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OnePlusが「USB Type-C」問題の説明と対応策を発表、対象製品は全額返金へ

OnePlusの「USB Type-C」製品を一部端末で使用すると破損する危険があった問題で、同社が問題の説明と対象製品の全額返金を発表しました。

OnePlusのUSB Type-C製品

※USB Type-C問題の概要と安全な製品についてまとめました。詳しくは「「USB Type-C」問題と"安全に"使える製品のまとめ」をご覧ください。

GoogleエンジニアがOnePlusの「USB TypeC」製品を購入しないよう警告、一部端末で破損の危険あり」にも書いた通り、OnePlusが販売するUSB Type-C製品は標準規格に準拠しておらず、一部端末で使用すると破損する危険がありました。
この件について、OnePlusの共同創設者である「Carl Pie」氏がOnePlus Forumにて正式に対応策を発表し、対象製品の全額返金を行うことを決定しました。

標準規格と異なる抵抗の使用が原因

発表に際して、OnePlusが本件について解説しています。

この問題を明らかにした「Benson Leung」氏が指摘していたように、やはりOnePlusのUSB Type-C製品には規格と異なる識別抵抗が使用されていたそうです。

具体的には、56kΩ抵抗を使用しなければいけないところを、OnePlusでは10kΩ抵抗を使用しているそうです。
この「抵抗」ですが、「USB Type-C Specification Release 1.1」に規定されています。
実際に確認してみると、確かに56kΩは「Default USB Power」(急速充電ではない)10kΩは「3.0 A」(急速充電)となっています。
「USB Type-C Specification Release 1.1」(Universal Serial Bus Revision 3.1 Specification同梱)より
このため、電流値2Aを前提に設計されたケーブルやアダプタであるのに、10kΩ抵抗によって3A急速充電が可能だと端末側で判断されてしまいます。
その結果、機器の出力限界より大きな電流を流そうとし、破損してしまう危険があるようです。

但し、自己電流出力制限機能が搭載されている機器(CE/UL/CCC認証取得品など)では問題がない説明しています。

問題が発生するのは一部の組み合わせのみ

3A急速充電に対応した端末(Nexus 5XやNexus 6Pなど)」+「自己電流出力制限機能の無い機器(CE/UL/CCC認証なし)」の組み合わせのみ破損の危険があるそうです。
急速充電に対応していない機器でも、自己電流出力制限機能が付いている機器ならば問題ないとのこと。

また、同社は「OnePlus 2で使用する際は全く問題ない」と強調しています。

対象製品は全額返金

対象製品は全額返金を行うそうです。返金を希望するユーザーは以下の手順に従い申請を行う必要があります。
なお、申請期限は2015/12/31までとなっています。
  • 北米・ヨーロッパ
  • インド・中国
    • 返品したいケーブルやアダプタを近くのOnePlus修理センターへ持ち込み
    • 返品次第、返金

仕様に沿った代替製品を開発中

現在、標準規格に沿った56kΩ抵抗を使用した代替製品を開発しており、製品の準備が出来次第ユーザーへ知らせるそうです。
但し、現在出回っている製品は機器を破損させる危険性があるため、十分注意して欲しいとのことです。

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