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"Z"から"X"へ―「Xperia X Performance」のポイントをイベントで聞いてきました

2016/5/26に開催された「Xperia X Performance タッチ&トライ」アンバサダーミーティングに行ってきました。
イベントの様子を書いています。

Xperiaアンバサダーミーティング

東京・品川で行われた#Xperiaアンバサダーのイベント「Xperia X Performance タッチ&トライ」アンバサダーミーティングに行ってきました。

イベントでは、発売前の最新端末「Xperia X Performance」の進化点や魅力だけでなく、実機のタッチ&トライが行われました。

今回は、当日のイベントの様子をお伝えします。

Xperia X Performanceの貸出も

また、その場でのタッチ&トライだけでなく、参加者全員に「Xperia X Performance」の実機が貸し出されました。

こちらについては今後数回に渡ってレビューしたいと思います。

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"Z"から"X"へ―新しいXperia

Sony Xperiaのフラッグシップ端末として2013年から展開してきた「Z」シリーズ。新しく2016年からは「X」シリーズとなります。
新しいシリーズ「X」へと進むXperia

そして、その「X」シリーズ第1弾として日本で発売されるのが「Xperia X Performance」です。
「X」シリーズ第1弾の「Xperia X Performance」

そんな新しいXperiaの特長は「デザイン」「カメラ」「使いやすさ」の3つ。どの要素も従来より大幅に進化しています。
新しいXperiaの3つの特長

新しいデザイン

形(フォーム)」「」「UI」の3点において"統一"(Unified)をテーマにデザインされています。
"統一"(Unified)をテーマにデザイン

表面ガラスと背面メタルの両方のエッジをラウンド加工し、持ちやすさを向上。実際に手にとってみましたが、びっくりするほど手に馴染みました

加えて、フレームの"割れ"を極力減らすことで、全体的にシームレスで統一感のある形になっているそうです。
2.5Dガラスを使用しラウンド形状に
表面(ガラス)だけでなく背面(メタル)もラウンド形状に

今回は「ホワイト」「グラファイトブラック」「ライムゴールド」「ローズゴールド」の全4色をラインナップ。
壁紙やUIなどに各色をアクセントとして用いつつ、統一感のあるデザインとなっています。
4つのカラーバリエーション
同じUIだが、各色をアクセントとして入れ込む

背面にメタル素材を採用。表面処理が色によって異なっており、「ヘアライン加工」と「サンドブラスト加工」の2種類用意されています。

ちなみに、ヘアラインとサンドブラストではベースとなる金型が違うそうです。
サンドブラスト加工中に金属が伸び、ヘアラインより若干大きくなってしまうからだそうで、わざわざ金型の大きさを変えて対処したとのこと。
メタル素材を採用した背面
ヘアライン加工とサンドブラスト加工の2種類の表面処理

先進のカメラ

Xperia X Performanceのカメラの特徴は「高速起動・撮影」「先読みオートフォーカス」「新開発フロントカメラ」3つ。
カメラの3つの特徴

Xperia X Performanceにはシャッターボタンが搭載されているのですが、長押しするとわずか0.6秒で撮影可能だそうです。
シャッターボタン長押しで高速起動・撮影が可能

「先読みオートフォーカス」は名前の通り、被写体の動きを予測してフォーカスする機能。

移動している被写体を撮ろうとすると、狙った通りに撮れない!ということがよくありますが、これは押してから実際に撮影されるまでラグがあるため。このラグを大幅に抑えられるそうです。
被写体の動きを予測してフォーカス
シャッターラグが低減され、狙った通りに撮れる

最近ではいわゆる"自撮り"をする方も増えていますが、Xperia X Performanceでは新開発のフロントカメラを搭載。
なんと1300万画素・f/2.0もあります。普通のスマホのメイン(リア)カメラ並の性能ですね。

また、画素だけでなく明るさやノイズ低減も強化されており、暗いシーンでも綺麗に撮れるそうです。
13MP(1300万画素)・f/2.0センサを搭載
解像感が良くなり、ハッキリと撮れる
暗いシーンでも明るく、ノイズが少ない

また、フロントカメラ付近にカウントダウンを表示することで、自然とカメラに目線が合うようにしているそうです。
自撮りをすると画面ばかり見てしまって目線がおかしいということがよくあるので、地味ですが非常に良い機能ですね。
UIを工夫し、自然とカメラに目線が合うように

使いやすさ

最後に「使いやすさ」について。こちらも様々な面で進化しています。

最新のCPUと放熱性能向上

スマホ性能の基本となるCPU(SoC)には最新のQualcomm Snapdragon 820を搭載。
動作速度向上だけでなく、電力消費も進化。Xperia Z5比で30%~40%低減したそうです。

電波を組み合わせて高速化する3波キャリアアグリゲーション(3CCA)に対応しており、通信速度も向上しています。
最新のQualcomm Snapdragon 820を搭載し、3波キャリアアグリゲーションにも対応

一時期、熱問題が取り沙汰されたXperiaシリーズですが、Xperia X Performanceではここも改善。Xperia Z5比で30%も放熱性能が上がっているそうです。

実際にいろいろといじってみましたが、非常に発熱が少なかったです。(参考までに、Nexus 6Pと比べてもハッキリと分かるほど発熱しない)
放熱性能が30%向上

より鮮やかな発色に

Xperiaが目指している画質は記憶色の再現だそうで、自然な色を鮮やかに高精細に出すことを念頭に置いているそうです。

元々Xperiaのディスプレイは「赤」が出やすかったそうですが、今回は「緑」を強化。より鮮やかになったそうです。
また、Sonyのテレビブランド「BRAVIA」の技術を使いコントラストも向上させたとのことでした。
フィルターとLEDを改善しより色濃い発色に
シーンを判断し自動的に画質をチューニング
このような機能は他社でも見かけますが、多くが手動での切り替え式。自動でやってくれるのは便利ですね。
自動的に画質をチューニング

進化した録音性能

通話時・録音時のどちらにも適したマイク配置に。

また、"本当の"ステレオ感を出すために対称位置にマイクを配置。そして、R/Lで穴からマイク部分までの距離まで一緒になるように設計しているそうです。ものすごいこだわりですね。
通話時・録音時のどちらにも適すようにマイク配置を工夫

事前に機器ノイズのデータを収録、それと比較してノイズ除去を行うことでより正確なノイズリダクションを実現しています。
事前データと照合してノイズ除去

Xperia Z5でもあったバイノーラル録音も進化。

これも実際に試してみたのですが、まるで本当にその場にいるかのような感覚でびっくり。
ムービーを頻繁に撮る人はぜひ一度試してみてほしいです。
Xperiaの特長の1つ、バイノーラル録音も進化

タッチ&トライ

タッチ&トライコーナーでは、端末だけでなく、内部の構造やXperia X Performanceの機能を実際に体験できるものでした。
ホワイト(ヘアライン加工)
グラファイトブラック(ヘアライン加工)
ライムゴールド(サンドブラスト加工)
ローズゴールド(サンドブラスト加工)

全部並べて見るとこんな感じ。ヘアライン加工とサンドブラスト加工で随分雰囲気が変わってきますね。

ちなみに、背面下のプラスチックバーはマットな質感なので、サンドブラスト加工な「ライムゴールド」や「ローズゴールド」の方が一体感があります。
ヘアライン加工とサンドブラスト加工で雰囲気が異なる

内部構造や開発サンプルの展示も

Xperia X Performanceの内部構造。様々な部品が基板に固定されています。
これがあの小さなボディに入っているんですね。
Xperia X Performanceの内部構造
他社より鮮やかでくっきりなXperia X Performanceのディスプレイ。
他社端末とのディスプレイ比較

背面パネルとフレームです。実は、日本向けXperia X Performanceには背面下にプラスチックのバーが入っています。(海外向けは上から下まで一体のメタル素材)

このバーについて開発の方に聞いてみたところ、「海外より日本(キャリア?)で要求される電波感度の基準が厳しく、そのままでは対応できなかった。そこで、一部をプラスチックにすることで、感度の改善を図った。」とのことでした。

正直ダサいので無い方が良いのですが、"電波の掴み"という利便性を保つためには仕方ないのですね。
"プラスチックバー"のある背面パネル(左)とフレーム(右)

開発時に使用された「ライムゴールド」の色サンプルです。微妙に違う様々な色を検討し、最終的にどの色あいを使うかを決めていくようです。
開発時に使用された「ライムゴールド」の色サンプル

キャリアによって異なるデザイン

前面はそれほどでもありませんが、背面のデザインがキャリアによって大きく異なります。

まずは、SoftBank版ホワイト。ホワイトと言いつつ、背面はシルバーです。
キャリアのロゴは一切入っておらず、海外向け全く同じデザインです。(プラスチックラインを除く)
SoftBank版ホワイト
au版のローズゴールド。
一番下に小さく「au」ロゴと「SOV33」の文字が入っていますが、それほど目立ちません。
au版のローズゴールド
NTT docomo版のグラファイトブラック。
中央に大きく「NTT docomo」のロゴがある上、右上に「SO-04H」の文字が入っており、キャリア色が前面に出ています。
NTT docomo版のグラファイトブラック
キャリアロゴが少ない方がいい!という方にはSoftBank版がオススメですね。

感想など

デザイン、カメラ、使いやすさ。Xperia X Performanceのポイントは一口で言えばこの3つに集約されますが、プレゼンの通り、様々な工夫が施されており、確実に進化していました。
特に、わざわざ金型を変える、マイクの位置を揃えるといった工夫は、普段使っていても絶対にわからないもので、そんなとこまで!?と思うと同時に開発者の方の強いこだわりを感じました。

また、タッチ&トライでは開発者の方と直接話すことができたのですが、"プラスチックバーの理由"や開発で苦労した点などの裏話も聞くことが出来ました。
こういった工夫や裏話を聞ける機会はほとんど無いので、是非今後もアンバサダーミーティングを開催していって欲しいですね。

なお、冒頭書いたように今回は「Xperia X Performance」の実機をお借りすることができました。
3週間じっくり試すことができるので、追ってレビューしていきたいと思います。

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