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【レビュー】「Xperia X Performance」を約1ヶ月使ってみた感想―これからに期待したい最初の"X"

「Xperia X Performance」を実際に約1ヶ月使用し、感想や気付いたことを書いてみました。

Xperia X Performance

Sonyは2012年よりフラッグシップ端末「Z」シリーズを展開してきましたが、2016年からは「X」へと受け継がれました。

その「X」シリーズ第1弾として発表されたのが「Xperia X Performance」。
5インチ画面にSnapdragon 820、RAM 3GBなどを搭載した最新のハイエンド端末です。

そんなXperia X Performanceを、Xperiaアンバサダーで発売前にお借りすることができました。
今回は、実際に約1ヶ月使用しての感想や気付いたことをソフトウェア面を中心に書いてみました。


なお、今回お借りしたのはSoftBank版である「Xperia X Performance 502SO」のホワイト色です。他のキャリア版ではソフトウェアやロゴの入り方などが異なるのでご注意下さい。

ソフトウェアについて

Android標準に近いUI

Android標準に近いUIにカラーアイコンを追加した感じで、クセがなくシンプルで見やすいデザインです。
Nexusを始めとしたピュアAndroid端末を使っている方なら迷うこと無く操作できます。
ロック画面や設定画面もAndroid標準に近い
その一方で、STAMINAモードやホワイトバランスなどXperia独自の機能もしっかり実装されていました。
Xperia独自の機能も実装
ちょっと残念だったのが、Wi-Fiテザリングで5GHz帯が使えなかった点。
確か、Android 6.0から標準で5GHz帯テザリングをサポートしたのですが、本機では実装されていないようでした。(というか、国内キャリア端末全てが非対応?)
5GHz帯テザリングには非対応(設定不可能)

削除可能だが、プリインストールアプリがすごく多い

今回お借りしたのがキャリア端末なこともあってか、プリインストールアプリがすごく多かったです。
ドロワーで確認できただけで68個もありました。
68個ものアプリがインストール
とはいえ、このようにセットアップ途中で勝手にインストールされるアプリが多いため、大半が削除可能です。
セットアップ中に勝手にインストール
また、「ストレージとメモリ」という項目では、アンインストール可能なアプリのみが表示されます。
そこから各アプリをタップすることで、簡単にどんどんアンインストール出来ます。
正確な数は覚えていませんが、全体の1/3~1/2くらいは削除可能だったと思います。
「ストレージとメモリ」から簡単にアンインストール可能

加えて、アプリキャッシュを自動的に削除してくれる「スマートクリーナー」という機能があります。
アプリによっては数百MBも溜め込んでいることがあるので、それを自動で消してくれるのはありがたいですね。
もちろん、キャッシュを消したくないアプリを指定しておくことも出来ます。
スマートクリーナー機能

出来るだけアプリをアンインストールし、スマートクリーナーを有効にした状態での使用容量は約12GB。全体が32GBなので、空き容量は約20GBです。
音楽や動画を中心に利用する場合にはちょっと心許ないかもしれませんね。microSDカードも合わせて利用する必要がありそうです。
アプリ削除後の使用容量

クイック設定はAndroid標準に準拠、システムUI調整ツールも使用可能

ステータスバーを下にスワイプすると表示される「クイック設定」はAndroid標準に準拠しています。
若干、各パネルの追加方法が異なりますが、シンプルで見やすく使いやすいです。
クイック設定パネル
また、右上の歯車アイコンを長押しすることで「システムUI調節ツール」を有効化することが出来ます。
「システムUI調節ツール」を有効化が可能
こちらはAndroid 6.0に標準搭載されているもので、通常表示できない設定パネルや電池残量の%表示、ステータスバー上のアイコンON/OFFなどが可能です。
通常できない設定ができる

オーディオ補正機能が素晴らしい

補正機能が充実したオーディオ設定
オーディオで特に良かったのが"補正機能"です。

まずは「Clear Audio+」。
こちらはイヤホン使用時に特に有効なのですが、文字通りクリアで、広がりのある音になります。
音の曇りが除去される印象です。

また、非常に素晴らしかったのが「自動最適化」。
接続したイヤホンの特性を分析して最適な補正をかける機能なのですが、潰れてシャカシャカしていた高音域が1音1音揃えられてクリアになりました。
Clear Audio+が"曇りを除去"という感じでしたが、こちらは高音域が拡張される印象です。

ちなみに、Clear Audio+と組み合わせることも可能で、そちらもONにするとかなりはっきりした音になりました。

このような補正機能のおかげで、自分が使っているイヤホンを交換せずに音質UPが可能です。追加投資不要手軽に高音質な音楽体験ができる素晴らしい端末だと思いました。


その一方で、フロントステレオスピーカーは正直微妙でした。
同様のスピーカーを搭載したNexus 6Pを比べてみても、低音があまり出ておらず、安っぽさを感じてしまいます。


Xperia X Performanceで最高のオーディオ体験がしたいならば、上記の補正機能が使えるイヤホン(またはヘッドホン)がベストでしょう。

NFCが前面で使いやすい

ソフトかどうかわかりませんが、NFCについてもこちらに書いておきます。
NFCが前面になった
NFCのかざし位置は前面になりました。
そのため、画面を見ながらカードや他の端末をタッチすることが可能となりました。地味ながら便利な改良ですね。

一応、裏面でもある程度反応するらしく、店頭でのFeliCa決済(Suicaなど)は裏面で行えるそうです。(改札入場は不可能だったという報告あり)

ちなみに、NFCはタップ&ペイにも対応しているようです。(残念ながら日本ではまだサービスされていません。)
タップ&ペイにも対応

全アプリ終了ボタンが使いづらい&スモールアプリが無くなった

一番下にある「すべて削除」ボタン
アプリ履歴から全てのアプリを消去する「全アプリ終了(すべて削除)」ボタンですが、一番下のアプリの下部にあります。
そのため、いちいち一番下のアプリまでスクロールする必要があり、使いづらいと感じました。
(というか、この仕様のせいで最初は「全アプリ終了」ボタンが無いと思っていました……。)

履歴画面のどっかに固定表示してあればわかりやすいですし、使いやすいのに何故こうしたのでしょうか。

また、この画面を見てお気付きの方もいらっしゃると思いますが、「スモールアプリ」が無くなりました
スモールアプリとは小さなウィンドウとしてアプリを起動できるもので、電卓などがありました。
他の作業をしながら使うには便利な機能だったと思いますが、無くなったのは残念です。

「ダブルタップして起動」の誤動作が酷い

ダブルタップで起動を設定可能
スリープ時に画面をタブルタップすると復帰できる(画面がONになる:DT2W)機能があるのですが、誤動作が激しく使い物になりません

ズボンのポケットの入れているとダブルタップしたと認識され、勝手に画面がONになります。
そのせいで、意図していない相手に電話をかけてしまったこともありました。

どうやら"画面がダブルタップされたか"でしか判定していないようです。
同様の機能が付いているNexus 6Pでは、照度センサと連動して判定(暗いでは反応しない=ポケットの中)しています。

この程度はソフトウェアの改修でどうにかなると思うので、早急に対処して欲しいです。

電池持ちはまあまあ

ある1日の電池消費(充電はQuick Chargeではなく、普通の充電器)
最後に、電池持ちについて書いておきます。

電池持ちは一言で言うと「まあまあ」です。他の端末と比べて良いとは思いませんでした。
使えばそれなりに減りますし、放置していれば減りません。

上記はある1日の電池消費を示したものですが、この日は約11時間で充電が必要になりました。
かなり多くのアプリをインストールしてウィジェットをたくさん利用していること、ゲームや動画撮影を何回か行ったことを考えると妥当な減りなのかなと思います。

本機のバッテリーは2,570mAh(2,700mAh)と最近のフラッグシップ機としては少なめですが、それがそのまま現れている感じでした。

持ちやすいデザイン


一体感を重視しており、側面から正/背面にシームレスに繋がっているのが特徴的なデザインです。

実際に持ってみると、手への収まりが良く、滑らかに繋がったエッジがとても気持ち良かったです。
四角い見た目に反して非常に持ちやすいですね。

ただ、厚さが結構あることやのっぺりとした側面のせいか、野暮ったい感じがしました。
また、日本版だけにある裏面の"プラスチックバー"は、取ってつけたような感じで非常にダサいです。

持ちやすさという実用的な面は100点ですが、見た目的なデザインの美しさについてはまだまだ追求できるのではと思いました。
最新のSnapdragon 820を搭載しているおかげか、3Dゲームやリズムゲームでも全く遅延せず、サクサク動作していました。
ベンチマークテストの結果も高い値が出ています。

発熱に関しては、ほんのり暖かくなる程度でした。また、冷却性能も高く、すぐに冷えてくれます。
先代のXperia Z4/Z5では発熱が大きな問題となっていましたが、本機では確実に改善されていますね。

性能に関しては文句なしだと思います。

指紋認証はタッチしやすく、高速で使いやすい


右側面の電源ボタン上に指紋認証センサが設置されています。持った時に自然と指がいく位置で、とてもタッチしやすいです。

また、認識は非常に速く、Nexus 6Pと比べても圧倒的でした。

位置・速度ともに非常に使いやすい機能です。買った方は是非とも使ってみて下さい。

高精細だが、場面が限られるカメラ


2,400万という高画素数のカメラを搭載しており、非常に精細感の高い写真を撮ることが出来ます。拡大しても崩れることはありませんでした。

しかし、これはあくまでも明るい場所での話。
明暗差の大きな場面や暗い場面では白飛び/黒潰れが目立つ結果となり、Nexus 6Pと比較してもうまく撮れていないようでした。
綺麗に撮れる場面は限られそうです。

より詳しいレビューは以下の記事を見ていただきたいのですが、各所でカメラをアピールしている割にはそこまでの実力があるのかちょっと疑問でした。

これからの"X"シリーズに期待

一通り見てきましたが、まだまだ進化の余地があると言うのが正直なところです。
ハードウェア・ソフトウェアの両面で改善すべき点が様々残されていると感じました。

これが数万円のスマホであればまあこんなものかと言う感じですが、本機は約9万円の高級機です。
それを考えるとちょっと足りていないのかなと思います。

従来の"Z"シリーズを捨て、新しく"X"シリーズとなって初の端末である「Xperia X Performance」ですが、まだ未完成といったところ。これからの展開に期待したいですね。


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