NTTdocomoから販売されているLG Electronics製端末G2(L-01F)のroot化・カスタムカーネル(kernel)・カスタムROMの導入(ROM焼き)についてです。
root化・カスタムカーネル(kernel)・カスタムROMの導入方法、更に戻し方の手順を書いています。
※root化は端末の保証を無効にする可能性があります!実行は自己責任でお願いします!※
2015/8/19…最近のROM(CloudyG2 3.xやCM12.1)について追記
2015/4/21…カスタムROMを更新
2015/2/18…「LG-D802用のカスタムROMをL-01Fで使えるように変換する」にAndroid 5.0対応パッチを追記
2014/12/23…「カスタムリカバリについて」にTWRPに関して追記
2014/10/14…「カスタムROM」を更新
2014/9/24…「カスタムROM」のCloudyROMシリーズについて別記事に移動したため削除、更新
2014/8/20…「カスタムROM」にCloudyROMシリーズについて追記
2014/8/12…変換ツールを使用した際の不具合について追記
2014/8/2…「LG-D802用のカスタムROMをL-01Fで使えるように変換する」を追記
2014/7/1…カスタムリカバリのダウンロード先が変更されていたので更新
※カスタムリカバリ導入状態で、OTA(メーカーのOS更新)は実施しないで下さい!ブートループになり、起動できなくなります!
OTAを実施する際は、イメージバックアップからリカバリを標準のものに戻すか、「端末を元に戻すには」の項を参考に元に戻してから実施して下さい。
なお、このパッチはCyanogenMod12向けですが、他のROMでも使用できるようです。(CMベースのROMのみ?)
また、端末をリカバリも含めて完全に工場出荷時の状態に戻すには、「【LG】【tot】【kdz】「LG FlashTool」と「tot(kdz)」の使い方(端末を初期化する)」を参考にtot(kdz)の書き込みを行います。
root化・カスタムカーネル(kernel)・カスタムROMの導入方法、更に戻し方の手順を書いています。
※root化は端末の保証を無効にする可能性があります!実行は自己責任でお願いします!※
2015/8/19…最近のROM(CloudyG2 3.xやCM12.1)について追記
2015/4/21…カスタムROMを更新
2015/2/18…「LG-D802用のカスタムROMをL-01Fで使えるように変換する」にAndroid 5.0対応パッチを追記
2014/12/23…「カスタムリカバリについて」にTWRPに関して追記
2014/10/14…「カスタムROM」を更新
2014/9/24…「カスタムROM」のCloudyROMシリーズについて別記事に移動したため削除、更新
2014/8/20…「カスタムROM」にCloudyROMシリーズについて追記
2014/8/12…変換ツールを使用した際の不具合について追記
2014/8/2…「LG-D802用のカスタムROMをL-01Fで使えるように変換する」を追記
2014/7/1…カスタムリカバリのダウンロード先が変更されていたので更新
root化・カスタムカーネル・カスタムROM導入の流れ
端末を購入してきた状態(標準ROM・Kernel)から、root化・カスタムカーネル・カスタムROM導入までの流れは以下のとおりです。
- 端末の一時root化
- カスタムリカバリ(recovery)を書き込む
- カスタムリカバリからroot化・カスタムカーネル・カスタムROM導入を行う
1、2の作業は、手動で行うことも出来るのですが、今回は有志の方が作成したツールを使って行いたいと思います。
また、カスタムROMの導入・更新については、Nexus端末とほぼ同じなので、「Android端末(Nexus)のroot化・カスタムROMの導入と更新」も参考にしてみてください。
※カスタムROMの導入について、最近のROM(CloudyG2 3.xやCM12.1)では通常と異なる作業が必要となっています。
詳しくは「【LG G2】L-01FにCloudyG2やCM12.1などを導入する際に必要な「KitKat bootstack」について」を参照して下さい。
また、カスタムROMの導入・更新については、Nexus端末とほぼ同じなので、「Android端末(Nexus)のroot化・カスタムROMの導入と更新」も参考にしてみてください。
※カスタムROMの導入について、最近のROM(CloudyG2 3.xやCM12.1)では通常と異なる作業が必要となっています。
詳しくは「【LG G2】L-01FにCloudyG2やCM12.1などを導入する際に必要な「KitKat bootstack」について」を参照して下さい。
ツール・カスタムRecoveryについて
主要な一時root化・カスタムリカバリ書き込みツールは以下の2種類があります。
- g2_support_tool・l01f-KK-KBC-CWM
(kbc-developers/ma34s氏作成) - L-01F Rootkit ver6・L01F_CWM140318
(xda-developers/supersonicninja氏作成)
どちらのツール・カスタムリカバリでも同じように使用できるのですが、今回は1のg2_support_tool・l01f-KK-KBC-CWMを使用して説明します。
また、端末はソフトウェアバージョンがL01F11kの場合を想定(L01FV10cでもほぼ同じ)していますので、それ以外のバージョンでは表記や動作などが多少異なる可能性があります。
また、端末はソフトウェアバージョンがL01F11kの場合を想定(L01FV10cでもほぼ同じ)していますので、それ以外のバージョンでは表記や動作などが多少異なる可能性があります。
必要なファイル
まずは必要なファイルをダウンロードします。
- LGUnitedMobileDriver
リンク先の「LGMobileDriver_WHQL_Ver_4.1.1.exe」をダウンロードし、実行してPCにインストールしておきます。 - g2_support_tool
「Releases · kbc-developers/g2_support_tool · GitHub」より、下の画像に示した部分をクリックして、「g2_support_tool v1.7」をダウンロードし、解凍しておきます。
- l01f-KK-KBC-CWM(カスタムリカバリ)
「Recovery/Kernel/Rom - 自分のためにやってる。」より、「l01f-KK-KBC-CWM-v6.0.4.9_r1.img」の下の「表示」をクリックして、ダウンロードしておきます。(「表示」をクリックするとGoogleドライブに飛ぶので、ダウンロードボタンを押してダウンロードしてください)
→サイトが閉鎖されているので、代わりにこちらからダウンロードして下さい。
root化・カスタムカーネル・カスタムROMの導入方法
※ツールなどを使用するときは、必ず付属の説明書きや注意書きをよく読んでから実行して下さい!
端末の一時root化とカスタムリカバリの書き込み
- 端末をデバッグモードに設定する。
こちらの記事を参考に、端末をデバックモードに設定します。
ビルド番号の表示は、「設定」アプリ→「端末情報」→「ソフトウェア情報」から行えます。 - 端末とPCをUSB接続する。
- 下の画像のような画面が表示されるので、「OK」をタップする。
- 下の画像のような画面が表示されるので、「メディア同期(MTP)」をタップする。
- PCにドライバが自動的にインストールされる。
- g2_support_tool-1.7の中にあるrunme.batを実行する。
- 下の画像のような画面が表示されるので、よく読んでから何かキーを押す。
- 下の画像のような画面が表示された場合、端末に画像のような表示がされていることを確認し、「このPCを常に許可する」にチェックを入れ、「OK」をタップし、PCで何かキーを押す。
- もう一度、runme.batを実行し、何かキーを押す。
- 下の画像のような画面が表示されることを確認し、「1」を入力し、「Enter」キーを押す。
(端末内の領域をバックアップします)
- 「イメージバックアップをしますか?」と表示されるので、「y」を入力し、「Enter」キーを押す。
- バックアップが始まるので、終了するまで待つ。
※かなり時間がかかります。
- 下の画像のようにバックアップと転送が終了したら、何かキーを押す。
- ダウンロードした「l01f-KK-KBC-CWM-v6.0.4.9_r1.img」を、「g2_support_tool-1.7」→「files」→「recovery」の中に、「recovery.img」とファイル名を書き換えて配置する。
- 下の画像のような画面が表示されることを確認し、「2」を入力し、「Enter」キーを押す。
(カスタムリカバリをインストールします)
- 「CWMインストールを継続しますか?」と表示されるので、「y」を入力し、「Enter」キーを押す。
- 下の画像のような画面が表示されるので、何かキーを押す。
- 下の画像のような画面が表示されることを確認し、「9」を入力し、「Enter」キーを押す。
- 下の画像のような画面が表示されるので、何かキーを押す。
以上が、端末の一時root化とカスタムリカバリの書き込み方法になります。この後、カスタムリカバリを起動し、カスタムカーネル、カスタムROMのインストールを行います。
手順11でバックアップしたファイル群は、「g2_support_tool-1.7」→「backups」に保存されています。必要になる場合があるので、フォルダ名を変更した上で保存しておきましょう。
手順11でバックアップしたファイル群は、「g2_support_tool-1.7」→「backups」に保存されています。必要になる場合があるので、フォルダ名を変更した上で保存しておきましょう。
カスタムリカバリの変更について
今回はCWMをインストールしていますが、より便利なTWRPのインストールをおすすめします。※TWRPについては「【TWRP】Team Win Recovery Project(チームウィンリカバリプロジェクト:TWRP)の起動と操作・使用」を参照して下さい。
こちらのページから最新のL-01F用のものをダウンロードし、CWMから「install zip」でインストールして下さい。
※「Current Versions」に表示されているリンクをクリックすると、機種別ページに飛ぶので、「l01f」の欄に表示されているリンク(BudgetVM または pCloud)をクリックしてダウンロードして下さい。
※「Current Versions」に表示されているリンクをクリックすると、機種別ページに飛ぶので、「l01f」の欄に表示されているリンク(BudgetVM または pCloud)をクリックしてダウンロードして下さい。
「install zip」の方法は「【CWM】Clockworkmod(クロックワークモッド:CWM)の起動と操作・使用」の「Clockworkmodでのファイルインストール方法(install zip)」を参照して下さい。
カスタムリカバリの起動と標準ROMのバックアップ
root化などを行う前に、現在の状態をバックアップしておくことをおすすめします。バックアップは、カスタムリカバリから行います。
※カスタムリカバリ導入状態で、OTA(メーカーのOS更新)は実施しないで下さい!ブートループになり、起動できなくなります!
OTAを実施する際は、イメージバックアップからリカバリを標準のものに戻すか、「端末を元に戻すには」の項を参考に元に戻してから実施して下さい。
カスタムリカバリの起動方法
※KitKatの環境ファイル(Bootloaderなど)を導入している場合はこの方法でリカバリを起動することは出来ません。詳しくは「【LG G2】L-01FにCloudyG2やCM12.1などを導入する際に必要な「KitKat bootstack」について」を参照して下さい。
- PCとのUSB接続を切断した状態で、端末の電源を完全に切る。
- 「音量+」ボタンと「電源」ボタンを同時にしばらく押し続ける。
- カスタムリカバリが起動する。
上記の方法以外にも、OSが起動している状態でadbコマンドで「adb reboot recovery」と入力しても起動することが出来ます。
標準ROMのバックアップ
「【CWM】Clockworkmod(クロックワークモッド:CWM)の起動と操作・使用」の「ROMのバックアップ・復元 - ROMの復元」を参考に、現在のROMのバックアップを取ります。
※TWRPの場合は「【TWRP】Team Win Recovery Project(チームウィンリカバリプロジェクト:TWRP)の起動と操作・使用」参照
※TWRPの場合は「【TWRP】Team Win Recovery Project(チームウィンリカバリプロジェクト:TWRP)の起動と操作・使用」参照
標準ROMのroot化
端末を恒久的にroot化するためには、g2_support_toolを使用して、suとSuperSUの導入を行います。
- g2_support_tool-1.7の中にあるrunme.batを実行する。
- 下の画像のような画面が表示されるので、よく読んでから何かキーを押す。
- 下の画像のような画面が表示されることを確認し、「3」を入力し、「Enter」キーを押す。
- 「本当に恒久Root(with SuperSu)を取得しますかぁ?」と表示されるので、「y」を入力し、「Enter」キーを押す。
- 画面の指示に従って進める。
カスタムカーネル・カスタムROMの導入
標準ROMにカスタムカーネルを導入する、またはカスタムROMを導入するためには、カスタムリカバリを起動してそこから導入します。
※カスタムROMの導入について、最近のROM(CloudyG2 3.xやCM12.1)では通常と異なる作業が必要となっています。詳しくは「【LG G2】L-01FにCloudyG2やCM12.1などを導入する際に必要な「KitKat bootstack」について」を参照して下さい。
※カスタムROMの導入について、最近のROM(CloudyG2 3.xやCM12.1)では通常と異なる作業が必要となっています。詳しくは「【LG G2】L-01FにCloudyG2やCM12.1などを導入する際に必要な「KitKat bootstack」について」を参照して下さい。
標準ROM用カスタムカーネル
標準ROM用のカスタムカーネルは、supersonicninja氏が作成した「Ninja Kernel G2」があります。使用したい場合は、リンク先からダウンロードし、端末内に保存してカスタムリカバリからインストールします。
こちらの記事の「ROMの書き込み(ROM焼き)方法 - 現在のROMをWipe(消去)する」を参考にwipe cache partitionとwipe dalvik cacheのみを行った後、こちらの記事の「ROMの書き込み(ROM焼き)方法 - 新しいROMを書き込む」を参考にカーネルのインストールを行って下さい。
※このカーネルは標準ROM専用です!カスタムROMでは使用できません!
カスタムROM
L-01F用のカスタムROMは、以下のようなものがあります。ほとんどのROMでNFC/FeliCaが利用できません。
- MoKee(Android 5.0:公式配信)
使用したことが無いため、詳細は不明です。CyanogenModをベースに作られています。 - PAC-ROM(PAC MAN ROM)(Android 5.0:公式配信)
PARANOIDANDROID、AOKP、CyanogenModなどに搭載されている機能を集めたROMです。 - Grola ROM(Android 5.0)
- CyanogenMod 11(Android 4.4:公式配信) ※gappsはこちら
公式配信されているため、非常に頻繁に更新されている上、OTA更新も利用できます。 - CloudyROM(Android 4.4)
CloudyROMは、Android 4.4版LG G2などのROMを元に作成されており、非常に安定性が高く使いやすいです。詳細はこちらの記事を参照して下さい。
また、L-01F向けのROMが多数掲載されているサイトとして
L-01FでのカスタムROMの導入はNexus端末とほぼ同様に行うことができます。
具体的には、
詳細な導入方法は、「【CWM】ClockworkmodでのカスタムROMの書き込み(ROM焼き) - Nexus端末など」の「ROMの書き込み(ROM焼き)方法」を参考にしてください。
※TWRPを使用している場合は「【TWRP】Team Win Recovery Project(TWRP)でのカスタムROMの書き込み(ROM焼き)」を参照
また、「Android端末(Nexus)のroot化・カスタムROMの導入と更新」も参考にしてみてください。
などがあります。(他にありましたら教えて頂けるとありがたいです。)
L-01FでのカスタムROMの導入はNexus端末とほぼ同様に行うことができます。
具体的には、
- 導入したいカスタムROMのダウンロード
- そのROMに合ったgappsのダウンロード
詳細な導入方法は、「【CWM】ClockworkmodでのカスタムROMの書き込み(ROM焼き) - Nexus端末など」の「ROMの書き込み(ROM焼き)方法」を参考にしてください。
※TWRPを使用している場合は「【TWRP】Team Win Recovery Project(TWRP)でのカスタムROMの書き込み(ROM焼き)」を参照
また、「Android端末(Nexus)のroot化・カスタムROMの導入と更新」も参考にしてみてください。
LG-D802用のカスタムROMをL-01Fで使えるように変換する
※CM12.1などに対応したパッチについては「【LG G2】L-01FにCloudyG2やCM12.1などを導入する際に必要な「KitKat bootstack」について」を参照して下さい。
L-01Fの国際版であるLG-D802のカスタムROMであれば、ツール・パッチを使って使用することができます。
Android 5.0に対応したパッチは、kyasu氏が作成しており、こちらからダウンロードすることが出来ます。リンク先の「d802_to_l01f-cm12-xxxxxxxx.zip」(xは日付)がパッチになります。
導入時に「ROM本体→パッチ→gapps(必要な場合)」の順にインストールします。
なお、このパッチはCyanogenMod12向けですが、他のROMでも使用できるようです。(CMベースのROMのみ?)
ちなみに、リンク先ではL-01F向けのTWRPも配布されており、カスタムリカバリからインストールして導入することが出来ます。
Android 4.4~4.4.2に対応したツールは、lawn氏が作成しており、「[Release]カスROM等置き場 - 隣の芝は青くみえる!」の下部にある「l01fの一撃」からダウンロードできます。使用方法等は、ツールに付属のテキストを読んで下さい。
(このツールを使用して変換すると、GPS・照度・ジャイロなどの各センサーが動かない不具合があるようです。)
端末を元に戻すには
カスタムリカバリを導入した状態まで戻すには、カスタムリカバリでバックアップした標準ROMを復元します。復元は、「【CWM】Clockworkmod(クロックワークモッド:CWM)の起動と操作・使用」の「ROMのバックアップ・復元 - ROMの復元」を参考に行って下さい。
※TWRPの場合は「【TWRP】Team Win Recovery Project(チームウィンリカバリプロジェクト:TWRP)の起動と操作・使用」参照
※TWRPの場合は「【TWRP】Team Win Recovery Project(チームウィンリカバリプロジェクト:TWRP)の起動と操作・使用」参照
また、端末をリカバリも含めて完全に工場出荷時の状態に戻すには、「【LG】【tot】【kdz】「LG FlashTool」と「tot(kdz)」の使い方(端末を初期化する)」を参考にtot(kdz)の書き込みを行います。