Android 5.0 LollipopベースになったLG G2(L-01F)のカスタムROMである「CloudyG2」についてです。
「【LG G2】LG G2(L-01F/LGL22)にカスタムROM「Cloudy」を導入する」でも導入方法を解説していますが、Android 5.0 Lollipopベースとなり導入手順に変更が生じています。最新バージョン(3.3)でのROMの導入方法や標準ROMへの戻し方などを書いています。
※CloudyG2 3.3(2015/7/12時点)は、LGL22には対応していません。
「【LG G2】LG G2(L-01F/LGL22)にカスタムROM「Cloudy」を導入する」でも導入方法を解説していますが、Android 5.0 Lollipopベースとなり導入手順に変更が生じています。最新バージョン(3.3)でのROMの導入方法や標準ROMへの戻し方などを書いています。
※CloudyG2 3.3(2015/7/12時点)は、LGL22には対応していません。
2015/8/19…導入するファイル(KK bootstack)について追記
2015/8/19…導入によって書き換えられてしまう領域について追記カスタムROM「CloudyG2」とは
カスタムROM「CloudyG2」とは、LG G2向けのカスタムROM「CloudyROM」シリーズのうち、LG G2/G3/G4などのメーカー公式ROMをベースに作られたものです。最近ではLollipopベースとなり、L-01Fにも導入できるようになっています。
公式ROMベースのため、4K撮影やノックコード、Qリモコン(赤外線)、デュアルウィンドウ、QuickWindowなど各端末に搭載されている様々な独自機能のほとんどを利用することが可能です。(ワンセグやNFC/FeliCaは使用できません)
詳しくは「【LG G2】LG G2(L-01F/LGL22)にカスタムROM「Cloudy」を導入する」の「カスタムROM「Cloudy」とは」を参照して下さい。
ちなみに、以前は日本語が中華フォントで表示されていましたが、現在ではきちんと日本語フォントで表示されるようになっています。
ちなみに、以前は日本語が中華フォントで表示されていましたが、現在ではきちんと日本語フォントで表示されるようになっています。
※CloudyG2 3.3(2015/7/12時点)は、LGL22には対応していません。
Cloudyの導入(Android 5.0 Lollipop)
※まず初めに、変更が生じた導入手順について「【LG G2】L-01FにCloudyG2やCM12.1などを導入する際に必要な「KitKat bootstack」について」を参照して下さい。
大まかな流れは、「【LG G2】LG G2(L-01F/LGL22)にカスタムROM「Cloudy」を導入する」と同じになりますが、KitKat(Android 4.4)のBootloader(bootstack)を導入する必要があるという点が異なります。
準備
カスタムリカバリの導入
端末にカスタムリカバリ(TWRP)を導入しておく必要があります。まだ端末をroot化していない場合やカスタムリカバリを導入していない場合は、一旦CWMを導入してからTWRPを導入して下さい。
L-01Fへのカスタムリカバリの導入方法は「【L-01F】LG G2(L-01F)のroot化・カスタムカーネル・カスタムROMの導入(ROM焼き)」を参照して下さい。(TWRPのインストール方法は「カスタムリカバリについて」に記載)
必要なファイル
- CloudyG2のROM本体
こちらの「DOWNLOAD」から「CloudyG2_3.3.zip」(2015/7/12時点)をダウンロードし、端末に移動しておいて下さい。
※CloudyG2 3.3(2015/7/12時点)は、LGL22には対応していません。
※このROMを導入することで、「boot(mmcblk0p7)」「modem(mmcblk0p1)」「rpm(mmcblk0p6)」「tz(mmcblk0p8)」が書き換えられます。
- KitKat(Android 4.4)用Bootloaderファイル(L-01F専用・LG-D802(V30d)ベースのROM)
こちらの「Download link」の「L01FD80230d.zip」からダウンロードし、端末に移動しておいて下さい。
※このファイルを導入することで、「system(mmcblk0p33)」「boot(mmcblk0p7)」「recovery(mmcblk0p15)」「aboot(mmcblk0p5)」「dbi(mmcblk0p3)」「laf(mmcblk0p24)」「persist(mmcblk0p14)」「sbl1(mmcblk0p2)」「modem(mmcblk0p1)」「rpm(mmcblk0p6)」「tz(mmcblk0p8)」が書き換えられます。後述する方法で戻すことが出来ますが、可能ならば書き換え前にバックアップを取っておくことをおすすめします。パーティションのバックアップについては「Android端末の全パーティションのバックアップ」を参照して下さい。
※このファイルを導入することで、リカバリがTWRP 2.8.6.1に書き換えられます。
通常、カスタムROMのインストールには別途gappsが必要ですが、今回はROM本体に含まれているため必要ありません。
導入方法
通常のカスタムROM導入手順とほぼ同一で、最初にdata領域の初期化(sdcard領域は初期化されません)を行いますので、必要なデータを事前にバックアップしておきましょう。バックアップ方法は「Titanium Backupでアプリ・設定のバックアップ」を参照して下さい。
また、「Android端末(Nexus)のroot化・カスタムROMの導入と更新」の「既にカスタムROMを導入しており、ROMを更新する場合」が参考になるので参照しておくことをおすすめします。
カスタムリカバリの起動とROMの消去
- 端末のカスタムリカバリを起動する。
L-01Fの場合、「【L-01F】LG G2(L-01F)のroot化・カスタムカーネル・カスタムROMの導入(ROM焼き)」の「カスタムリカバリの起動と標準ROMのバックアップ - カスタムリカバリの起動方法」を参考に起動します。 - 現在のROMのバックアップを取る。
「【TWRP】Team Win Recovery Project(チームウィンリカバリプロジェクト:TWRP)の起動と操作・使用」の「ROMのバックアップ・復元 - ROMの復元」を参考に、現在のROMのバックアップを取ります。 - 現在のROMをWipe(消去)する。
「【TWRP】Team Win Recovery Project(TWRP)でのカスタムROMの書き込み(ROM焼き)」の「現在のROMをWipe(消去)する」を参考に、現在のROMをWipe(消去)します。
また、KitKat(Android 4.4)用Bootloaderファイル導入後のハードキーからのカスタムリカバリ起動手順は以前と異なり、以下のようになっています。
- 端末の電源を完全にOFFにする
- 「電源」ボタンと「音量-」ボタンを同時に押し続ける
- LGのロゴが表示されたら両方のボタンを離す
- すぐに「音量-」ボタンと「音量+」ボタンを押し続ける
- FactoryResetの画面が表示されたら、「Yes」ボタンを2回押す
※FactoryResetと表示されていますが、リセットされません - カスタムリカバリが起動する
KitKat(Android 4.4)用Bootloaderファイルの導入
続いて、Bootloaderファイルを導入します。
※この作業を行わないと、OSが起動しません
※この作業を行わないと、OSが起動しません
- 「【TWRP】Team Win Recovery Project(チームウィンリカバリプロジェクト:TWRP)の起動と操作・使用」の「TWRPでのファイルインストール方法」を参考に「L01FD80230d.zip」をインストールする。
- 下の画像のような画面が自動的に表示(Aroma Installer)されるので、「Next」をタップする。
- 一番上の「Installation」をタップする。
- インストールが始まるので、完了までしばらく待つ。
- インストール結果が表示されるので、「Next」をタップする。
- 「Reboot your device now.」のチェックを外し、「Finish」をタップする。
- カスタムリカバリの画面に戻るので、改めて「【TWRP】Team Win Recovery Project(TWRP)でのカスタムROMの書き込み(ROM焼き)」の「現在のROMをWipe(消去)する」を参考に、現在のROMをWipe(消去)する。
ROM本体のインストール
続いて、ROM本体をインストールします。
- 「【TWRP】Team Win Recovery Project(TWRP)でのカスタムROMの書き込み(ROM焼き)」の「TWRPでのファイルインストール方法」を参考に「CloudyG2_3.3.zip」(2015/7/12時点)を選択し、インストールする。
- ROM本体をインストールすると、下の画像のような画面が自動的に表示(Aroma Installer)されるので、「Next」をタップする。
- 一番上の「Installation」をタップする。
- 「Device Variant」の項目から導入する端末(L-01F)をタップして選択し、「Next」をタップする。
- 必要に応じてインストールしたい/したくないアプリをタップして選択し、「Next」をタップする。
- 「Ready to Install」と表示されるので、インストールを開始する場合は「Install Now」をタップする。
- インストールが始まるので、完了までしばらく待つ。
- インストール結果が表示されるので、「Next」をタップする。
- 「Reboot your device now.」にチェックが付いていることを確認し、「Finish」をタップする。
- 端末が再起動し、初期設定画面が表示される。
※起動までかなり時間がかかります。
以上が、CloudyG2の導入方法です。
元に戻すには
※詳しい情報は「【LG G2】L-01FにCloudyG2やCM12.1などを導入する際に必要な「KitKat bootstack」について」を参照して下さい。
「必要なファイル」でも説明した通り、「KitKat(Android 4.4)用Bootloaderファイル」をインストールしてしまうと端末の「system(mmcblk0p33)」「boot(mmcblk0p7)」「recovery(mmcblk0p15)」「aboot(mmcblk0p5)」「dbi(mmcblk0p3)」「laf(mmcblk0p24)」「persist(mmcblk0p14)」「sbl1(mmcblk0p2)」「modem(mmcblk0p1)」「rpm(mmcblk0p6)」「tz(mmcblk0p8)」が書き換えられてしまいます。この状態ではDownload Modeを起動することが出来ず、totやkdzファイルによって端末を元の状態に戻すことが出来ません。そのため、これら書き換えられてしまったファイルを復元する必要があります。
手順
以下のファイルをダウンロードし、カスタムリカバリ(TWRP)から導入して下さい。インストール方法は「【TWRP】Team Win Recovery Project(チームウィンリカバリプロジェクト:TWRP)の起動と操作・使用」の「TWRPでのファイルインストール方法」を参照して下さい。
- Jelly Bean(Android 4.3)用Bootloaderファイル(L-01F専用)
こちらのコメント欄の7番目(2015/4/19)にあるGoogle Driveのリンクから「L01F11kroot.zip」をダウンロードし、端末に移動しておいて下さい。
※このファイルを導入することで、「system(mmcblk0p33)」「boot(mmcblk0p7)」「recovery(mmcblk0p15)」「aboot(mmcblk0p5)」「dbi(mmcblk0p3)」「laf(mmcblk0p24)」「persist(mmcblk0p14)」「sbl1(mmcblk0p2)」「modem(mmcblk0p1)」「rpm(mmcblk0p6)」「tz(mmcblk0p8)」がV11kに書き換えられます。
なお、この作業を行うことによってL-01FをV11k(root化済み)状態に復元することが出来ますが、念のためtot/kdzファイルを使って完全に元に戻すことをおすすめします。詳しくは「【LG】【tot】【kdz】「LG FlashTool」と「tot(kdz)」の使い方(端末を初期化する)」を参照して下さい。