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【レビュー】Android 5.0 "Lollipop"を試す! - 外観・特徴の紹介など

 Android 5.0 "Lollipop"を試してみました!

 Nexus 7(2012)にインストールして実際に使用し、外観や特徴などの紹介します。

2014/11/13…正式版が公開されたことについて追記

Android 5.0 "Lollipop"について

 Android 5.0 "Lollipop"とは、Android 4.4 "KitKat"の後継となるAndroid OSです。
 OS自体はGoogle I/O 2014で発表され、一部端末(Nexus 5・Nexus 7 2013)向けには「Android "L" 開発者プレビュー」として公開されていました。
 正式版公開は2014年末と言われていましたが、次世代Nexus端末発売と共に公開されました。
 Android 5.0 "Lollipop"では、Android 4.0 "Ice Cream Sandwich"以来となる大幅なデザインや操作感の変更が行われています。それらはGoogleが提唱する紙とインクから着想を得たMaterial Design(マテリアル デザイン)に基づいており、「より実体感のある直感的な操作」が重視されたアニメーションやデザイン設計となっています。
 Android 5.0 "Lollipop"は、Nexus 7(2012)以降の全てのNexus端末への配信が予定されています。

今回使用したROMについて

 Nexus 7(2012)向けのAndroid 5.0 "Lollipop"正式版の配信はされていませんが、ソースコード(AOSP 5.0.0_r2 LRX21M)は既に公開されています。
 今回は、有志の方がこのソースコードを元にビルドしたROMを導入して、試してみました。
 一般的なカスタムROMと同じ感覚で導入することが可能なため、誰でも手軽に試すことが出来ます
 また、既にroot化されているため、rootが必要なアプリを試すことも可能です。

※Factory ImageやOTAによる更新は当初、既に始まっている予定でしたが、深刻なバグ(Wi-Fiの異常な電力消費)が発見されたために延期されています。今回のROMもバグが未修正のものなので、あくまでも"お試し用"として考えることをおすすめします。

~2014/11/13追記~
 正式版が公開されました!詳しくはこちらの記事を参照して下さい。

ROMの導入

必要なファイル

 ROM本体ファイルと対応したgappsファイルが必要です。
  • ROM本体
     こちらのページの「Downloads - ROM」から「BSZAospLP-LRX21M-v1.0.zip」をダウンロードして下さい。
  • gapps
     こちらのページの「Downloads - gapps」から「gapps-lp-20141106-signed.zip」をダウンロードして下さい。
    →このgappsはflash出来ないため、代わりにこちらを使用して下さい。

導入手順

 一般的なカスタムROMと同様に導入することが可能です。
 ROMの導入方法やカスタムROMについてはこちらの記事を参照して下さい。
導入前に現在のROMやアプリを必ずバックアップして下さい!!

 初回起動はかなり時間がかかるので、起動するまでしばらく待ちましょう。

Android 5.0 "Lollipop"の外観・特徴の紹介

 Android 5.0 "Lollipop"の外観・特徴などについていくつか紹介します。

初期設定

ようこそ画面

タップ&ゴー

 他のAndroid 5.0端末から設定を引き継ぐことが出来ます。

アプリとデータを取得

 以前使用している(または、現在使用している)端末のデータを復元できるようになりました。
 どの端末からどのアプリを復元するのかを選択することが出来ます。

ステータスバーとナビゲーションバー

ナビゲーションバーとアプリ履歴

 ナビゲーションバーのアイコンが変更されました。
 また、アプリ履歴がカードスタック形式の表示に変更されました。
 カードをタップしながら左右にスワイプするか、カード右上の☓ボタンをタップすることで履歴を削除することが出来ます。
※スマートフォンではChromeのタブも独立して表示されます。

通知とクイック設定

 Nexus 7の場合、ステータスバーを上からスライドすると通知を表示させることが出来ます。通知の削除ボタンは従来の画面上から画面下に移動しました。
 右上の人物アイコンをタップすると、ユーザーを切り替えることも出来ます。(設定アプリからでも可能)
 更に、下へスライドするか画面上部をタップすると、クイック設定画面が表示されます。従来のクイック設定画面のみの表示は廃止されました。
 クイック設定は、設定アプリから特定の機能をON/OFFすると項目が増えるようです。

ロック画面

 Android 4.2~4.4で採用されていたロック画面ウィジェット機能は廃止され、時刻と通知が表示されるようになりました。
 通知を長押しすると、何のアプリによって生成された通知なのかを表示することが出来ます。
 通知をタップしたまま下へスワイプすると、通知一覧画面になります。
 更に下へスワイプすると、クイック設定が表示されます。

設定アプリ

 従来の1列表示から、2列表示へと変更されました。また、検索ボタンが設置され、語句を入力することでいち早くその設定画面へ移動することが可能になりました。

音声と通知

 「音」に「割り込み」という項目が追加されました。
 この項目では、通常通り通知を表示する(常に割り込み)か、"通知"を全く通知しない(割り込みなし)か、"重要な通知"のみの通知(優先的な割り込みのみ許可)かを設定することが出来ます。
 割り込みなしと優先的な割り込みのみ許可では、この設定をどのくらいの期間維持するかを設定することも出来ます。
 「ダウンタイム」では、「優先的な割り込みのみ」にする曜日・時間を定期的に設定することが出来ます。
 また、「通知」の「アプリの通知」では、アプリごとに通知を許可するかしないかを選択することが出来るようになりました。

電池

 「メニュー」ボタンから「バッテリセーバー」を選択することが出来るようになりました。
 この設定を有効にすることで、バッテリー消費を減らすことが出来ます。
 設定は、自動で有効にすることも出来ます。

アプリ

 アプリやシステムが消費しているメモリ(RAM)や残量がよりわかりやすく表示されるようになりました。

セキュリティ

 「画面のロック」の設定時に、通知をどのように設定するかを選択することが出来るようになりました。
 また、「Smart Lock」というものが追加されました。
 これは、指定したBluetooth機器やNFCタグを使用して画面ロック設定を解除することが出来る機能です。いちいちロックを解除する煩わしさが無くなります。
 更に、「画面の固定」という機能も追加されました。
 この機能を設定すると、解除するまではその画面(アプリ)から移動することが出来なくなります。一時的に他人に貸す場合などに役立ちそうです。
※「[戻る]と[概要]を同時押しで解除」と書いてありますが、[概要]とは[アプリ履歴]ボタンのことです。

イースターエッグ

 その名の通り、Lollipopがモチーフになっています。タップするごとに色が変化します。
 また、画面を長押しすると、"Flappy Bird"風のゲームを遊ぶことが出来ます。(かなり難しいです…)

実際の動作画面

 動作画面を撮影してみました。アニメーションなどの様子がわかると思います。
※Androidの録画機能を使用しているため、通常時より動作が緩慢になっています。

まとめ

 全体的に見やすく操作しやすく設計されているという印象を受けました。
 画面デザインだけでなくアニメーションも作りこまれていて、操作していて非常に"心地よい"と感じました。
 また、Android 5.0から制式採用されたARTランタイムのおかげで、Nexus 7(2012)でもサクサクとストレスなく動作していました。
 正式版、そしてカスタムROMの公開を非常に待ち遠しいです。
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