしらの工夫が欲しかったなあと思います。
全体的な感想として、気になる点が多く、完成度としてはイマイチと言った感じでした。正直な所、リッチなVR体験を期待して買うようなものではないと思います。
ただし、Samsung Gear VRのような本格的な製品よりかなり安いので、手軽にVR体験が出来るという意味では良いのかもしれません。
SoundSOUL VRゴーグル G3はAmazon.co.jpにて3,560円(2016/6/9時点)で販売中です。
製品の外観や実際に使った感想などを書いています。
SoundSOUL VRゴーグル G3
SoundSOULというとイヤホンなどの音系製品を扱っているイメージがあるのですが、なんとVRゴーグルも販売しているそうです。この「VRゴーグル G3」ですが、Samsung Gear VRのようにスマホを装着するタイプのVRゴーグルです。単体では使用できません。
Google Cardboardはダンボール製ですが、それをプラスチックでしっかりと作った製品と考えていいと思います。
外観
こちらが今回頂いた製品です。最近よくあるシンプルなパッケージですね。
内容物は、VRゴーグル、説明書、クリーニングクロスと…![]() |
VRゴーグル本体、説明書、クリーニングクロス |
スマホのVR映像を視聴するための製品なので、電子的な回路等は搭載されていません。完全にアナログな機構のみで構成されています。
そのため、操作系は上部のダイヤルのみとシンプルです。
いかにもゴーグルといった見た目です。
左右の側面にはバンド取り付け用の穴が空いています。
このようにヒンジが付いており、前面が開くようになっています。ここを開けてスマホを装着します。
スマホを挟んで使用
このように前面を開け、2箇所あるL字型パーツの間にスマホをセットします。
L字型パーツは左右に動かせるので、大きなスマホでもしっかりフィットさせることが出来ます。Amazon.co.jpの説明によると、3.5インチ~6インチまで対応しているそうです。
実際に入れてみるとこんな感じ。Nexus 6Pは5.7インチと大きな端末ですが、ちゃんと収まります。
調整すれば5インチ端末(L-01F)でもピッタリです。
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5インチ端末のL-01Fも問題なくセット可能 |
上部のダイヤルで調整
左右端にあるダイヤルでレンズの前後(焦点距離)、中央のダイヤルでレンズ間の距離を調整します。
実際の調整幅はこんな感じです。結構大きく動かせるので、どんな人でも合わせられますね。
バンドで頭に固定
付属品のバンドはこのような穴に通して使用します。これを頭に装着すれば、ハンズフリーで使用することが出来ます。
マジックテープになっているので、頭の大きさに合わせて調整できます。
3D撮影レンズ
前述した3D撮影レンズですが、こんな感じでスマホに付けて使うようです。これで写真を撮れば、VRゴーグルで見れる3D画像になっているというわけです。
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スマホにつけて使用する3D撮影レンズ |
実際の使用感
VR映像がすごい
ありきたりな感想かもしれませんが、やっぱりVR映像はすごいです。
3Dテレビなどとは異なり、自分の視界そのものなのでその場にいるかのような没入感があります。
ジェットコースターの映像を試してみましたが、本当に乗っているかのような感覚でヒヤッとしてしまいました。
画像では伝わりませんが、なかなかの臨場感です。
画像では伝わりませんが、なかなかの臨場感です。
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ジェットコースターの映像 |
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3Dゲームの映像 |
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3D映画の映像 |
これがスマホで手軽に体験できるのは良いですね。
説明が少なすぎる
こんな感じでVR映像を体感することは出来たのですが、最初はどうすれば良いのか非常に戸惑いました。
というのも、肝心のコンテンツやそれをどうやればゴーグルで見ることが出来るのかについて一切記載がありません。
冒頭示した説明書にはVRゴーグルの機能説明だけが書かれていますし、メーカーページにも特に記載されていませんでした。
スマホでのVRがどういうものかある程度わかっている方でないと厳しいかもしれません。
スマホでのVRがどういうものかある程度わかっている方でないと厳しいかもしれません。
私が確認した限りでは、Google公式のVRアプリ「Cardboard」が"一応"使用できました。
"一応"と言うのは、正式なCardboard対応製品ではないので、操作がちょっと面倒だからです。(再生ボタンを押してから装着する必要がある)
Cardboardでは、アプリ付属のデモ映像やYouTubeに投稿されているVR映像を視聴することが出来ます。
検索ワードに「VR」と入力し、「3D」「360°」という条件で検索すれば多数出てきます。
調整が緩い
前述の通り、ダイヤルで前後・左右(幅)の調整を行うのですが、この内、前後の調整が非常に緩く、簡単にズレてしまいます。VRの多くが全天球映像(360度映像)なので、頭を動かして見上げたり、見下ろしたりすることがどうしても多いです。
そういった時に、スマホの重さに引っ張られてレンズが前や後ろに動いてしまうのです。
結局のところ、最適な焦点距離を維持するためには手で抑える必要があります。折角バンドで頭に固定しているのに、これでは全く意味がありません。
使用中の操作は出来ない
スマホを完全にVRゴーグルの中に入れてしまっているので、使用中は操作が出来ません。そのため、ゲームなどの操作が必要なアプリでは全く使用できず、動画視聴など操作が不要なコンテンツしか利用できません。
しかも、動画視聴に関しても、再生ボタンを押してから始まる前に素早くゴーグルに入れて装着する必要があり、便利とはいえません。
どうしても操作が必要な場合はBluetoothマウスやコントローラなどを接続すればなんとかなりますが…ちょっと面倒です。
ダンボール製のGoogle Cardboardでさえ簡易的ですがボタンが用意されているので、何かしらの工夫が欲しかったなあと思います。
端末によっては音が聞こえづらい?
スマホを完全に入れて使用する構造上、端末のスピーカーの音が聞こえづらくなります。
今回試したNexus 6Pはフロントステレオスピーカー、かつ音量が大きいのでそれほど問題ではありませんでしたが、背面にスピーカーがあったり、スピーカーの音量が小さかったりする端末では使いづらいかもしれません。
別途、Bluetoothイヤホンを使用するなどの工夫が必要だと思います。
全体的な感想として、気になる点が多く、完成度としてはイマイチと言った感じでした。正直な所、リッチなVR体験を期待して買うようなものではないと思います。
ただし、Samsung Gear VRのような本格的な製品よりかなり安いので、手軽にVR体験が出来るという意味では良いのかもしれません。
SoundSOUL VRゴーグル G3はAmazon.co.jpにて3,560円(2016/6/9時点)で販売中です。
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