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NTTdocomoのMVNO「mineo(マイネオ)」の「ドコモプラン(Dプラン)」の利用方法・実測レビュー

NTTdocomoのMVNO「mineo(マイネオ)」の「ドコモプラン(Dプラン)」の利用方法・使用レビューです。

MVNOとはなにか、mineoについて、キャンペーンについて、開通方法や実際の速度などを書いています。

MVNOとは

MVNOとは仮想移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator)のことで、自分では物理的な回線設備を持っておらず、他事業者から借り受けて通信サービスを行っている事業者のことです。
逆に、回線を貸す側はNTT docomoやSoftBank、auなどのいわゆる通信キャリアで、移動体通信事業者(MNO:Mobile Network Operator)と呼ばれています。
キャリアの回線を借りてサービスを行っているため、通信可能なエリアや速度は提供元のキャリアと同等です。

より詳しい内容は「【MVNO】NTT docomoのMVNO「IIJmio」の「BIC SIM」の利用方法・レビュー」の「MVNOとは」をご覧ください。

mineoについて

mineo(マイネオ)」は元々、数少ないauのMVNOとして有名でした。
しかし、2015/9/1よりNTT docomoプランも提供開始され、日本では珍しいマルチキャリアMVNOとなりました。

当面はauプラン(Aプラン)とNTT docomoプラン(Dプラン)で分離して提供するものの、将来的には1枚のSIMで両方の回線を利用できるようにするそうです。

両プラン共にデータ専用SIMのほか、通話SIM(MNP対応)も提供しています。
今回は、そのmineoのデータ通信専用SIM(Dプラン)を契約してみました。
日本では珍しいマルチキャリアMVNOのmineo

契約方法

mineoを契約するには、以下の2通りの方法があります。
  • mineoサイトから申し込み
  • パッケージ(SIM)を購入して開通手続き(プリペイドプラン)
    ※後に月額プランへ移行することも可能

mineoサイトから申し込み

普通に契約するならばこちらの方法になると思います。

契約内容やプラン(データ容量)、SIMの大きさ(nanoSIMなど)を選択して申し込み、後日SIMが配送されてくるものです。そのため、実際に開通するまで数日かかります。

申し込みはmineoサイトから行うことができます。

エントリーコードで申し込み

もしくは、Amazon.co.jpや家電量販店などで販売されている「エントリーコード」を購入し、それを入力するという方法もあります。

エントリーコードを入力すると、事務手数料(3000円+税)が0円になるため、公式サイトから申し込むよりもお得です。(エントリーコードは事務手数料以下の価格で販売されているため)


エントリーコードを使用して申し込む場合、「紹介キャンペーン」を活用すると費用を抑えられます。
既存ユーザーが発行する紹介用URLを使って申し込んだ新規ユーザーが対象となっており、双方にAmazonギフトカード1,000円がプレゼントされるものです。
Amazonでは約1,000円程度でエントリーコードが販売されていますが、ちょうどその分を相殺する形です。

パッケージ(SIM)を購入して開通手続き(プリペイドプラン)

こちらは販売店で売られているパッケージ(SIM)を購入し、開通手続きを行うものです。

パッケージ(SIM)さえ入手できれば即開通・利用することができます。
パッケージ(SIM)はAmazon.co.jpなどで販売されています。(詳しい販売店の情報はこちら

プリペイドプランなので、購入後すぐに使用できる・実際に試してから月額プランへ移行できるなどのメリットがあります。

ドコモ回線プランスタート記念キャンペーン

mineoでは現在、Dプラン(ドコモプラン)開始を記念してキャンペーンを行っています。

内容としては「6ヶ月間月額料金が800円割引される」と言うもので、データ通信専用のプランであれば月額0円から利用することができます。

詳しい内容は「auのMVNO「mineo」が新たにNTT docomoプランを提供開始!月額0円で9ヶ月使えるキャンペーンを実施」やこちらのサイトを参照して下さい。

利用料金

mineo Dプランの月額利用料金は以下の通りです。
  • 月額料金
    ※シングルタイプ(データ通信専用)/デュアルタイプ(データ通信+通話)
    ※SMS…シングルタイプ:月額+120円/デュアルタイプ:月額無料(共に別途1通送信毎に料金発生)
  • 割引サービス
今回は、この中の「シングルタイプ」の「基本データ容量 3GB」のプラン契約しました。
途中でプランを変更することもできるので、あまり使用しない場合はより安いプランへ移行するのが良いと思います。

データ容量はクーポン形式で付与

mineoは高速通信データ容量についてクーポン形式を採用しており、使い切れなかったデータ容量は翌月まで持ち越すことができます。

また、クーポン利用のON/OFFがいつでも可能で、使わない時はOFFにすることでデータ容量を節約することができます。(OFF時は200kbps)
メールやSNSなどではクーポンOFFで、動画視聴などではクーポンONとすることで容量の有効利用が可能です。

後述する切り替えアプリを利用すればワンタッチで切り替えることができます。

また、自分のデータ容量をギフトとして他人に贈ることもできます。
最低10MBから指定できるので、前月からの繰越が余ってる場合などは足りない人にあげるのもいいと思います。
ギフトについては「データ容量を他人に贈れるmineoのパケットギフトを実際に使ってみた」をご覧ください。

クーポンOFFでも初期バースト転送で素早い読み込み、期間通信量規制もなし

前述の通り、クーポンOFF状態は通信速度が200kbpsに制限されます。
ですが、mineoは通信の最初だけ高速にする「初期バースト転送機能」があり、ウェブページの読み込みやSNSの送受信などが快適に行なえます。

また、200kbps制限中でも「366MB/3日間以上通信するとより低速になる」といった期間通信量規制は全く無く、ずっと使い続けることができます。

SIMと利用ガイドだけのシンプルなパッケージ

パッケージはゆうパックでA4サイズの封筒に入れられて届けられました。
中身はSIMとご利用ガイドのみというシンプルな構成です。
SIMはNTT docomoのnanoUIMです。今回はnanoSIM(4FF)サイズですが、microSIMやminiSIM(普通のSIM)もあります。

非常にわかりやすい利用ガイド

ご利用ガイドには、開通のための初期設定だけでなく、なんとGoogleアカウント/Wi-Fiの設定、メールの設定などについても書かれていました。
また、利用開始までの設定方法もチャート形式で書かれており、各説明ページも画像を中心としたステップバイステップでわかりやすく書かれています。
このガイドに従って順番に作業すれば迷うこと無く開通することが出来ると思います。
これだけ丁寧であれば初心者でも安心して購入することができそうです。

SIM開通手続き

今回はmineoサイトから申し込んだため、その時点で支払情報(住所やクレジットカード番号など)の登録が完了しているので複雑な手続きは必要ありませんでした。
台紙からSIMを外して端末に挿し、APNの設定を行えば使用することができる状態でした。

APNの設定

実際にmineoで通信を行うには端末にmineoのAPNを設定する必要があります。
APN(Access Point Name)とは、通信をする際にどこに接続するのかを指定する情報のことです。
mineoのAPN設定情報は以下の通りです。(指定されてない項目は無設定で問題なし)
※端末によっては既に登録されている場合があります。その場合は選択するだけで設定完了となります。
  • 名前:mineo D(任意の名前で問題ありません)
  • APN:mineo-d.jp
  • ユーザー名:mineo@k-opti.com
  • パスワード:mineo
  • 認証タイプ:CHAP
端末への具体的な設定方法は、同封の「ご利用ガイド」かこちらのサイトを参照して下さい。
なお、上記のサイトにはなんと設定方法が端末別に詳しく書かれていました。(ここまで丁寧にやっているMVNOは他にないのでは……。)
各メーカーの端末毎に記載
説明ページは画像を使ってわかりやすい

マイページでデータ残量や使用量の確認

現在どのくらいデータ残量があるか、どのくらい使用したかなどはmineo公式の「マイページ」から確認することができます。マイページへはこちらからログインします。
マイページを開いてすぐに大きくデータ残量が表示され、非常にわかりやすいです。
その下にはお知らせや各種設定手続き項目が表示されています。
必要としている項目(データ残量など)はすぐに目につく場所に、あまり使わない項目は目立たない場所に表示しており、ぱっと見てわかりやすく、かつ混乱しないようなページ構成で使いやすくなっています。

クーポンスイッチ

mineoでは、通信量がクーポン形式で付与されており、ON/OFFが可能となっています。(OFF時は容量を消費しない)
クーポンのON/OFFは以下の方法で行うことができます。
  • mineoスイッチ
    mineo公式のクーポン切り替えアプリです。データ使用量や残りデータ残量の確認なども行えます。
少し残念なのが、(恐らく)Androidアプリのmineoスイッチからではないと切り替えられないという点です。
同じNTT docomoのMVNOであるIIJmioでは、Webページ上(マイページ)から切り替えられるのでアプリが使えない端末(Windows Phoneやモバイルルータなど)で使用していても問題ありませんでした。
技術的には難しいことではないと思うので、是非ともWebページ上からの切り替えに対応して欲しいです。

実際の速度

時間帯ごとにNTT docomoとmineoで比較してみました。
Speedtest.netを使用し、NTT docomoはLG G2 L-01Fで、mineoはASUS ZenPad 8.0で計測(クーポンON状態)。

こちらがNTTdocomoのXi(LTE)回線での計測結果です。
NTT docomo Xi
計測時刻17:5119:320:1213:0412:45平均
下り [Mbps]28.2829.1024.7748.4419.6730.05
上り [Mbps]23.7018.1417.5918.715.5316.73
Ping [ms]393933373436.4
計測日2015/09/152015/09/152015/09/162015/09/162015/09/20
続いて、mineo Dプランでの計測結果です。
mineo Dプラン(節約スイッチOFF)
計測時刻17:5119:310:1113:0412:45平均
下り [Mbps]18.8324.9433.4117.3924.6623.85
上り [Mbps]11.6529.9914.9320.574.3116.29
Ping [ms]505154445450.6
計測日2015/09/152015/09/152015/09/162015/09/162015/09/20

やはりNTT docomoは速いですが、mineoもかなり健闘しています。一部の時間帯では逆にmineoの方が速い場合もありました。
全体的に安定して20Mbps近い速度が出ており、ネットやメールだけでなく動画閲覧も快適に使用することが出来ると思います。Pingも50ms程度なので通信遅延も気にならないはずです。これならキャリアと同じ使い心地で利用できますね。

正直、速度が遅いMVNOが増えている中でここまでの速度が出るとは驚きました。
まだユーザーが少ないということもあるかもしれませんが、この結果はかなり良いのではないでしょうか。

測定場所や端末が掴んでいるバンドによって大きく変動するので、あくまで目安程度にお考え下さい。

まとめ

  • mineo DプランはNTT docomoのMVNO
  • データ容量はクーポン形式で付与、翌月繰越ON/OFFが可能
  • 手続きやマイページが非常にわかりやすく、初心者でも安心
  • MVNOにしてはかなり高速で快適に利用可能
  • 今なら「ドコモ回線プランスタート記念キャンペーン」で月額0円から利用可能
初めてmineoを使ってみて「とにかくわかりやすく作られている」と感じました。

同じMVNOであるIIJmioも利用していますが、正直ここまでわかりやすく作られてはいません。こんなに丁寧なご利用ガイドやわかりやすいマイページなどを作っているMVNOは他にいないではないでしょうか。
回線品質も非常に良く、どの時間でも安定した速度が出ており、キャリアと同じ感覚で使用できます。
また、初期バースト転送機能がある上、366MB/3日間といった期間通信量規制も全く無いので、クーポンOFFでも気にせず使い続けることが出来るのが良いですね。

MVNOというとキャリアの手厚いサポートが無く、基本的に知識のある方しか使いこなせないというイメージがある方もいるかもしれませんが、mineoは真逆で初心者やわからない方でも使いやすく迷わないようなシステムになっています。
そして、最低利用期間もなく、違約金もない上、今ならキャンペーンで月額0円から利用できるため手軽に試すことができるのではないでしょうか。

サポート・回線品質共に良いため、初めてMVNOを契約する方という方に非常におすすめできると思います。

申し込みはこちらから→au端末もドコモ端末もそのまま使える!【mineo(マイネオ)】
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