ニュース

パソコンからAndroid端末を操作する時に使えるコマンド(ADBなど)

ADBコマンドとLinuxコマンドを使ってPCからAndroid端末の操作をすることができます。
よく使うファイル管理コマンドを中心に紹介します。

コマンドについて

 AndroidはLinuxベースのOSであるため、Linuxコマンドを使用することが出来ます。
 AndroidでLinuxコマンドを使用するためには、端末をデバッグモードに設定し、ADBドライバをインストールしてADB接続が出来るようにしておく必要があります。
 端末のデバッグモードへの設定方法はこちらの記事を、ADBコマンド使えるようにする方法はこちらの記事を参照してください。

コマンド

ADBコマンド

adb devices

 PCにADB接続されている端末のデバイス名を表示します。

adb shell

 端末のシェルを起動します。これを入力した後、後述するlsやcdを入力すると各種情報を見ることが出来ます。

adb push (PC上のファイルのパス) (端末上の転送先のパス)

 PC上のファイルを端末に転送します。転送先に同名のファイルがある場合、上書きされます。
 ※端末上に存在しないディレクトリ(大文字/小文字違い含む)に転送すると、端末上からアクセス出来ないことがあります。


例:PC上のDドライブ直下にある「test」というフォルダ内の「sample.txt」というファイルを、内蔵ストレージ直下にコピーしたい場合→「adb push D:\test\sample.txt /sdcard」
Android 4.2以降で、カスタムリカバリ上から内蔵ストレージを指定する場合、「/sdcard」ではなく、「/sdcard/0」として下さい。マルチユーザー機能のためこのようになっています。

adb pull (端末上の転送したいファイルのパス) (PC上の転送先のパス)

 端末上のファイルをPCに転送します。PC上の転送先のパスを指定しない場合は、コマンドプロンプトを開いたドライブの直下に転送されます。転送先に同名のファイルがある場合、上書きされます。

例:内蔵ストレージ直下にある「sample.txt」というファイルを、PC上のDドライブ直下にある「test」というフォルダにコピーしたい場合→「adb pull /sdcard/sample.txt D:\test」

 転送先のパスで、「./(フォルダ名)」とすると、コマンドプロンプトを開いた場所に「(フォルダ名)」というフォルダが作成され、その中に転送されます。

adb reboot

 端末を再起動します。「adb reboot bootloader」とすると、再起動してBootloaderを起動します。

adb kill-server

 「adb.exe」を終了します。

Linuxコマンド

ls

 今いるディレクトリ(フォルダ)にあるディレクトリ/ファイル一覧を表示します。

cd (ディレクトリ名)

 ディレクトリに移動します。「cd ..」で一つ上のディレクトリに移動します。

mkdir (ディレクトリ名)

 ディレクトリを作成します。

rm (ディレクトリ/ファイル名)

 ディレクトリ/ファイルを削除します。「rm -r (ディレクトリ/ファイル名)」としないと削除できない場合もあります。

mv (移動元ディレクトリ/ファイル名) (移動先ディレクトリ/ファイル名)

 移動元ディレクトリ/ファイルを移動先ディレクトリ/ファイルに移動します。
 ディレクトリ/ファイルの名前を変更するときは、「mv (変更前のディレクトリ/ファイル名) (変更後のディレクトリ/ファイル名)」とします。

dd if=(入力ファイル名) of=(出力ファイル名)

 端末内で入力ファイルを出力ファイルにコピーします。コピー時にファイル変換も出来ます。端末のパーティションをバックアップするときなどに使用します。
(例:「dd if=/dev/block/mmcblk0p15 of=/sdcard/backup/recovery.img」→「mmcblk0p15」というパーティションを「recovery.img」というファイルにしてSDCard領域にコピー)

参考サイト

Powered by Blogger.