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最新製品が試せる「ASUS Chromebookセミナー」に参加してきました!

2015/10/15に行われた「ASUS Chromebookセミナー」に参加してきました!

セミナーの様子や最新製品の「ASUS Chromebook Flip C100PA」の特長などを書いています。

ASUS Chromebookセミナー

2015/10/15に東京・秋葉原で行われたASUS Chromebookセミナーに参加してきました!
このセミナーではASUSの最新Chromebookの紹介のほか、その製品モニターをすることができます。
セミナーには当選者のみ参加ができるもので、TwitterFacebook等で事前応募が行われていました。

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最新製品「ASUS Chromebook Flip C100PA」

今回紹介されたのはASUSの最新Chromebookである「Chromebook Flip C100PA」です。ChromebookとはChrome OSを搭載したノートPCのことですが(詳しくは後述)、その中でもかなり特徴のある製品なようです。
実は去年(2014年12月)もChromebook(こちらで紹介したChromebook C300MA)のイベントを行っており、「もっと軽くして欲しい」「タッチパネルに対応して欲しい」といった意見を頂いたとのこと。
そうした意見を受けて開発された製品が「Chromebook Flip C100PA」です。
大きな特長として画面が360度回転するフリップ機能を備えています。
フリップ機能とタッチパネル対応画面を活かした4つのスタイルで使うことができます。
まずは普通のノートPCスタイル。
フルサイズのキーボードと横長トラックパッドで入力のしやすさも考えられています。
そのまま画面を裏まで回転させてスタンドスタイルに。
スタンドスタイルのまま立てればテントスタイルに。
角度をもっときつくすれば狭い場所でも置くことができます。
完全に回転させることで普通のタブレットのようなスタイルにすることもできます。
ちなみにタブレットスタイルChromebook初だそうです。

デザイン

厚さは15.6mm、重さは890gでノートPCとしては非常に薄くて軽いです。
しかし、この厚さでもフルサイズのUSBを搭載しており接続性が維持されています。
アルミニウム合金の筐体とダイアモンドカット加工で耐久性を美しさを両立。

ディスプレイ

ディスプレイにはIPS液晶を採用し、170度という広い視野角でどこからでも綺麗に見えるそうです。
更に、TruVividテクノロジーで透過性が高く鮮やかな表示に。
通常の液晶ディスプレイでは液晶部分と表面の間に空気が入っていますが、それを無くすことで高い透過性を実現しているそうです。

バッテリー

9時間駆動可能なバッテリーを搭載しているそうです。

高い静音性

ファンレス設計とeMMC(SSD)使用で回転する部品を無くし、高い静音性を実現しています。
キーボードも打鍵音が起きにくいような構造になっており、カチャカチャ鳴らないそうです。

インターフェースも充実

薄くて軽いのにフルサイズUSB 2.0を2つ、microSDカードスロット、microHDMIなど充実したインターフェースを搭載しています。
電源ジャックはリバーシブルですが、残念ながらUSB等ではなく独自規格みたいです。

39800円(税抜)で販売中

39800円(税抜)で販売中とのこと。参考までにAmazon.co.jpでは42980円(税込)で販売されています。

Bluetooth 4.0や次世代Wi-Fi規格のIEEE802.11 acにも対応しています。
RAMは2GB、ROMは16GBです。16GBは少ないと感じるかもしれませんが、Chromebookではほとんどオンライン上にデータを保存するためこれで十分ということらしいです。(microSDにも対応しているので拡張可能)

そもそもChromebookとは?

続いて、Google Japanの方よりChromebook(Chrome OS)とは何か?について説明がありました。

Chromebookはすべての人々を対象に設計されているとのこと。
従来のPCと違ってオンライン環境で使うことを前提とされています。
ポイントは高速・シンプル・安全・共有です。
Chromebookはこの4つのポイントを実現するために設計されています。

高速ですぐに使える

起動が非常に早く、どのChromebookでもわずか5~8秒で起動できるそうです。
ソフトウェアは自動的にアップデートされますが、それでも速度が低下しないように設計されています。
ちょっと作業するだけなのにいちいち起動が遅いということに悩まされることもありません。

シンプルで使いやすい

デスクトップ画面はアプリランチャーとシェルフ(Windowsのタスクバーみたいなもの)だけと極めてシンプルです。わざと絞ることでシンプルにして迷うこと無く使いやすくしているそうです。
OSも定期的に自動更新されるため常に最新の状態が維持されます。
更新方法もユーザーが一切気にすること無く完全に自動で行われるため、更新通知で迷ってしまうということが全く無いそうです。PCに詳しくない方に良い配慮だと思います。
また、OSを更新しても使い勝手が大きく変わることがなく、不具合も起こらないようになっているとのことです。

高い安全性

ユーザー側でのウイルス対策が全く不要である上、今までに攻撃された事例もないとのこと。
自動更新も相まってここに関しては他のOSより圧倒的に優れているのではないでしょうか。
そして、Chrome OSの設計と検索エンジンの仕組みの両面からセキュリティ対策を行っているそうです。OSも検索も両方作っているGoogleだからこそと言った感じでしょうか。
ウイルス対策ソフトを更新していなくて感染していたといったことも起こりません。
サンドボックス化で万が一問題が起こっても全体に波及しないようになっています。

共有して誰でも使える

マルチユーザーに対応しており、なんと同時に最大18ユーザーを表示し、瞬時に切り替えることができます。(表示を切り替えれば最大ユーザー数の制限無し)
一切履歴が残らないゲストモードを搭載しており、アカウントがない他人に一時的に貸すといった時に役立ちます。
監視対象者ユーザー機能で検索履歴の監視、詳細なアクセスログの確認、特定URLへのアクセス制限などが行えるため家族や子供が使用する際にも安心です。
Googleアカウントでログインするだけでデータを復元可能なので、他のChromebookに乗り換えたり、万が一紛失したり破損したりした時も簡単に復旧ができるとのこと。

従来とは異なる"新しいPC"

このように高速・シンプル・安全・共有を追求したChromebookは従来とは異なる新しいPCです。
特にオンライン上にデータを保存して端末は最小限にという考えが大きく違うところでしょうか。

とここで、オフラインでは使えるの?Officeは?プリンタは?といった疑問が出てくると思います。
これらに対する解決策ですが、以下の様な方法が挙げられていました。

  • オフラインでは?
    →Chromeウェブストアから簡単にアプリをインストールできるのだが、オフラインでもそのまま使える。オフライン中の変更内容はオンラインになった時点で自動的に同期。
  • Microsoft Officeは?
    →3つの解決策がある
    1. Googleドキュメント(Word)・スプレッドシート(Excel)・スライド(PowerPoint)を利用する(Microsoft Officeと互換性がある)
    2. 他の端末(Windowsなど)で作って、閲覧はChromebookで行う
    3. Microsoft Office 365というサービスならChromebookでも利用できる
  • プリンタは?
    →Googleクラウドプリントに対応した機種なら使える。ネットワークに対応した複合機などが対応している。ネット上から直接データを持ってきて印刷する仕組み。詳しくはお手持ちのプリンタの説明書などで。
ということで、このような回避策もあるため従来のPCでできたことが全くできないということではないそうです。(もちろん、他OSのChromeブラウザで出来ることは全てできます)
それよりも、高速・シンプル・安全・共有というメリットを活かした場面で使用して欲しいとのことでした。
端末価格も安く管理もしやすいため、法人や学校での導入が急速に進んでいるそうです。

Chromebookの使用感

そして、アスキー編集部のゆうこばさん(小林優多郎氏)が実際にChromebookを使用した感想を紹介していました。
使用しているのはこちらでも紹介したASUS Chromebook C300MAだそうです。
カラーリングと画面の大きさ、高性能CPUに惹かれたとのことでした。
以前からクラウドサービスを多く利用していたためChromebookでもそのまま使うことができたそうです。
基本的にサブ用として使っているようです。
意外だったのがコミュニケーションアプリのLINEが使えた(Chromeアプリ版)ことだそうです。確かにこのメリットは大きいかもしれませんね。
Chromebookの高速・シンプル・安全・共有という特長が実際の利用シーンにマッチしているようです。
特にSmart Lock for Chromebookが非常に便利だと語っていました。これは、Android 5.0以降のスマホやタブレットとリンクして、それを持って近くにいるだけでChromebookのロックが自動で解除されるというものです。
Flashに対応しているのでニコニコ動画でも使用できます。
使ってみて満足している点と期待したい点について。
強調されていたのがSIMフリーモデルの販売についてでした。確かに、オンライン前提という割にはWi-Fiモデルだけというのは寂しいかもしれないですね。
両親(ある程度年が行っている方、PCライトユーザー)に向いているのではないかとのことでした。
確かに、そういった方には高速・シンプル・安全・共有というコンセプトが合っていると思います。
特に困ったときに遠隔操作(Googleリモートデスクトップ)で支援できるというのは大きいですね。
音楽機能についてはサブPC的なChromebookには少し酷なのではという気もしますね。

ASUSとGoogleへの質問

紹介の後、ゆうこばさんからASUSとGoogleへ質問をするコーナーがありました。

ASUS Japanへの質問

  • よりハイスペックなモデルを出す予定は?
    →現段階では予定していない(今後の日本市場の状況による)
    • 例えば、Intel Core i3搭載で69800円なら買うか?(ASUS)
      →買います!(ゆうこばさん)
  • 今回のChromebook Flip C100PAについて、カラーやキーボードのバリエーションを出す予定は?
    →現段階では予定していない
  • ChromebookのSIM対応モデルを出す予定は?
    →現段階では予定していない(今後の日本市場の状況による)
ハイスペックなモデルも興味はありますが、それで値段が高くなるならば…という感じがしました。例として出した70000円だと普通のWindows PCが視野に入ってしまうと思います。

また、ほとんど予定していないという回答でしたが、「ASUSはユーザーの声を大切にする会社なので、要望が大きければ検討する」とおっしゃっていました。

Google Japanへの質問

  • Chromebookで音楽に特化した何かはない?(感想の音楽機能に期待に関連して)
    Google Play ミュージックが日本で先月から始まった。月額定額で3500万曲が聴き放題なのでそれを利用して欲しい。(注:30日間の試用も可能)
  • スマホとの連携はSmart Lock for Chromebook以外に何かある?
    →Gmailではデスクトップ通知があるので利用して欲しい
  • 今後のGoogleとしての予定は?(何かChromebook関連でするのか?)
    →Googleのスタンスはみんなで盛り上げていくというもの。開発者やChromebook使用者の盛り上げに期待したい。

まとめ

  • ASUS最新のChromebook、「ASUS Chromebook Flip C100PA
  • 画面が360度回転するフリップ機能が大きな特長
  • ノートPC、スタンド、テント、タブレットの4つの使い方が可能
  • 厚さは15.6mm、重さは890gで薄くて軽い
  • デザインやディスプレイ、静音性にもこだわり
  • 高速・シンプル・安全・共有を追求
Chromebookの高速・シンプルというコンセプトに薄くて軽いデザインがとても合っていると思います。モバイルで使用するにはうってつけの製品です。
360度回転するフリップ画面は、がっつり使うときはノートスタイル、手軽に持ち運ぶときはタブレットスタイルというように用途に合わせられるため便利だなと感じました。今までのChromebookより幅広い運用が出来る1台ですね。

今回はChromebook Flip C100PAを2ヶ月間貸し出して頂きましたのでレビューしていきたいと思います。
→開封レビューを「【レビュー】ASUS最新製品「ASUS Chromebook Flip C100PA」を開封、外観をチェック」に掲載しましたので、是非ご覧ください。

Chromebook Flip C100PAは、ASUS公式ストアのほか、Amazon.co.jpや家電量販店などで販売されています。

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