シンガポールの通信キャリア「M1」のプリペイドSIMの使用レポートです。実際に現地に訪問し、SIMを購入して使ってみました。開通手続きや実速度なども書いています。
上記記事のように様々なSIMがありますが、その中でも特徴的なのがM1の旅行者向けSIM。わずかS$15(≒1,200円@2017/4/3)で100GBのデータ通信が使える上、500分の国内無料通話、20分の国際無料通話も付いているという大変おトクなSIMです。
※5日間プランの場合。10日間プランは内容が異なります。
今回は、シンガポールに訪問する機会があったので、このM1のSIMを契約して実際に使用してみました。購入場所や設定方法、実際の速度などを(私の備忘録も兼ねて)レポートしたいと思います。
なお、私が訪問したのは2017年3月上旬です。現在では、プランや料金、内容などが異なる場合があるのでご注意下さい。
100GB使えるよ!という宣伝です。数字的にインパクトがあります。
早速購入…と思いきや、"15分ほど席を外します"と書かれており店員不在でした。仕方ないので、ターミナル2に移動してブースを探すことに。
MRTの駅はターミナル2と3の中間にあるため、市内へ移動する際にはどの道そちらに行く必要があります。同じように店員が居なかった場合などはさっさとターミナル2か3に行った方がいいでしょう。
こちらもターミナル1と同様に日本語表記でわかりやすく、100GBの宣伝が目につきます。
ちなみに2つ右隣りにはStarHubのブースもありました。
「M1」のプリペイドSIM
プリペイドSIMを含めたシンガポールのモバイルネットワークについては以下の記事で説明していますので、まずはこちらを参照することをオススメします。上記記事のように様々なSIMがありますが、その中でも特徴的なのがM1の旅行者向けSIM。わずかS$15(≒1,200円@2017/4/3)で100GBのデータ通信が使える上、500分の国内無料通話、20分の国際無料通話も付いているという大変おトクなSIMです。
※5日間プランの場合。10日間プランは内容が異なります。
今回は、シンガポールに訪問する機会があったので、このM1のSIMを契約して実際に使用してみました。購入場所や設定方法、実際の速度などを(私の備忘録も兼ねて)レポートしたいと思います。
なお、私が訪問したのは2017年3月上旬です。現在では、プランや料金、内容などが異なる場合があるのでご注意下さい。
チャンギ国際空港のM1ブースで購入
今回は航空機を利用したため、チャンギ国際空港への到着(ターミナル1)でした。
前出の記事にもある通り、空港内ではM1自身がブースを構えて販売しています。場所はターミナル1, 2, 3のパブリックエリア。営業時間は7:00-23:00(一部、24:00)です。
SIM購入に現金が必要になると思うので、ここで両替しておくのも良いかもしれません。(クレジットカードでも購入できるかは未確認)
両替所と同じようなカウンターのみのブースでした。日本人旅行客が多いのか、「4GプリペイドSIMカードはこちら!」と日本語で書かれていました。
前出の記事にもある通り、空港内ではM1自身がブースを構えて販売しています。場所はターミナル1, 2, 3のパブリックエリア。営業時間は7:00-23:00(一部、24:00)です。
ターミナル1のブース
ターミナル1の出口から少し歩いた両替所の前辺り、画像の左に行ったところにブースがありました。両替所(Money Changer)の案内表示があるので、それを目標に歩けば見つかると思います。SIM購入に現金が必要になると思うので、ここで両替しておくのも良いかもしれません。(クレジットカードでも購入できるかは未確認)
ターミナル1の2つの両替所(Travelex、UOB)の前にM1の販売ブースあり(画像の左に行ったところ) |
日本語でアピールするターミナル1のM1販売ブース |
100GB使用できるという宣伝 |
MRTの駅はターミナル2と3の中間にあるため、市内へ移動する際にはどの道そちらに行く必要があります。同じように店員が居なかった場合などはさっさとターミナル2か3に行った方がいいでしょう。
ターミナル2のブース
ターミナル2は、ターミナル1から無料の空港内無人運転シャトル(スカイトレイン)で数分です。降りてから少し歩いたところにありました。こちらもターミナル1と同様に日本語表記でわかりやすく、100GBの宣伝が目につきます。
ターミナル2のM1販売ブース |
M1の2つ右隣にブースを構えるStarHub(右端のカウンター) |
市中のコンビニでも販売
公式サイトには旅行者向けSIMは「チャンギ国際空港か市中のM1ショップ」で販売されていると書かれていたのですが、普通のコンビニ(セブンイレブン)でも売られているようでした。
空港で購入できなかった場合、こういったコンビニを探してみるとよいかもしれません。
パスポートの提示が必要
M1は旅行者向けSIMの他に通常利用者向けも展開しており、空港ではそのどちらも購入できます。
しかし、ほとんどが旅行者なためか、カウンター上の説明カタログには旅行者向けのみ記載されていました。
しかし、ほとんどが旅行者なためか、カウンター上の説明カタログには旅行者向けのみ記載されていました。
購入は非常に簡単で、欲しい方を指差すだけ。あとは店員さんが確認しつつ進めてくれるので、簡単な英語が理解出来れば難なく購入できます。
途中、パスポートの提示を求められるので事前に出しておくとよいでしょう。
料金を支払うと、使用する端末を渡すように促されます。店員さんがその場で設定を行い、すぐに使えるようにしてくれます。設定に自信が無い方はお願いしたほうが無難です。
端末を渡すのに抵抗がある方は、自分でやると伝えれば開通方法を教えてくれます。私は自分で設定したかったのでこちらのパターンでした。料金を支払うと、使用する端末を渡すように促されます。店員さんがその場で設定を行い、すぐに使えるようにしてくれます。設定に自信が無い方はお願いしたほうが無難です。
専用番号にコールして開通
購入したSIMカードはこちら。開通日から5日間有効なものです。
SIMカードはmini/micro/nano全対応のトリプルカット仕様。説明書とSIMの電話番号が書かれたシールが入っています。
トリプルカット仕様のSIMと説明書、電話番号シール |
Nexus 6Pに合わせてnanoサイズでカットした |
使用する端末にSIMを入れて開通します。なお、専用番号にコールする必要があるので、必ず通話可能なスマートフォンを使用して下さい。通話機能のないタブレットやルータでは開通設定ができません。
店員さん曰く、開通方法は以下の通り。
- SIMをスマートフォンに挿す
- 「#100*1*1#」にコールすると開通する
※上記番号でダメな場合は「#100*2#」 - APNを「sunsurf」に設定するとデータ通信ができる
今回はNexus 6Pで使ったのですが、「#100*1*1#」では開通できず、「#100*2」にコールしました。すると「Activation is successful.」と表示され、開通!同時にSMSも送信されてきました。
「設定」アプリよりAPNを確認すると、SIMを認識して既に候補が表示されていました。「sunsurf」を選択するとデータ通信が有効に。最初は3Gでしたが、しばらくすると4Gに繋がりました。LTE B3を掴んでいるようです。
開通からちょっと経ってしまいましたが、「#100*1*1#」にコールして確認してみると、残容量は約101900MB(101.9GB)でした。100GBと謳われていますが、実際はそれより若干多い(+2GB?)ようです。
なお、SIMカード付属の説明書には日本語の説明もあります。残高の確認方法や国際通話のかけ方などが書かれているので、一度目を通しておきましょう。
100GB(100000MB)より若干多い残容量 |
SIMには日本語説明もあり |
実際の使用感
速度はかなり高速
有名な通信速度測定アプリ「Speedtest.net (ookla)」での結果は、ダウンロードが約60Mbps、アップロードが約20Mbpsとかなり高速。実際の体感も遅いと感じることは全くありませんでした。
場所や時間帯によって異なると思いますが、これだけ出ていれば十分ですね。
ボートキー付近での通信速度計測結果 |
無料通話が便利
冒頭述べたように、500分の国内無料通話、20分の国際無料通話が付いているのですが、これが大変便利でした。
というのも、ホテルの予約でトラブルが発生しどうしても日本にコールする必要があったのですが、国際無料通話のおかげで余計な出費をすること無く解決することができたからです。
機会は少ないと思いますが、やはり何かが起こったときに無料で使えるというのは安心できますね。
ネットワークが不安定?
一方で気になったのが、ネットワークの安定性です。使っていて以下のようなことが何回かありました。
- ooklaの速度測定について、時間や場所によってはネットワークエラーが発生し測定自体が不可能だった。
- テザリング時に大きいデータを転送すると、途中で速度が大幅に低下し、切断されたかのように見えた。その後、しばらく待つと回復→しばらくすると低下を繰り返していた。
- 通信が止まる"パケ詰まり"のような状態になることが何回かあった。
- 突然3Gに落ちて、4Gに戻るまでかなり時間がかかることがあった。
ネットワークに大きな負荷や混雑が発生すると自動的に速度を落とす・切断しているような印象を受けました。M1が意図的にそうしているのか、設備能力の問題で結果的にこうなっているのかわかりませんが、継続して安定した高速な通信を行うのは難しいのではないかと思います。
100GBまで使えますが、その上限以前にこのような不安定なネットワークだと全部使い切るのは不可能ですね。
(そもそも普通に使っていたら5日間で100GBも需要が無いと思いますが……)
参考までに、可能な限り通信して4日間滞在で約15GB消費できました。
100GBまで使えますが、その上限以前にこのような不安定なネットワークだと全部使い切るのは不可能ですね。
(そもそも普通に使っていたら5日間で100GBも需要が無いと思いますが……)
参考までに、可能な限り通信して4日間滞在で約15GB消費できました。
MRTで4Gが使えないことも
MRT(地下鉄)などでは3Gになってしまうことがありました。私のNexus 6P、同行者のHTC One M8、iPhone SEも3Gになっていたので、恐らく4G自体がサービスされていません。
一方で、StarHubをiPhoneで使っていた現地の方は4Gのままでした。これから拡張していくと思いますが、他のキャリアより4Gエリアは狭いようです。
一方で、StarHubをiPhoneで使っていた現地の方は4Gのままでした。これから拡張していくと思いますが、他のキャリアより4Gエリアは狭いようです。
まとめ
- シンガポールのM1の旅行者向けSIMは100GBのデータ通信が可能
- チャンギ国際空港やコンビニで購入可能
- 開通は専用番号にコールするだけ。店員さんにお願いするのもOK。
- 高速なデータ通信、無料国内・国際通話が便利
- ネットワークの不安定さと4Gエリアの狭さが不満
100GBと値段の安さに釣られて買ってみましたが、通信速度は良かったものの、ネットワークの不安定さが気になる結果に。100GBはともかく、安定した通信を期待していたので残念でした。
他を試していないのでわかりませんが、M1よりネットワークが安定しているなら他キャリアを使った方が良いかもしれません。(少なくとも、MRT内ではStarHubの方が良さそうです)
他を試していないのでわかりませんが、M1よりネットワークが安定しているなら他キャリアを使った方が良いかもしれません。(少なくとも、MRT内ではStarHubの方が良さそうです)
余談:北京首都国際空港のWi-Fi
今回は日本から中国経由の乗継便でシンガポールまで行きました。その乗継地点である北京首都国際空港の無料Wi-Fiを使ってみました。
結果的にはダメだったのですが、参考までに使い方とどこがダメだったのかを書いておきます。
自動発券機でWi-Fiのアクセスコードをゲット
空港Wi-Fiに接続する場合、アクセスコードが必要です。コードの発行は空港内各所に設置されている発券機で行うことができる……のですが、これがなかなかの曲者。
パスポートの写真があるページを画面下に差し込んでスキャンするのですが、なかなか読み取ってくれません。位置を何回もずらすことかれこれ十数回。ようやく認識されました。
認識されるとアクセスコードが発行されます。本来はこのコードが印刷された紙が出力されるのですが、なんと紙切れ。画面上のアクセスコードは60秒で消えてしまうので、急いで撮りました。
ログインしようとするも…
アクセスコードをゲットしたらWi-Fiに接続してログインします。「AIRPORT-FREE-WiFi」というアクセスポイントに接続するとログイン画面が表示されます。
多くの場合、航空券情報を使用した「Board Cert」で認証することになると思います。
ということで「Board Cert」をタップ。パスポート番号や便名、座席番号、アクセスコードを入力してログインするものの、認証されませんでした。数回試してもダメです。
何回も確認したので手順は間違ってないはずなのですが……。次回訪れる際にもう一度チャレンジしたいと思います。