導入方法や元に戻す方法などを書いています。
Android N Developer Preview
Android NはAndroid 6.0 "Marshmallow"に続く次期Android OSです。
マルチウィンドウ機能の正式実装や通知からの直接返信など様々な変更・改善が行われています。
その開発者向けプレビュー版として本日リリースされたのが「Android N Developer Preview」で、新機能や使用感をいち早く試すことができます。
プレビュー版ではあるものの今後は月に1回程度のOTA更新が予定されており、正式版へそのまま更新できるようです。
一方、あくまでもプレビュー版なので動作が不安定であったり、バグが多くあったりと問題もあるため、常用には適していません。そういった場合にはAndroid 6.0に戻すこともできます。
配信されているのは以下のNexus端末のみとなっています。
残念ながら、Nexus 5以前の端末ではAndroid Nはサポートされないようです。
- Nexus 6P
- Nexus 5X
- Nexus 9（LTE版含む）
- Nexus 6
- Nexus Player
- Pixel C
2つの導入方法
ベータプログラムに参加してOTAで導入
ベータプログラムに自分の端末を登録し、OTA更新で導入する方法です。
ブートローダーのアンロックが不要で、アプリデータなどを維持したまま更新できるので簡単です。一方、Android 6.0へ戻す際は端末のデータが全て初期化されるので注意が必要です。
登録は簡単で、Android Beta Programにアクセスし、OTAで導入したい端末の「ENROLL DEVICE」をクリックします。
「Join Beta」をクリックすると登録完了です。
しばらく待っていると端末へAndroid Nが配信されるので、指示に従って更新してください。
Factory Imageで導入
通常のFactory Imageと同じように手動で各ファイルを導入します。カスタムROMを導入している方にオススメな方法です。
以下のリンク先にて各Nexus用のROMが配布されています。
導入手順はこちらの記事を参考にしてください。
なお、記事の「手動で書き込み」の方法で「userdata.img」を書き込まなければアプリデータを維持したまま更新可能です。
※Android 6.0公式ROMを使用している場合のみ
一方、カスタムROMを使用している場合には"フルワイプ"状態にしてからuserdata.img以外を導入します。TWRPなどで「data」「boot」「system」「cache」のワイプを行ってから導入してください。
また、必要に応じて、カスタムリカバリ（TWRP）やTitaniumBackupなどでROMやアプリデータや設定などのバックアップをしておいてください。（内部ストレージは初期化されません）
元に戻すには
ベータプログラムに参加してOTAで導入した場合
ベータプログラムページから端末の登録を解除して元に戻します。
Android Beta Programにアクセスし、登録した端末の「UNENROLL DEVICE」をクリックしてください。自動的に最新のAndroid 6.0が端末に配信されます。
その際、端末のデータが全て初期化されるので注意してください！
事前に必要なデータのバックアップを行うことをオススメします。
Factory Imageで導入した場合
正式版は2016年Q3（第3四半期）を予定しているとのことで、半年程度はプレビュー期間が続くようです。
ちなみに、開発者向けのプレビューはAndroid 6.0（Android M）でも行われましたが、Google I/O 2015（2015年5月開催）の後でした。
今回はI/O 2016を待たずしてのリリースで、約2ヶ月前倒しとなっています。
なお、Nexus 5Xや9は現在Expansysにて特価販売中。Android Nを試してみたい方、リリース後も正式版を使ってみたい方は要チェックです。
