最近騒がれている「USB Type-C」問題と安全に使える製品についてまとめてみました。
そもそもUSB Type-Cとはなにか、なにが問題になっているのか、どういうUSBケーブルが安全に使用できるのか、ケーブルの判定方法や安全な製品はどれかなどを書いています。
安全・危険な製品の一覧表も載せています。(60製品以上掲載)
2017/5/1…最新USB規格に合わせて内容を更新
2017/3/1…判別アプリをAmpereに変更
2016/9/30…安全に使える製品を大幅更新
2016/4/30…安全に使える製品を大幅更新、CheckRの後継アプリ「USBCheck」を追記
2016/3/13…安全に使える製品を更新、CheckRの配布元追加
2016/2/16…安全に使える製品を更新、ケーブル長に関する記述を追加
2016/1/16,10,2015/12/29…安全に使える製品を更新
そもそもUSB Type-Cとはなにか、なにが問題になっているのか、どういうUSBケーブルが安全に使用できるのか、ケーブルの判定方法や安全な製品はどれかなどを書いています。
安全・危険な製品の一覧表も載せています。(60製品以上掲載)
2017/5/1…最新USB規格に合わせて内容を更新
2017/3/1…判別アプリをAmpereに変更
2016/9/30…安全に使える製品を大幅更新
2016/4/30…安全に使える製品を大幅更新、CheckRの後継アプリ「USBCheck」を追記
2016/3/13…安全に使える製品を更新、CheckRの配布元追加
2016/2/16…安全に使える製品を更新、ケーブル長に関する記述を追加
2016/1/16,10,2015/12/29…安全に使える製品を更新
USB Type-Cとは
USB Type-Cとは2014年8月に発表されたUSB端子の新しい"形状"を指します。
大きな特徴は次の4つです。
大きな特徴は次の4つです。
- サイズが小さい(microUSB並の大きさ)
- 給電能力が大きい(USB:15W@5V/3A 最大:100W@20V/5A)
- 将来の通信規格も考慮(例えば、USB 4.0)
- 使いやすさ向上(リバーシブルな設計)
この中でも特に、給電能力の大きさと使いやすさの向上が大きなメリットとなっています。
従来より多くの電流を流せるので充電時間の短縮、リバーシブルなので上下向き関係なしで接続することができます。
ちなみに正式な表記は「USB Type-C」で、「USB C」や「USB Type C」「USBタイプC」といった表記は誤りです。
※充電器・ケーブル(両端Type-C)・端末が全てUSB Type-Cの場合のみ
対応製品も多数出ており、例として2015年に発売されたNexus 6PやNexus 5Xは、5V/3Aの15W充電が可能です。
従来より多くの電流を流せるので充電時間の短縮、リバーシブルなので上下向き関係なしで接続することができます。
また、「USB Type-C = 高速通信対応(USB 3.1)」と誤解されがちですが、そうではありません。
USB Type-Cの仕様上は従来通信(USB 2.0)と高速通信(USB 3.1)を両方サポートしているため、ケーブルがどちらに対応しているかは製品によってまちまちです。
ちなみに正式な表記は「USB Type-C」で、「USB C」や「USB Type C」「USBタイプC」といった表記は誤りです。
左:USB Type-C 右:USB Mirco-B(microUSB) |
最大3Aで充電可能
USB Type-Cには2つの充電モードがあり、最大3Aで充電可能と決められています。※充電器・ケーブル(両端Type-C)・端末が全てUSB Type-Cの場合のみ
対応製品も多数出ており、例として2015年に発売されたNexus 6PやNexus 5Xは、5V/3Aの15W充電が可能です。
従来のUSBでは最大5V/1.5A(USB BC 1.2)なので、2倍の速度で充電できることになります。
USB Type-C Currentは1.5Aと3.0A(「USB Type-C Specification Release 1.2」より) |
USB Power Delivery(USB PD)ではより大きな電流に対応
USB Type-Cは最大3Aですが、実はより大きな電圧・電流まで対応させた「USB Power Delivery(USB PD)」という規格があります。
4つの充電電圧(5, 9, 15, 20V)が定義されており、最大20V/5Aによる100W供給が可能可能です。
また、端子形状に依存しない独立した充電規格なので、USB Type-Cだけでなく従来のUSB AやmicroUSBにも対応しています。(従来端子の場合、最大3A)
→(2017/5/1追記)USB PD 3.0が発効されました。USB Type-C以外でのPDサポートが削除されたため、実質「USB PDはUSB Type-Cのための規格」となりました。
こちらはUSB PD充電器の出力と、各電圧での最大電流を示した表です。上位の出力に対応していれば、下位の出力もカバーすることができます。
例えば、65WのUSB PD充電器の場合、次の出力が可能です。20Vを必要とする機器だけでなく、5 ,9 ,15V機器にも対応できます。
この規格外ケーブルを使用した場合、下記1-2の組み合わせのみで問題が発生します。
他の組み合わせでは問題ありませんが、今後USB Type-Cが様々な機器へ普及していくことを考えると、このような規格外変換ケーブルは使用しないことをおすすめします。
~規格外変換ケーブルと端末の組み合わせ~
※以前は「USBCheck」や「CheckR」というアプリがありましたが、現在はPlayストアから新規インストールができなくなっています。使用したい場合はAPK Mirrorなどからインストールしてください。なお、Nexus 6P / Nexus 5Xでのみ判定可能です。
※表下部のスクロールバーで移動可能(多いのでメーカー名で2分割しています)
OnePlusのようなスマートフォンメーカーやAmazon等の売れ筋ランキング上位・高評価のケーブルでさえ、仕様に合っていない規格外品が数多くあります。
4つの充電電圧(5, 9, 15, 20V)が定義されており、最大20V/5Aによる100W供給が可能可能です。
→(2017/5/1追記)USB PD 3.0が発効されました。USB Type-C以外でのPDサポートが削除されたため、実質「USB PDはUSB Type-Cのための規格」となりました。
こちらはUSB PD充電器の出力と、各電圧での最大電流を示した表です。上位の出力に対応していれば、下位の出力もカバーすることができます。
「Universal Serial Bus Power Delivery Specification 3.0」より |
- 5V×3A=最大15W
- 9V×3A=最大27W
- 15V×3A=最大45W
- 20V×3.25A=最大65W
※65W÷20V=3.25A
USB PDでは充電する側・充電される側で通信し、互いの給電・受電能力を確認するネゴシエーションが行われます。
コネクタ・ケーブルがUSB PDに対応しているか確認され、問題ないと判断してから充電が開始されます。
コネクタ・ケーブルがUSB PDに対応しているか確認され、問題ないと判断してから充電が開始されます。
そのため、充電する側・充電される側・ケーブルの全てがUSB PD対応品である必要があり、利用のハードルが高いのが現状です。
ノートPC等で対応製品が増えてきていますが、それでもまだ少なく、高価です。
ノートPC等で対応製品が増えてきていますが、それでもまだ少なく、高価です。
特に、スマホやタブレットで対応している製品はGoogle Pixelなどごく少数に留まっています。そのため、今のところ「USB Type-Cは最大3A」と考えておけば問題ないでしょう。
~ポイント~
~ポイント~
- 「USB Type-C」(端子規格)とは別の「USB PD」(充電規格)
※USB PD 3.0では実質同規格 - USB Type-Cでは、最大3A(5V)
- USB PDでは、最大5A(20V)
変換ケーブルは最大1.5A
「USB Type-Cは最大3A」ですが、両端がUSB Type-C以外にも画像のような「USB Type-C + USB A」や「USB Type-C + microUSBメス」といった変換ケーブル・アダプタがあります。
これらの充電電流はどうなっているのでしょうか。
USB Type-Cでは複数の充電電流がありますが、それぞれの機器やケーブルがどの電流まで対応しているかを識別するため、値の異なる抵抗(Register)を使うように決めています。
こちらは「USB Type-C + USB A/microUSBメス」の配線図を示したものです。左側が、USB A/microUSBメス。右側が、USB Type-Cになっています。
この中にある「Rp」がその抵抗です。USB Type-Cの"CC"というケーブルを電源ケーブル(Vbus)と繋いでいるので、「プルアップ抵抗」(Rp:pull-up Resistor)と呼ばれています。
そのRpですが、「どの抵抗値のRpを使うとどの電流になるか?」を表したのがこちらの表です。
ここで重要になるのが、下の注釈です。
これらの充電電流はどうなっているのでしょうか。
「USB Type-C to USB Standard-A」の変換ケーブル |
こちらは「USB Type-C + USB A/microUSBメス」の配線図を示したものです。左側が、USB A/microUSBメス。右側が、USB Type-Cになっています。
この中にある「Rp」がその抵抗です。USB Type-Cの"CC"というケーブルを電源ケーブル(Vbus)と繋いでいるので、「プルアップ抵抗」(Rp:pull-up Resistor)と呼ばれています。
USB Type-C(右側) + USB A/microUSBメス(左側)の配線図 |
「USB Type-C Specification Release 1.2」より |
For Rp when implemented in the USB Type-C plug on a USB Type-C to USB 3.1 Standard-A Cable Assembly, a USB Type-C to USB 2.0 Standard-A Cable Assembly, a USB Type-C to USB 2.0 Micro-B Receptacle Adapter Assembly or a USB Type-C captive cable connected to a USB host, a value of 56 kΩ ± 5% shall be used, in order to provide tolerance to IR drop on VBUS and GND in the cable assembly.
要するに、「USB Type-C + USB A(Standard-A)」「USB Type-C + microUSBメス(Micro-B Receptacle)」などの変換ケーブルはRpとして56 kΩの抵抗を使わなければいけないと書かれています。
56 kΩ抵抗を使うと、一番上の「Default USB Power」になるため「最大3Aで充電可能」の項目に示した通り最大1.5A対応となります。
(本来は900mA(USB 3.1)/500mA(USB 2.0)だが、USB BC 1.2にも対応できるため)
ちなみに、従来からある「USB A + microUSB」のケーブルで2.4A対応のものがありますが、これはAppleやSamsungの独自規格だそうです。
~ポイント~
USB 2.0は現在最も普及している通信規格で、最大480 Mbps(60 MB/s)でデータを転送することができます。
一方、USB 3.0や3.1は最近出てきた規格で、3.1では10 Gbps(1.25 GB/s)という超高速データ転送が可能です。(下位互換があり、USB 2.0でも通信可能)
この速度でデータを転送するには、端末とケーブルの両方が対応している必要がありますが、現時点で対応しているスマートフォンやタブレットはほとんどありません。
また、USB 2.0と3.1(3.0)の違いは充電速度に全く影響しません。
ですが、将来的に対応端末も増えてくると思うので、長期的なことを考えるとUSB 3.1対応のケーブルを買っておくのが無難かもしれません。
USB 3.1(3.0)に対応しているかどうかの見分け方ですが、「USB A」部分が青いものが対応、そうでないものが非対応と規定されています。
~ポイント~
56 kΩ抵抗を使うと、一番上の「Default USB Power」になるため「最大3Aで充電可能」の項目に示した通り最大1.5A対応となります。
(本来は900mA(USB 3.1)/500mA(USB 2.0)だが、USB BC 1.2にも対応できるため)
ちなみに、従来からある「USB A + microUSB」のケーブルで2.4A対応のものがありますが、これはAppleやSamsungの独自規格だそうです。
~ポイント~
- 最大電流はRpの抵抗値で決まる
- 変換ケーブルでは、56kΩ抵抗→最大1.5A(5V)
※変換ケーブル→「USB Type-C + USB A」や「USB Type-C + microUSBメス」など
余談:USB 2.0と3.1(3.0)の違い
余談ですが、同じ「USB Type-C + USB A」ケーブルでもUSB 2.0対応のものとUSB 3.1(3.0)対応のものがあります。USB 2.0は現在最も普及している通信規格で、最大480 Mbps(60 MB/s)でデータを転送することができます。
一方、USB 3.0や3.1は最近出てきた規格で、3.1では10 Gbps(1.25 GB/s)という超高速データ転送が可能です。(下位互換があり、USB 2.0でも通信可能)
この速度でデータを転送するには、端末とケーブルの両方が対応している必要がありますが、現時点で対応しているスマートフォンやタブレットはほとんどありません。
また、USB 2.0と3.1(3.0)の違いは充電速度に全く影響しません。
ですが、将来的に対応端末も増えてくると思うので、長期的なことを考えるとUSB 3.1対応のケーブルを買っておくのが無難かもしれません。
USB 3.1(3.0)に対応しているかどうかの見分け方ですが、「USB A」部分が青いものが対応、そうでないものが非対応と規定されています。
~ポイント~
- 「USB 2.0」と「USB 3.1(3.0)」がある
- 2.0と3.1(3.0)の違いは通信速度
- 2.0と3.1(3.0)で充電速度は変わらない
※「USB Type-C + microUSBメス」は規格上全製品がUSB 2.0となります。
※正確には、USB 3.0は「USB 3.1 Gen.1」、USB 3.1は「USB 3.1 Gen.2」と表記されます
※正確には、USB 3.0は「USB 3.1 Gen.1」、USB 3.1は「USB 3.1 Gen.2」と表記されます
USB 3.1(3.0)対応の場合、青色になっている |
規格外ケーブル・アダプタの使用で破損の危険
このように、変換ケーブルでは最大1.5Aなので3A充電はできません。
しかし、この仕様に合っていない3A対応と称した"規格外変換ケーブル・アダプタ"が多数流通しているのが現状です。
しかし、この仕様に合っていない3A対応と称した"規格外変換ケーブル・アダプタ"が多数流通しているのが現状です。
これらのケーブルではRpに56kΩ抵抗を使用しなければいけないのに、10kΩ抵抗を使用しているようです。10kΩ抵抗を使用すると、見かけ上の対応電流は最大3Aとなります。(先程の表の一番下に該当)
このケーブルを「3A出力非対応充電器」と「3A充電対応端末」に接続すると、充電器は対応していないにも関わらず、端末側からは3A充電可能だと判断されてしまいます。
その結果、充電器の出力限界を越えた電流を流そうとし、過負荷となって破損してしまう危険があるようです。また、充電器だけではなく、PCのUSBポートやUBSハブなども破損する危険があります。
これがいわゆる「USB Type-C」問題で、Google エンジニアの「Benson Leung」氏が指摘して大きな話題となりました。
この規格外ケーブルを使用した場合、下記1-2の組み合わせのみで問題が発生します。
他の組み合わせでは問題ありませんが、今後USB Type-Cが様々な機器へ普及していくことを考えると、このような規格外変換ケーブルは使用しないことをおすすめします。
~規格外変換ケーブルと端末の組み合わせ~
- 3A急速充電"対応"端末(Nexus 5X/Nexus 6P/Pixel Cなど)
- 3A急速充電"対応"機器に接続→問題なし
- 3A急速充電"非対応"機器に接続→破損の危険あり
- 3A急速充電"非対応"端末(OnePlus 2など)
- 3A急速充電"対応"機器に接続→問題なし
- 3A急速充電"非対応"機器に接続→問題なし
ケーブルの最大長にも注意
電流以外にケーブルの最大長も規定されています。(下の3枚の表を参照)
これはケーブルが長くなると信号減衰や外部ノイズの影響が大きくなり、正しく通信できなくなるといったことが背景にあります。(転送中のデータが破損するなど)
そのため、例えば同じ「USB Type-C + USB Type-C」であっても、伝送速度が遅いUSB 2.0では4mまでですが、速いUSB 3.1では1mまでとかなり短くなっています。(より高周波な通信となり外部ノイズの影響を受けやすくなるため)
USB 3.1対応として販売される両端USB Type-Cケーブルのほとんどが最大1mの製品ばかりなのはこれが理由です。
また、「USB Type-C + USB A」も同じくUSB 2.0は4mまで、USB 3.1は1mまでとなっています。
販売されているケーブルには下の表以上の長さの製品もありますが、正しく通信できない可能性もあるので注意が必要です。
なお、表中にはそれぞれの最大電流も表記されています。特に、変換ケーブル(2, 3枚目の表)に関して最大3Aなどと書かれており、「変換ケーブルは最大1.5A」という内容と異なっています。
これは、規格に準拠していないUSB充電器への安全策です。従来USBの最大値は1.5A(USB BC)ですが、それより多くの電流を出力するUSB充電器(例えば、2.4Aなど)が市場に出回っています。仮にそれらで使用しても発火しないように、わざと高めに設定されています。
販売されているケーブルには下の表以上の長さの製品もありますが、正しく通信できない可能性もあるので注意が必要です。
なお、表中にはそれぞれの最大電流も表記されています。特に、変換ケーブル(2, 3枚目の表)に関して最大3Aなどと書かれており、「変換ケーブルは最大1.5A」という内容と異なっています。
これは、規格に準拠していないUSB充電器への安全策です。従来USBの最大値は1.5A(USB BC)ですが、それより多くの電流を出力するUSB充電器(例えば、2.4Aなど)が市場に出回っています。仮にそれらで使用しても発火しないように、わざと高めに設定されています。
USB Type-C to USB Type-Cケーブルの最大長 |
USB Type-C 変換ケーブルの最大長 |
USB Type-C 変換ケーブル・アダプタの最大長 |
アプリで簡単に判別可能
規格に合っているかは実際に抵抗値を測定してみないとわかりませんが、「Ampere」というアプリを使用することで簡単に判別することができます。
Ampereはその名の通り、端末がどのくらいの電流で充電されているかを表示してくれます。
端末をPCや充電器などに接続して下さい。その後、アプリを起動し「USB 最大電流」をチェックして下さい。変換ケーブルやアダプタを使用しているのに、1500mAより大きな値が表示されている場合は適合していないということになります。
- 1500mAより上⇒アウト(適合していない)
- 1500mA以下⇒セーフ(規格通り)
適合していない場合は、すぐに使用を中止することをおすすめします。
※以前は「USBCheck」や「CheckR」というアプリがありましたが、現在はPlayストアから新規インストールができなくなっています。使用したい場合はAPK Mirrorなどからインストールしてください。なお、Nexus 6P / Nexus 5Xでのみ判定可能です。
安全に使える製品はどれか?
購入者のレビューや検証によって判明している「仕様に合った安全に使える製品」と「仕様に合っていない製品」を一覧にしました。(CheckRの判定結果など)
自分が持っているケーブルを探す時などは、「Ctrl」+「F」キーを押してページ内検索をご活用下さい。
自分が持っているケーブルを探す時などは、「Ctrl」+「F」キーを押してページ内検索をご活用下さい。
ここに記載してあるのはごく一部です。他の製品の判定結果をご存じの方は、コメント欄より教えて頂けると幸いです。
※製品ブランド名などが無いものは一律「USB Type-C to USB A」と表記しています。
※価格は記載時点。変更されている可能性あり。
※製品ブランド名などが無いものは一律「USB Type-C to USB A」と表記しています。
※価格は記載時点。変更されている可能性あり。
USB Type-C to USB A ケーブル
安全な製品は緑で、危険な製品は赤で示しています。同じメーカーの製品でも両者が混在しているので注意が必要です。
USB Type-C to microUSBメス アダプタ
USB Type-C to microUSBメス アダプタ | |||||
メーカー・ブランド | 判定 | 製品名 | 転送速度 | 価格 | 情報のソース |
Anker | ◯ | B8174011 (2個セット) | USB 2.0 | ¥799 | Amazon.co.jp(CheckR)。説明に"56 kΩ使用"と記載。 |
Aukey | ◯ | CB-A2 (3個セットあり) | USB 2.0 | ¥499 | Amazon.co.jp(CheckR)。説明に"56 kΩ使用"と記載。 |
EC Technology | ◯ | U10C1S04 (2個セット) | USB 2.0 | ¥799 | 筆者が実際に使用して確認 |
Qtuo | ◯ | JQ-001B | USB 2.0 | ¥595 | Amazon.co.jp(CheckR) |
SSA Service | ◯ | SUCM-MCF-P | USB 2.0 | ¥1,080 | Amazon.co.jp(CheckR) |
Tronsmart | ◯ | CTMF (2個セット) | USB 2.0 | ¥799 | Amazon.co.jp(CheckR)。説明に"56 kΩ使用"と記載。 |
ルートアール | ◯ | RC-UHCM02+TC (microUSBケーブル同梱) | USB 2.0 | ¥699 | Amazon.co.jp(CheckR) |
その他
- 【KIDIGI】Omni Case Compatible Dock クレードル USB Type-C for NuAns Neo Nexus 5X Nexus 6P Lumia 950 LC-UTC
→クレードル・スタンド。Amazon.comでBenson Leung氏も指摘。CheckRとNexus 6Pで不適合報告。なお、抵抗を1つ付け替える(10kΩ→56kΩ)ことで正常に動作したとのこと。
参考:USB Type-Cの充電器
参考までに、出力端子にUSB Type-Cを備えた充電器・バッテリーを載せておきます。
両端USB Type-Cケーブルを用いると最大3Aの急速充電が可能です。(端末が3A対応している場合のみ)
※元々USB Type-C出力なので抵抗値問題は起き得ないはずです。充電器
USB PD対応の充電器は緑で示しています。やはりまだ数が少ないですね。
※QC=Quick Charge(Qualcomm社独自の急速充電)
USB Type-C対応充電器 | ||||||||
メーカー | 製品名称・型番 | 価格 | 最大出力 | USB PD | QC | USB Type-C | USB A | 備考 |
AngLink
| ICH-21CQ50 (カーチャージャー) | ¥1,399 | 50W | × | 3.0 | 5V/3A x1 | 5V x2 + QC3.0 12V/1.5A x1 | USB Aは3ポート合計6.4Aまで |
USB6ポート充電器 ICH-03SQ35 | ¥2,340 | 50W | × | 2.0 | 5V/3A x1 | QC2.0 12V/1.5A x4 | USB Type-Cが実際は3A出力不能との報告多数 | |
Anker
| PowerPort 5 A2052511 | ¥2,999 | 40W | × | × | 5V/3A x1 | 5V/2.4A x4 | USB Aは4ポート合計8Aまで |
PowerPort+ 1 AK-A2012511 | ¥2,099 | 24W | × | 3.0 | QC3.0 12V/1.5A x1 | 非搭載 | ||
PowerPort+ 5 AK-A2053511 / AK-A2053521 | ¥3,999 | 60W | ◯ | × | PD 20V/1.5A x1 | 5V/2.4A x4 | USB Aは4ポート合計6Aまで | |
Aukey
| CC-Y3 (カーチャージャー) | ¥1,399 | 49.5W | × | 3.0 | QC3.0 12V/1.5A x1 | 5V/3A x2 | 同シリーズ品がUSB規格不適合との指摘あり |
PA-Y2 | ¥2,399 | 不明 | × | 3.0 | QC3.0 12V/1.5A x1 | 5V/3A x1 | 同シリーズ品がUSB規格不適合との指摘あり | |
PA-Y5 | ¥2,899 | 54W | × | 3.0 | QC3.0 12V/1.5A x1 | 5V/2.4A x4 | 同シリーズ品がUSB規格不適合との指摘あり | |
PA-Y6 | ¥3,599 | 60W | × | 3.0 x2 | QC3.0 12V/1.5A x2 | 5V/2.4A x4 | USB Type-C規格不適合との指摘あり | |
Belkin | F7U004BT04-BLK-A (カーチャージャー) | ¥5,372 | 27W | ◯ | × | PD 9V/3A x1 | 非搭載 | |
CHOETECH
| TC0013 | 不明 | 39W | × | × | 5V/3A x1 | 5V/2.4A x2 | |
TC42CJP | 不明 | 55W | × | × | 5V/3A x2 | 5V/2.4A x4 | ||
dodocool | DA66WUS | ¥2,199 | 30W | × | 3.0 | PD 20V/1.5A x1 | QC3.0 12V/1.5A x1 | PDと商品名にあるが、対応してない模様 |
EC TECHNOLOGY | C101UB02US | ¥1,899 | 15W | ◯ | × | PD 20V/1.5A x1 | 非搭載 | 30WのPD対応なのに出力が15W、表記間違い? |
Eleckey | 5.4A USB Type-Cカーチャージャー | ¥1,299 | 27W | × | × | 5V/3A x1 | 5V/2.4A x1 | USB Type-Cはケーブル直結 |
ELECOM | MPA-ACCFS103 | ¥2,473 | 15W | × | × | 5V/3A x1 | 非搭載 | |
electown | etn-tc4u | ¥2,780 | 25W | × | 3.0 | 5V/3A x1 | 5V/2.4A x2 + QC3.0 12V/1.5A x1 | |
Google ストアで販売されている充電器 | ¥5,400 | 22.5W | × | × | 5V/3A x2 | 非搭載 | ||
iitrust | D031-C-BLK | ¥3,180 | 35W | × | 2.0 | 5V/3A x1 | QC2.0 12V/1.5A x5 | 最大合計7Aまで |
LOE | LC-G1 (カーチャージャー) | ¥1,380 | 33W | × | 3.0 | 5V/3A x1 | QC3.0 12V/1.5A x1 | |
LVSUN | LS-PD45 | ¥3,899 | 45W | ◯ | × | PD 20V/2.25A x1 | 5V/2.0A x1 | 説明ではPD 20Vとあるが、15V/3Aの間違い? |
USB-C USB PD PDPC60-B | ¥4,800 | 60W | ◯ | ✕ | PD 20V/3A x1 | 5V/2A x1 | ||
Nintendo | ACアダプター HAC-A-ADHGA | ¥3,218 | 39W | ◯ | ✕ | PD 15V/2.6A x1 | 非搭載 | Nintendo Switch付属。PD出力は15Vのみ。 |
Tenswall | 39w 3ポート USB急速充電器 | ¥3,299 | 39W | ◯ | × | PD 14.5V/2A x1 | 5V/2.0A x2 | |
Ugreen | USB-C 急速充電器 20914 | ¥2,000 | 30W | ○ | × | PD 20V/1.5A x1 | 非搭載 | 最大45Wの信号を出力しており危険との指摘 |
Vinsic | VSCC205B (カーチャージャー) | ¥1,290 | 15W | × | × | 5V/3A x1 | 5V x1 | 最大合計3Aまで |
ZeroLemon | Y1010 | ¥2,899 | 54W | × | × | 5V/3A x2 | 5V/2.1A x2 |
モバイルバッテリー
USB Type-C対応バッテリー | ||||||||
メーカー | 製品名称・型番 | 価格 | 容量 | QC | バッテリー充電ポート | USB Type-C | USB A | 備考 |
Anker | PowerCore+ 20100 AK-A1371012 | ¥5,999 | 20100mAh | × | Type-C (出力兼用) | 5V/3A x1 | 5V/2.4A x2 | |
Hinpia | モバイルバッテリー 10000mAh 370 | ¥2,399 | 10000mAh | × | Type-C (出力兼用), microUSB | 5V/3A x1 | 5V/2.1A x1 | |
imuto | X5TC | ¥3,480 | 16750mAh | × | Type-C (出力兼用), microUSB | 5V/3A x1 | 5V/2.4A x2 | |
Jackery | Titan S K201BBKH-FBA | ¥4,690 | 20100mAh | 2.0 | Type-C (出力兼用) | 5V/3A x1 | 5V/3A x1 + QC2.0 12V/2A x1 | |
Lumsing
| Grand A2 Fit 206-1008-1082 | ¥3,300 | 10050mAh | 3.0 | Type-C (出力兼用), microUSB | 5V/3.1A x1 | QC3.0 12V/2A x1 | |
Grand A2 Plus 206-1008-1085 | ¥3,900 | 13400mAh | 3.0 | Type-C (出力兼用), microUSB | 5V/3.1A x1 | QC3.0 12V/2A x1 | ||
ORICO | T1-JP-BK | ¥3,399 | 10000mAh | × | Type-C (出力兼用), microUSB | 5V/2.4A x1 | 5V/2.4A x1 | |
RAVPower
| RP-PB043 | ¥4,999 | 20100mAh | 3.0 | Type-C (出力兼用), microUSB | 5V/3A x1 | QC3.0 12V/2A x1 | |
RP-PB055 | ¥21,999 | 27000mAh | × | DCコネクタ | 5V/3A x1 | 5V/2.4A x2 | AC100V出力あり | |
Rock | Type-c-powerbank | ¥2,460 | 5000mAh | × | Type-C (出力兼用), microUSB | 5V/3A x1 | 5V/2.4A x1 | |
Tronsmart | JPPBT12 | ¥2,289 | 10400mAh | 3.0 | Type-C (出力兼用) | 5V/3A x1 | QC3.0 x1 | |
サンワダイレクト | 700-BTL023W | ¥4,980 | 13400mAh | × | Type-C (出力兼用), microUSB | 5V/3A x1 | 5V/2.4A x1 |
よく確認して購入を
- USB Type-Cは最大3Aで充電可能
- 「Type-C + USB A」や「Type-C + microUSB」などの変換ケーブル・アダプタでは最大1.5Aで充電可能(56 kΩ抵抗使用)
- 規格外変換ケーブルの使用は機器破損の危険
- CheckRで確認することが出来る(「Type-C + USB A」のみ)
現在は従来のUSBからUSB Type-Cへと移り変わっている過渡期で、その間を繋ぐ変換ケーブルは必要不可欠です。今後、使用する機会は多くなるでしょう。
だからこそ、仕様に合ったケーブルを使い、端末や機器の破損を防止することが重要です。
OnePlusのようなスマートフォンメーカーやAmazon等の売れ筋ランキング上位・高評価のケーブルでさえ、仕様に合っていない規格外品が数多くあります。
判別することはなかなか難しいですが、商品説明やレビュー欄のコメントなどをよく確認し、注意して購入しましょう。上記の製品まとめも参考になるかと思います。
※記事に記載されていない製品、または記載されているが判定結果が違うという製品をご存じの方は、コメント欄より情報提供をお願いします。
~2016/2/15追記~
現在でも様々なケーブルの検証を続けているGoogleエンジニアのBenson Lungs氏ですが、規格外ケーブル(内部誤配線品)のせいで$1500のPixel Cと検証機器が壊れたそうです。
抵抗以前に誤配線は話になりませんが、製品によってはこういった事態になることもあり得るので十分ご注意ください。
※記事に記載されていない製品、または記載されているが判定結果が違うという製品をご存じの方は、コメント欄より情報提供をお願いします。
~2016/2/15追記~
現在でも様々なケーブルの検証を続けているGoogleエンジニアのBenson Lungs氏ですが、規格外ケーブル(内部誤配線品)のせいで$1500のPixel Cと検証機器が壊れたそうです。
抵抗以前に誤配線は話になりませんが、製品によってはこういった事態になることもあり得るので十分ご注意ください。
関連記事
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- OnePlusが「USB Type-C」問題の説明と対応策を発表、対象製品は全額返金へ
参考リンク
- USB.org - Documents
※「Universal Serial Bus Revision 3.1 Specification」より「USB Type-C Specification Release 1.2」参照 - USB Type-C 規格と試験のポイント @ Technical Direct
- The Basics of USB Battery Charging: A Survival Guide - Tutorial - Maxim
- USB PD ‐ 通信用語の基礎知識
- "OnePlus admits that it's selling dodgy USB Type-C cables and adapters" : technology
- Nexus 6P: amperage limit when using usb-c to usb-a cable? - Google プロダクト フォーラム
- USB Type C and 3.1: clearing up the confusion | AndroidAuthority
- Amazon.com: Profile for Benson Leung
※Benson Leung氏が実際に購入し検証した製品のレビュー