ニュース

【ハンズオン】Microsoftの最新製品「Surface Book」を試してきました

「Surface Book 発売前日!アンバサダー特別体験会」でMicrosoftの最新製品「Surface Book」を試してきました。

Surface Bookを発売前日にタッチ&トライ

2016/2/4に開催された「Surface Book 発売前日!アンバサダー特別体験会」にSurfaceアンバサダーとして参加してきました。
場所は東京・日本橋のマンダリンオリエンタル東京です。

1人1台Surface Bookが割り当てられて自由に触ることが出来たので、端末の外観や特徴などを書いていきたいと思います。

Core i7&GPU搭載の最上位モデル

今回体験したのは最上位モデル。
Core i7 / RAM 16GB / SSD 512GB / GPU搭載とかなりのハイスペックです。

裏側はこんな感じです。

Surface Pro 4がタブレットとして作られているのに対し、Surface BookはノートPCとして作られています。
そのため、キーボードは日本語配列のピッチ1.6mmと一般的なノートPCと同じくタイピングしやすい設計。ライトが付いているので暗い場所でも使用可能です。
自然に指が届くので打ちやすく、かつ打鍵音もほとんどしないので非常に快適でした。トラックパッドも感度が高く、細かい操作も楽々です。

ボディーはマグネシウム合金製。見た目はアルミニウムに似ていますが、触ってみるとアルミより金属っぽい感じがしません。
サラサラしており非常に質感がよく、高級感があります。

ディスプレイには13.5インチ 3000 x 2000(267 ppi)を誇る"PixelSense"を搭載。Surface Pro 4より1.2インチ大きくなっています。
非常に高精細で、普通に使っている距離からドットを判別するのは不可能なほど。

ちなみに、ドットバイドット表示にするとアイコンなどが小さくなりすぎて操作できないため、デフォルトでスケーリング(拡大)処理がされています。
左:175%(デフォルト値)、右:100%(ドットバイドット表示)
前面上部にはWindows Hello(顔認証)に対応した500万画素カメラ。

左右にはステレオスピーカーを搭載。

ディスプレイ背面には鏡面仕上のWindowsロゴが中央に。左下には800万画素のメインカメラ。
左側には専用スタイラスペンが磁石でくっつくようになっています。強力なので振っても落ちません。

カメラはホワイトバランスやISOの変更に対応。動画はフルHD 30fpsまででした。

ディスプレイ側の手前には電源と音量ボタン。

右面のキーボード側にはMini DisplayPortと電源などを繋ぐSurface Connect。
ディスプレイ側の端にはイヤホン用のオーディオジャック。

左面のキーボード側にはフルサイズのUSB 3.0ポート2つとSDカードスロット
デジカメで撮った写真や動画をそのまま取り込めるのが嬉しいところ。

背面には特徴的な形をしたヒンジがあります。

このヒンジは「ダイナミック フルクラム ヒンジ」と呼ばれており、"片手で開閉可能、かつしっかりと固定"という絶妙な硬さに調整されています。
キーボードがバタつくことがなく簡単に開閉できました。

簡単に開閉できますが、任意の角度で固定できます。

最大まで開いた状態。

Surface Book最大の特徴は、取り外し可能なディスプレイとキーボード
ディスプレイ側にCPUやメモリ、バッテリーなどが搭載されているため、単体でタブレット(クリップボードモード)としても使うことが出来ます。
しかし、3時間程度しか駆動できないため、会議のために持ちだすといった一時的な用途での使用が前提であるようです。(キーボードと合体すると12時間駆動)
ディスプレイとキーボードを完全に分離可能
一方、キーボード側には大容量バッテリーとGPUを搭載。GPUはカスタマイズ版NVIDIA GeForceで、グラフィックメモリはGDDR5 1GB。
ゲームや動画・画像編集などのヘビーな作業もこなせるようになっています。
NVIDIA GeForceのカスタマイズ版を搭載
ちなみに、バッテリーの充電はディスプレイ→キーボードの順に、消費はキーボード→ディスプレイの順に行われるようになっており、いつ取り外しても本体が使えるように工夫されています。

取り外しには「マッスル ワイヤー ロック」という機構を使用。
キーボード右上のボタンを1秒長押しするか、通知トレイアイコンをクリックするとロックが外れます。
ロック/ロック解除は一瞬で完了。シームレスに取り外しできます。

ディスプレイとの接続部分。中央の3つは電源や通信用、両端の2つが固定用。
マグネットになっており、載せるだけでしっかりとくっつきます。
どこかを引っ掛けて固定するような構造でないのに、ロック解除時は簡単に取れ、ロック時は引っ張っても取れなくなるのは驚きです。
キーボードの接続部分
ロック機構はソフトウェアと連動。外部GPUを使うアプリの起動中や本体(ディスプレイ)のバッテリーが少ない時には切り離し出来ないようになっているそうです。
外部GPU使用中は取り外しが出来ず、アプリの強制終了を防止
タブレットモードは従来のSurfaceシリーズの大画面版といった感じ。
しかし厚さが約7.7 mm、重さが約726 gと薄くて軽量なため、片手でも楽々持つことが出来ます。
タブレットモードでは片手でも持てる
一部のアプリ(Adobe Lightroom)などはタッチパネル専用UIに切り替えることができ、タブレットでも快適に操作することができます。
タッチパネル専用UIではアイコンが大きくなってタッチしやすくなる
また、この状態からキーボードに逆向きに接続することで「キャンバスモード」という形で使用可能。
タブレットのような使い勝手と、大容量バッテリーとGPUのパワーの両立が出来ます。
キャンバスモード
動作はサクサクで引っかかりは全くありません。まさに手に吸い付いてくるような軽快な動きでした。

専用スタイラス「Surface ペン」では細かい書き込みや操作が可能。これによりディスプレイ単体でも本格的な作業ができます。
ペン頭部はボタンになっており、クリックすることで任意のアプリを一発で起動できます。
ディスプレイにマグネットでくっつく専用スタイラス「Surface ペン」
ペン先は交換可能。HBを試してみましたが、感触が本当の鉛筆のように柔らかくなりました。
2H/H/HB/Bの交換用ペン先
非常に追従性が高いです。今まで使ってきた端末の中で一番かもしれません。
そのおかげか紙に近い描き心地で、タッチパネルとは思えないほど快適に使えます。

最後に全体を見回した様子を。

デザイン・性能ともに申し分ないが、価格が高め

マグネシウム合金のボディーが見た目・感触共に非常に良く、従来のSurfaceシリーズとは一線を画した美しさと高級感を受けました。使いたいと思う魅力的なデザインです。

また、特徴的な取り外し可能ディスプレイは単純にタブレットとして使えるだけでなく、高精細画面と高精度なスタイラスによって単体でも本格的な作業が行えるというよく考えられた設計になっています。

性能も十分で、高解像度ディスプレイを搭載しながら、どんなアプリを起動してもサクサク動作。試用していた間にカクつくことは一度もありませんでした。トラックパッドは精度がよく、細かい作業も楽々行えます。

既に販売されているSurface Pro 4との違いですが、Pro 4がモバイル重視でBookは作業性重視といった感じです。
特に、キーボードはPro 4が"タイプカバー"という薄いもので曲がってしまうため入力性はBookより劣っています。
一方、Surface Bookはハードタイプで入力しやすく、外部GPUまで搭載。画面も大きいので、デスクトップの代替としてガッツリ作業する場合に適しています。

最後に価格ですが、全体的に高め。今回体験した最上位モデルは372,384円(税込)一番安い最下位モデル(GPU無し)でも221,184円(税込)となっています。なかなかすぐには手が出ないかもしれません。

とはいえ使えば満足できる端末なのは間違いなく、ガンガン使えるノートPCが欲しい方で余裕があるなら十分候補となる1台でしょう。

発売は本日(2016/2/4)で、既に全国の家電量販店やAmazon.co.jpなどで展示・販売が始まっています。
気になっている方は一度手にとって試してみてはいかがでしょうか。

※CPUやRAM、SSD、GPUが異なる4モデルが存在するので、購入の際はご注意ください。
Powered by Blogger.