U-mobileが5GB/月を最大2ヶ月間無料で使えるキャンペーンを実施していたので、実際に申し込んで試してみました。手続きの内容や実際の速度などを書いています。
今回試せるのは5GB/月(通常:1,480円)のプラン。申し込み当月と翌月の合計2ヶ月間無料になります。契約事務手数料、SIM発行手数料も不要なのでホントに無料で試せるようです。
ちょうど年末年始なので、帰省に便利だなと思って実際に申し込んでみました。
内容物は、SIM本体、かんたんご利用ガイド、U-NEXT Wi-Fi設定ガイドの3つだけです。(Wi-Fiは無料オプションだったので申し込みました)
かんたんご利用ガイドは見開き2ページでAndroid、iOSでの設定方法が書かれています。裏面はマイページの利用方法です。
必要最小限の内容なので、初心者の方には簡潔過ぎてわかりづらいかもしれません。mineoを申込んだときには非常にわかりやすいガイドが入っていたのですが、それとは対照的です。
U-NEXT Wi-Fi(公衆Wi-Fiサービス)はU-mobile契約者ならば無料で利用できるそうです。
余談ですが……Wi-Fiの説明書に「Android 4.5以上」という謎の表記が。チェックした方は誰も気付かなかったのでしょうか。
トップの右上からマイページにアクセスできます。リンクが小さいのでちょっとわかりづらいですね。
ガイドに従って設定を終えるとこの画面に。きちんとトライアルキャンペーンが適用されていますね。
右下をクリックすると通信量などが確認できます。
通信量は今月、先月、先々月、直近3日間が表示されています。日毎など細かい区切りでは見れません。
以上の条件で測定した結果はこちら。
各項目の赤字は各回線の平均値です。Pingはデータが行って返ってくるまでの時間(遅延)を表しています。
やはりspmodeが一番速く、かつPingが小さく遅延も少ないですね。流石本家です。
本題であるU-mobileですが、mineoと比べると上り、Pingは同程度ですが、下りが約半分という結果に。同じMVNOですが結構差がありますね。
また、今回計測した利用者集中が少ない時間帯ですら下りが6.9Mbpsでした。朝のラッシュやお昼休みの混雑集中時間帯ではもっと速度が落ちると予想されます。
※通信回線の速度は、環境や時間帯によって大きく異なる場合があります。今回の結果はあくまでも目安程度に考えてください。
5GB/月が2ヶ月間無料に
U-NEXTが運営するNTT docomo系のMVNO「U-mobile」が2ヶ月間無料で使える「U-mobileトライアルキャンペーン」を実施しています。今回試せるのは5GB/月(通常:1,480円)のプラン。申し込み当月と翌月の合計2ヶ月間無料になります。契約事務手数料、SIM発行手数料も不要なのでホントに無料で試せるようです。
ちょうど年末年始なので、帰省に便利だなと思って実際に申し込んでみました。
5GB/月(通常:1,480円)が2ヶ月間無料に |
申し込み~SIM到着~設定まで
キャンペーンサイトから申し込み
ということで申し込んでみました。
U-mobile公式サイトからキャンペーンページに飛んで、「無料トライアルの申し込みはこちら」をクリックして申し込みます。
U-mobile公式サイトからキャンペーンページに飛んで、「無料トライアルの申し込みはこちら」をクリックして申し込みます。
申し込みにおいて特段難しい点はありませんが、"トライアルキャンペーン"と書かれたプランを選択して「申し込む」をクリックしないと無料キャンペーン対象外となってしまうので注意です。
今回はデータSIMだったため、本人確認書類等は不要。氏名や住所、クレジットカード情報だけで申し込みできました。
必要事項を送信すると、確認メールが来ます。その中の確認リンクをクリックして申し込み完了となるようです。メール放置したままだと申し込みが破棄されてしまうので注意です。
2日後にSIM到着
申し込みの翌日には発送通知(ヤマト運輸)が届き、更にその翌日にはSIMが到着しました。
なんと申し込み日から2日という超短期間。非常に発行が早いです。
内容物は説明書とSIMのみ
A4より少し大きい程度のパッケージで届きました。内容物は、SIM本体、かんたんご利用ガイド、U-NEXT Wi-Fi設定ガイドの3つだけです。(Wi-Fiは無料オプションだったので申し込みました)
U-NEXT Wi-Fi設定ガイド、かんたんご利用ガイド、SIM本体が入っていた |
かんたんご利用ガイドは見開き2ページでAndroid、iOSでの設定方法が書かれています。裏面はマイページの利用方法です。
必要最小限の内容なので、初心者の方には簡潔過ぎてわかりづらいかもしれません。mineoを申込んだときには非常にわかりやすいガイドが入っていたのですが、それとは対照的です。
見開きページでにAndroid、iOSでの設定方法が記載 |
裏面はマイページの利用方法 |
U-NEXT Wi-Fi(公衆Wi-Fiサービス)はU-mobile契約者ならば無料で利用できるそうです。
契約者は無料で利用できるU-NEXT Wi-Fi |
「Android 4.5以上」という謎の表記 |
APNはプリセットされていた
ASUS ZenPad 8.0(Z380KL)にSIMを挿してみました。今回注文したのはnanoSIMサイズだったので、microSIMアダプタを使いました。
ガイドを見ながら早速APNを設定しよう……と思ったのですが、U-mobileが既にプリセットされていました。これをタップするだけで設定完了、通信可能でした。
ZenPad 8.0はAndroid 7.1(AICP12.1導入済み)なのですが、AndroidのAPNリストに登録されているようです。
マイページで契約内容を確認
無事通信できたので、今度はマイページに登録して契約内容を確認してみます。トップの右上からマイページにアクセスできます。リンクが小さいのでちょっとわかりづらいですね。
トップページ右上からマイページへ |
右下をクリックすると通信量などが確認できます。
マイページのトップには契約状況が表示 |
通信量の確認画面 |
通信量確認は頻繁に行うと思うのですが、マイページログイン後、更にクリックが必要なのはちょっと面倒ですね。一番トップに表示されていると便利なのですが……。
解約時にSIMの返送が必要
注意したいのが、解約時にSIMの返送が必要がある点です。これを怠ると、損害金として2,000円がかかってしまいます。必ず返送しましょう。
実際に使って検証してみた
今回は、「速度」と「通信の最適化」について検証してみました。
速度はどのくらい?
- 端末:Nexus 6P(Android 7.1 AICP 12.1)
- 測定アプリ:Ookla(Speedtest.net)
- 測定日時:2016/12/21 21:30頃
- 測定方法:U-mobile→mineo→NTT docomoの順にSIMを入れ替え、各3回測定
以上の条件で測定した結果はこちら。
各項目の赤字は各回線の平均値です。Pingはデータが行って返ってくるまでの時間(遅延)を表しています。
SIM別の速度・Ping (2016/12/21 21:30頃) | |||
回線名 | 下り [Mbps] | 上り [Mbps] | Ping [ms] |
U-mobile
(MVNO) | 6.94 | 11.64 | 70.0 |
6.64 | 12.56 | 74.0 | |
7.12 | 12.16 | 67.0 | |
6.90 | 12.12 | 70.3 | |
mineo D
(MVNO) | 13.53 | 11.53 | 74.0 |
12.71 | 11.89 | 68.0 | |
11.74 | 12.10 | 68.0 | |
12.66 | 11.84 | 70.0 | |
spmode
(NTT docomo) | 23.11 | 12.94 | 36.0 |
20.71 | 14.48 | 29.0 | |
23.21 | 13.82 | 25.0 | |
22.34 | 13.75 | 30.0 | |
※各項目の赤字は平均値 |
やはりspmodeが一番速く、かつPingが小さく遅延も少ないですね。流石本家です。
本題であるU-mobileですが、mineoと比べると上り、Pingは同程度ですが、下りが約半分という結果に。同じMVNOですが結構差がありますね。
また、今回計測した利用者集中が少ない時間帯ですら下りが6.9Mbpsでした。朝のラッシュやお昼休みの混雑集中時間帯ではもっと速度が落ちると予想されます。
※通信回線の速度は、環境や時間帯によって大きく異なる場合があります。今回の結果はあくまでも目安程度に考えてください。
"通信の最適化"は?
通信の最適化とは、回線側で強制的に画像や動画を圧縮し、通信容量削減を行うものです。(詳しくはこちら)
しかし、アプリの動作が不安定になる、データの同一性が無くなるといった弊害もあるため、あまりよろしくない仕組みでもあります。
この最適化について検証サイトを閲覧して確認してみたところ、確認時点(2016/12/21 21:40)では通信の最適化は行われていないようでした。(複数サイトで確認したが、同じ結果)
しかし、最適化されていたという報告が過去にあったため、全く行っていないというわけではないのかもしれません。(混雑時のみや特定時間帯だけなど)
通信速度の制限は?
U-mobileは「ネットワークの状況とご利用状況を勘案し、他のお客様のご利用に影響が出た場合は、一時的に制限をかけさせていただく場合がございます。」と書かれており、短期間に大量の通信を行った際には速度制限することが書かれています。
ただし、閾値(どのくらい使ったら制限するか)は公開されていません。
ただし、閾値(どのくらい使ったら制限するか)は公開されていません。
そこで試しに1日で4GBを一気に使用したところ、翌日午前0時あたりから速度が異常に遅くなりました。
どうやら使用した当日は制限されず、日付をまたいだ段階で制限するようです。
12/31に一気に通信したところ、翌1/1より制限された |
制限中の速度ですが、わずか10kbpsと非常に遅いです。ほとんど通信できず、スピードテストもままならない状態でした。かなり厳しい制限です……。
普段から少しずつ使うなら問題ありませんが、まとまって短期間に一気に使用することが多い場合は注意したほうがいいでしょう。
ちなみに、mineo Dでも同様の試験(1日で7GB)を行ったところ、全く速度に変化はありませんでした。速度制限は一切行っていないようです。
まとめ
良い点
- 2ヶ月間、5GB/月が無料で使える(申込手数料も無料)
- 申し込みから発行まで非常に早い
- 公衆Wi-Fiが無料(エリアの広さは不明)
- 通信の最適化を行っていない
悪い点
- 説明書が簡潔過ぎてわかりづらい場合も(特に初心者)
※理解している人には十分だと思います - 下り速度があまり出ていない
- 短期間大量通信時の厳しい速度制限
- SIM返却が必要(非返却時は損害金2,000円)
総評
2ヶ月間無料かつ発行が早く、無料対象も5GB/月と大容量なので手軽にたっぷり試せるのはいいですね。私は年末年始の帰省期間中に使用しようと申し込みましたが、そういう用途に向いていると思います。
しかし、簡潔すぎるガイド、下り速度が遅い、厳しい速度制限、違約金付きSIM返却など、ユーザーとしてはあまり使いやすくないのかなと感じました。
同じ月額料金で、もっとわかりやすい説明書やより速い速度、機能を提供しているMVNO(mineoなど)もあります。
今のところ、最初に述べた2ヶ月間無料キャンペーン、SIM発行が早いという面以外では積極的に選ぶ理由はないのかなと思いました。
少しネガティブに書いてしまいましたが、年末年始など2ヶ月間の無料期間だけでも使いたいという方にはオススメです。
なお、2016年内のSIM最終発送は12/26だそうなので、年末年始に使いたい方はお早めにどうぞ。