最新スマートウォッチ「ASUS ZenWatch 2」を実際に使ってみた感想です。
先日の最新Zensationセミナーにて頂いた「ASUS ZenWatch 2」を約1ヶ月実際に使用してみました。
使用感は全く問題ありません。スマートウォッチ(Android Wear)の機能をあますところなく十分に利用できます。突然接続が切れる、同期されないといった不具合もありませんでした。
先日の最新Zensationセミナーにて頂いた「ASUS ZenWatch 2」を約1ヶ月実際に使用してみました。
ASUS ZenWatch 2
ASUS ZenWatch 2は、2015/11/13に発売されたばかりの台湾・ASUSTek Computerが製作したAndroid Wear搭載スマートウォッチです。
45mm(18mmバンド)と49mm(22mmバンド)の2種類の大きさが用意されています。
ゆるやかにカーブした2.5D曲面の角形画面が特長です。
Qualcomm Snapdragon 400、512MB RAM、4GB ROMと基本的なスペックは先代ZenWatchと変わっていませんが、防水/防塵性能(IP55→IP67)やWi-Fi対応など着実な進化を遂げています。
その他のスペックは製品公式ページをご覧ください。
今回は、このZenWatch 2を「最新Zensationセミナー」にて頂いたので、実際に約1ヶ月使ってみた感想を書いていきたいと思います。
今回は、Android 5.1.1を搭載した端末で使用してみました。
最初に「Android Wear」アプリをスマホにインストールしておきます。
ZenWatch 2の右側にあるボタンを長押して電源を入れます。
電源をいれると言語選択の画面が表示されます。ここで日本語を選択して先に進めます。
左へスワイプしてスマホとペアリングします。
スマホの方でZenWatch 2を選択します。
自動的に同期され、セットアップが完了しました。
表示される指示に従っていけば誰でも簡単にセットアップができます。
既に対応しているアプリがある場合は自動的にZenWatch 2へ転送されます。
通知受信と同時にバイブレーションしますが、結構強くてわかりやすいです。
例えば、LINEやハングアウト、Twitter、メールなどは、受信した内容をそのまま確認(全文確認可能)し…
音声や絵文字で返信できます。
すぐに返信が必要でない時は、左から右へ通知をスワイプすればそのまま消すこともできます。
ZenWatch 2だけで内容の確認と操作(返信や削除など)が出来るのは楽ですね。スマホを取り出す回数が圧倒的に減りました。
「Yahoo!乗換案内」は予め通勤/通学経路を登録しておくと、あと何分で発車するかを確認することができます。
→残念ながら現在はAndroid Wearへの表示機能が削除されています。(スマホでは表示可能)
実際に「Wear Battery Stats」というアプリで計測した結果、アンビエント表示(画面を常にON)を使用して朝8時に100%で外出、通知をいくつか受け取った状態では夜9時に23%でした。
アンビエント表示を使用しなければもっと持つはずです。
外出~帰宅までは余裕で持ちますね。出先での再充電の必要はなさそうです。
(途中で再起動したので画像のUptimeは実際と異なります)
ZenWatch 2を腕から外して置いているときは約-1.5%/hとかなり減りが少ないです。
スペック上は1.5日持つと書かれていますが、確かにそのくらい持ちます。
使い方によっては2日に1度の充電で十分かもしれません。
充電はマグネット式コネクタで位置合わせ不要、接続が簡単です。
約1時間で9%から56%まで充電できました。
また、スマホ自体の電池への影響ですが、ほとんど感じませんでした。
ZenWatch 2を接続していることによって、電池消費が大幅に増えるということはなさそうです。
ゆるやかにカーブした2.5D曲面の角形画面が特長です。
Qualcomm Snapdragon 400、512MB RAM、4GB ROMと基本的なスペックは先代ZenWatchと変わっていませんが、防水/防塵性能(IP55→IP67)やWi-Fi対応など着実な進化を遂げています。
その他のスペックは製品公式ページをご覧ください。
今回は、このZenWatch 2を「最新Zensationセミナー」にて頂いたので、実際に約1ヶ月使ってみた感想を書いていきたいと思います。
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スマホとペアリングしてセットアップ
ZenWatch 2は、Bluetooth接続に対応した「Android 4.3以上」か「iOS 8.2以上」を搭載した端末(スマホやタブレット)で使用できます。(iOSでは一部機能制限あり)今回は、Android 5.1.1を搭載した端末で使用してみました。
最初に「Android Wear」アプリをスマホにインストールしておきます。
ZenWatch 2の右側にあるボタンを長押して電源を入れます。
電源をいれると言語選択の画面が表示されます。ここで日本語を選択して先に進めます。
左へスワイプしてスマホとペアリングします。
スマホの方でZenWatch 2を選択します。
自動的に同期され、セットアップが完了しました。
表示される指示に従っていけば誰でも簡単にセットアップができます。
既に対応しているアプリがある場合は自動的にZenWatch 2へ転送されます。
操作は音声やスワイプ・タップ
操作は、文字を入力するときは"音声"で、動作を選択するときは"スワイプ"や"タップ"で行います。
音声入力は意外と精度がよく、普通に話してもしっかり認識してくれます。
全体的に大きめのボタンやアイコンで構成されているため、スワイプやタップ操作も簡単です。
ウォッチの小さな画面での操作がきちんと考えられています。
ちなみに、画面が勝手に点灯しては困る場面(映画館など)では、「シアターモード」が役立ちます。
このモードでは、手首をひねったり画面を触っても点灯することがありません。
シアターモードに設定するには、画面上部を下にスワイプして選択するか、電源ボタンをカチカチっと2回連続で押します。(解除は、電源ボタンを1回押す)
これをアンビエント表示と呼ぶのですが、ZenWatch 2では画質が大幅に劣化し、非常に汚いです。どうやら色の階調や画素数がZenWatch 2側で強制的に落とされているようです。
他のウォッチ(moto360など)では、簡素化されたフェイスがそのままの色合いできちんと表示されます。
フェイスアプリ側でいろいろ試行錯誤してみましたが、どうやっても改善できませんでした。
ASUS公式アプリのフェイスでもこうなるので、ZenWatch 2の仕様みたいです。
正直、汚すぎてアンビエント表示を使いたくないと思ってしまいます…。本当にここは改善して欲しいです。
大きなアイコンとボタンの単純構成で操作しやすい |
見やすい画面
手首をひねる、画面をタップする、電源ボタンを押すといった動作で画面が表示されます。
最大輝度では結構明るいです。粗さを感じることもなく、小さな文字でもはっきりと表示されます。
しかし、やはり屋外の直射日光下では最大輝度でも少し見づらいですね。
これはどんなウォッチでも同じなので仕方ありません。(手をかざせば問題ありません)
また、低輝度時の表示ムラが気になりました。有機ELなので多少は仕方ないのですが、通常時が綺麗なだけに残念です。(個体差なのかもしれません)最大輝度では結構明るいです。粗さを感じることもなく、小さな文字でもはっきりと表示されます。
最大輝度(明るさ5)の状態。小さな文字もはっきり表示される。 |
これはどんなウォッチでも同じなので仕方ありません。(手をかざせば問題ありません)
直射日光下では最大輝度(明るさ5)でも見づらい |
低輝度時には画面に縦筋状のムラが発生 |
このモードでは、手首をひねったり画面を触っても点灯することがありません。
シアターモードに設定するには、画面上部を下にスワイプして選択するか、電源ボタンをカチカチっと2回連続で押します。(解除は、電源ボタンを1回押す)
シアターモードでは画面に触れても点灯しない |
アンビエント表示での画質劣化が残念
Android Wearでは、画面を常にONにし、いつでも時刻を表示させておくことができます。この状態では、通常のフェイスではなく簡略化されたフェイスが表示されます。これをアンビエント表示と呼ぶのですが、ZenWatch 2では画質が大幅に劣化し、非常に汚いです。どうやら色の階調や画素数がZenWatch 2側で強制的に落とされているようです。
他のウォッチ(moto360など)では、簡素化されたフェイスがそのままの色合いできちんと表示されます。
フェイスアプリ側でいろいろ試行錯誤してみましたが、どうやっても改善できませんでした。
ASUS公式アプリのフェイスでもこうなるので、ZenWatch 2の仕様みたいです。
正直、汚すぎてアンビエント表示を使いたくないと思ってしまいます…。本当にここは改善して欲しいです。
ZenWatch 2のアンビエントモードですが、端末側で強制的に色階調を落としているらしく非常に汚いです… Facer、Watch Makerなどを使う場合はフェイス選ばないとダメですね(純正のフェイスは問題なし) pic.twitter.com/SyCArshvDI
— ぎんよく (@ginspootk) 2015, 11月 15
手元で通知をすぐに確認、操作
スマホで受けた通知がそのまま画面に表示され、簡単な操作を行うこともできます。(電話なら「通話」/「拒否」など)通知受信と同時にバイブレーションしますが、結構強くてわかりやすいです。
通知と同時にバイブレーション |
本文を確認可能 |
右から左へスワイプして「返信」をタップ |
そのまま話すか、絵文字を描く |
自動的に送信される |
左から右へスワイプして通知削除 |
多種多様なアプリ
Play ストアに多種多様なアプリが公開されています。
また、従来のスマホ・タブレット用アプリにもZenWatch 2対応のものが数多くあります。
また、従来のスマホ・タブレット用アプリにもZenWatch 2対応のものが数多くあります。
Android Wearカテゴリでは多数のアプリが公開 |
私が既にスマホにインストールしていたアプリの中にも対応しているものがいくつかありました。
例えば、Foursquareはチェックインが、IngressはポータルのハックがZenWatch 2だけでできます。
例えば、Foursquareはチェックインが、IngressはポータルのハックがZenWatch 2だけでできます。
既存アプリにも対応しているものが多い(Wear Apps Trackerで表示) |
ZenWatch 2には環境光センサが付いていないため、デフォルトでは画面輝度は固定(ユーザーが設定)ですが、このアプリはユーザーの状態に合わせて自動で輝度を変更してくれます。
室内では暗めに、外では明るめに自動で調整することができます。
状態に応じた輝度を5段階で設定可能 |
→残念ながら現在はAndroid Wearへの表示機能が削除されています。(スマホでは表示可能)
スマホの画像を確認しながら撮影
スマホのカメラの画像を確認しながら撮影することができます。
イン/アウトカメラの切り替え、動画撮影、フラッシュ、ズームなども操作可能です。
画面をタップするか、手首を傾けることでシャッターを切ることができます。
集合写真の撮影時などに役立ちそうですね。
イン/アウトカメラの切り替え、動画撮影、フラッシュ、ズームなども操作可能です。
画面をタップするか、手首を傾けることでシャッターを切ることができます。
集合写真の撮影時などに役立ちそうですね。
ウォッチ単体で音楽も聞ける
Google Playミュージックは曲送り・音量変更だけでなく、ZenWatch 2本体に音楽の保存ができます。Bluetoothイヤホンを接続すれば、単体で音楽を聴くことが可能です。
豊富なウォッチフェイス
ウォッチフェイス、つまり時計の盤面ですが、自分の好みに合わせて自由に変更することができます。
ZenWatch 2の画面を長押しするか、Android Wearアプリから選択することで変更可能です。
「ZenWatch Manager」を使えば、ZenWatch 2の設定やフェイスの表示項目を選択することができます。
また、ASUS公式のウォッチフェイス作成アプリ「FaceDesigner」を使えば、自分で一から作ることができます。
他にも、Google Play ストアに公開されている数々のフェイスを設定することができます。
FaceRepoではユーザーが作成した様々なフェイスを無料でダウンロード可能 |
非常に良い電池持ち
使う上で一番気になる電池ですが、非常に良く持ちます。実際に「Wear Battery Stats」というアプリで計測した結果、アンビエント表示(画面を常にON)を使用して朝8時に100%で外出、通知をいくつか受け取った状態では夜9時に23%でした。
アンビエント表示を使用しなければもっと持つはずです。
外出~帰宅までは余裕で持ちますね。出先での再充電の必要はなさそうです。
(途中で再起動したので画像のUptimeは実際と異なります)
この日は約20時間使用できた |
スペック上は1.5日持つと書かれていますが、確かにそのくらい持ちます。
使い方によっては2日に1度の充電で十分かもしれません。
約24時間使用しているが、まだ25%も残っている |
約1時間で9%から56%まで充電できました。
また、スマホ自体の電池への影響ですが、ほとんど感じませんでした。
ZenWatch 2を接続していることによって、電池消費が大幅に増えるということはなさそうです。
オフラインでもある程度利用可能
オフラインでは通知などはもちろん受け取れないものの、時計やインストールされているアプリは利用可能でした。普通の時計機能としては十分使用することができます。
また、ZenWatch 2にはWi-Fiが搭載されているため、スマホと繋がっていなくてもWi-Fiさえ繋がっていれば通知を受け取ることができます。
例えば、自分の部屋にスマホを置いたまま、リビングなどで通知を受け取るといったことが可能です。
Wi-Fi接続もサポート |
スマホを超える"手軽さ"が魅力
ZenWatch 2を実際に使ってみて、常に通知を見られる手軽さが非常に便利だと感じました。
通知が来た瞬間に手元でさっと確認、必要ならそのまま返信・操作、不要なら削除。煩わしさは一切ありません。
何か作業をしている時や手がふさがっている時でも、腕時計なら必ず目に入ります。通知を見逃したり、放置していて忘れたりする心配はありません。
一方スマホでは、通知を受けてポケットから取り出す、ロックを解除する、アプリを開く、返信や削除などをする、などと結構煩わしいものです。そもそも後で見ようと思って忘れることもあります。
このようなスマホを超える"手軽さ"、これがZenWatch 2の魅力だと思います。
通知が来た瞬間に手元でさっと確認、必要ならそのまま返信・操作、不要なら削除。煩わしさは一切ありません。
何か作業をしている時や手がふさがっている時でも、腕時計なら必ず目に入ります。通知を見逃したり、放置していて忘れたりする心配はありません。
一方スマホでは、通知を受けてポケットから取り出す、ロックを解除する、アプリを開く、返信や削除などをする、などと結構煩わしいものです。そもそも後で見ようと思って忘れることもあります。
このようなスマホを超える"手軽さ"、これがZenWatch 2の魅力だと思います。
また、手軽であるが故に、ファブレットサイズのスマホや通話機能付きタブレットなどの大型端末での使用に適しているのではないかと思いました。
大きな端末をいちいち取り出すのは結構苦労するのではないでしょうか。スピーカー付きの本機(WI501Q)はアップデートで通話機能も実装されるらしいので、相性バッチリです。
大きな端末をいちいち取り出すのは結構苦労するのではないでしょうか。スピーカー付きの本機(WI501Q)はアップデートで通話機能も実装されるらしいので、相性バッチリです。
使用感は全く問題ありません。スマートウォッチ(Android Wear)の機能をあますところなく十分に利用できます。突然接続が切れる、同期されないといった不具合もありませんでした。
もちろん、時計としてもしっかり使えます。充電の必要や直射日光下で少し見づらいことを除けば、普通の時計と変わらない感覚です。
防水性があるので、つけたまま手を洗っても問題ありませんでした。
防水性があるので、つけたまま手を洗っても問題ありませんでした。
デザインは「最新スマートウォッチ「ASUS ZenWatch 2」を早速開封、外観をチェック」にも書いたとおり、細かいところまでオシャレさにこだわって作られています。フェイスのデザインも簡単に変更できるので、オンでもオフでも幅広く利用できるウォッチです。
今回使ってみた49mmの他に小さな45mmモデルもあるので、腕の小さな方にはそちらが合うかもしれませんね。
今回使ってみた49mmの他に小さな45mmモデルもあるので、腕の小さな方にはそちらが合うかもしれませんね。
ただ1つ残念なのが、低輝度時の表示ムラとアンビエント表示での画質劣化ですね。
ウォッチ自体のデザイン、機能や性能は良いのに、このせいで台無しになっている感じがします…。ここだけは本当に改善して欲しいです。
改善すべき点もありますが、全体としては非常によく出来たウォッチです。
価格も実売3万円台とそこまで高くなく、手を出しやすいのではないでしょうか。スマートウォッチデビューにも最適です。
スマホを超える"手軽さ"で、スマホ・タブレットライフを便利にしたいという方におすすめの1台です。
ZenWatch 2は、ASUS公式ストアのほか、Amazon.co.jpや全国の家電量販店などで販売されています。
- ZenWatch 2
- WI502Q(画面:45mm/バンド:18mm)(ASUS:32184円/Amazon:32184円@2015/11/14)
- WI501Q(画面:49mm/バンド:22mm)(ASUS:32184円/Amazon:32184円@2015/11/14)